ペットに対する思いは、家族に次ぐもの。
その猫がいなくなってしまい探しても見つからない。あきらめていたらよその家で飼猫になっていた!というとき、猫を返してもらえるでしょうか。
こんな夢を見たので恐怖におののきつつ^^猫の所有権について調べてみました。
1猫に選ばせたらどう?
猫の前に、新旧の飼い主が立って、猫に選ばせたらどうでしょう?
あんなにかわいがっていた猫。きっとこちらを選んでくれるはず。
でも、そうとは限らないんです。
愛されて育った子供は、友だちができやすくて、大人からもかわいがられやすいですね。
同じように、飼い主にかわいがられていた猫は、人に対する信頼感があって、そちらの家でも幸せに暮らしている可能性が…。
それに、そちらの家で数年過ごしていたら、これはもう、こちらに勝ち目はないかも。
もしや忘れられている可能性も!
また、飼い主が二組並んで、猫がどちらに近づくか選ばせようとしても、敵(新しい飼い主^^)は、マタタビを使うかも。
それに外猫の中には、2軒の家で飼われる猫もいます。
2猫は物です!
実は、飼い主には、猫に対して民法での「物」としての所有権があります。
1)所有権を放棄しないかぎり、うちの猫
3年たち、4年たっても、「うちのミケ」という気持ちがある限り、ミケの所有権は元の飼い主にあります。
海で釣った魚が、釣った人のものになるのは、野生の生き物には、誰も所有権を持っていないからです。*川の魚や海の貝には、漁業権があります。潮干狩りではお金を払います。
でも、飼い猫は、元の飼い主に所有する意思がある限り、元の飼い主のもの。
その猫が「うちのミケ」である証明ができたら(マイクロチップなど)、新しい飼い主は、その猫を元の飼い主にかえさなければなりません。
2)落とし物の届けをされると気づかぬ内に相手のものに!
猫は、民法上では「物」に当たります。
迷い猫は、所有者がなくした「遺失物(落し物)」。警察署での担当は、会計課だったりします。
拾った人が、警察に遺失物として届け出をすると、3ヶ月以内に落とし主が出なければ、所有権は今の飼い主(拾った人)に移ってしまいます。
マイクロチップを埋め込んでいても、取り戻せません。
3対策と予防
猫が飛び出したりしないように気をつけていても、警戒心が強いのに好奇心も強い猫は、ヒラヒラ飛ぶ蛾を追って、どこまでも行ってしまったりしますね。
チラシをまく、迷子札をつけるなどの対策のほかに、次のことも検討なさってみてください。
1)警察に届ける
猫がいなくなったら、張り紙をするだけでなく、警察にも届けておきましょう。
・・・拾って飼ってくれている方から落し物の届け出が出たら、気づいてくれますし、所有権の主張ができます。
それに、猫を拾った人が飼う意思がないと、警察はすぐ保健所に猫を引き渡します (`o´)
2)マイクロチップを埋め込む
マイクロチップが埋め込まれていれば、保健所、動物保護センターなどで保護されたとき、情報を読み取り、所有者に連絡してもらえます。
✔ただ、AIPO(動物ID普及推進会議)のデータベースに住所変更などの届け出をしていないと、連絡がとれず、処分されてしまいます。
結構、連絡が取れないことがあるそうです。
引っ越したら、AIPOの情報変更もわすれずに!
落とし主が遺失物の届け出をして、その後所有権が新しい飼い主に移れば、マイクロチップが埋め込まれていても、もう愛猫を返してとは言えなくなります。
3ロケーターを首輪につける
マイクロチップは、保健所などに保護されてから。
いなくなった時にすぐ見つかるように、ロケーター(猫発見器)があるといいですね。
猫の首輪に発信機をつけて、受信機で場所をさがすもので、わが家では、loc8tor pet という商品を使っています。(マイクロチップの埋め込みが怖くて…。)
50m位までは反応するそうです。
室内で見当たらない時にチェックするのにも便利です。ピーピピピピーとなる方向にいます。
ただ、引っかかったら外れるタイプの首輪を使っているので、外れたらそこまで。
でも猫はあまり遠くに行かないので探しやすいかも。
楽天やアマゾンで時期によって売り切れだったり、価格がすごく高くなったり安くなったりします。
終わりに
猫がいなくなったら本当に悲しいです。
わが家は室内飼いですが、外を体験させたくて、玄関のドアを開けていたとき、よその人の足音に驚いて、姿を消してしまいました。
いなくなったのは一晩だけでしたが、張り紙をはり、玄関から通りまでトイレの砂をまき、ドアを少し開けたまま寝ました。
とても心配でした。
翌朝、階下のお宅の押し入れに逃げ込んでいたのがわかりました。
すぐに、室内飼いにもどしましたが、猫がいなくなるのは恐怖です。猫もパニックになっていて、呼んでもこたえませんし、出てきません。
連れ帰ろうとしても、さらに奥のほうに逃げていました^^
いなくならないように工夫して、もしいなくなったら警察にも届けましょう。
マイクロチップや猫発見器も検討してみましょう。
かわいい猫さんと最後まで一緒に幸せに暮らせますように。