2021年「冬の寒さ」いつまで|ラニーニャの冬、寒波に大雪?前回も。

記録的な暖冬だった昨冬と違って、この冬は「ラニーニャ」。冬らしい寒さになっています。空気も冷たいです。

前回のラニーニャは、寒冬で大雪も降りました。

 

ここでは、2021年冬(今年2020年12月~来年2021年2月)の「冬の寒さ」について、

・寒さはいつまで
・前回のラニーニャの
・ラニーニャの冬の特徴
・冬の寒さ、これまで…初雪など

について、ご紹介します。

1寒さは、いつまで

1か月・3カ月予報では、1月は寒く、2・3月は平年並みの予想です。

平年では、気温は1月末には最低になって、立春のころから上がり始めます。

最高気温が15℃以上になるのは、東京で、3月の終わりころ。

でも3月中旬には、12月上旬よりも少し気温が高くなります。寒さに慣れている身には、暖かさを感じ始めるころですね。

1月は寒い

1カ月予報(1/2~2/1)では、1月前半の気温は「平年より低い」、後半は「ほぼ平年並み」の予想です。

ほぼ平年並みでも、1月下旬は一年で一番寒い時期。

1月は、寒気がゆるむことはあっても、平均してずっと寒いということになりそうです。

1/2(土)~1/8(金)

関東甲信・東海
平年より低い確率60%
その他全国
平年より低い確率70%

ー1月は、ずっと寒い?

西日本では、1/2~1/8の「平年並み」の範囲は、ー0.7℃~+0.8℃。

大阪の1/8の平年最低気温は3.1℃、平年より低い予想なので2.4℃以下とすると・・・1月下旬の平年最低気温2.3℃と、あまり変わりません。

1月は、暖かめの日もありながら、平均すると平年の1月下旬くらいの寒さになるのかもしれません。

1/9(土)~1/15(金)

北日本
平年より低い60%
東・西日本
平年より低い50%

ー関東甲信はさほど寒くない?

2週間気温予報(1/4)では、最低気温または最高気温が平年より低温なのは、東京では1月8日(金)~10日(日)だけ。13日(水)からは平年より高温の予想になっています。それでも最低気温は1~2℃。

名古屋は、7日(木)~13日(水)まで、最低気温または最高気温が平年より低温。その後も、平年並みの寒さです。

大阪は、7日(木)~14日(木)まで、最低気温または最高気温が平年より低温です。15日(金)からは平年より高温になる予想です。

1/16(土)~1/29(金)

全国的に「ほぼ平年並み」。「平年より低い」確率30%、「平年並み」の確率30%に対し、「平年より高い」確率は40%となっています。

暖かくなる可能性もあるのでしょうか?
ただ、3カ月予報では2月の平均気温は「平年並み」40%。あまり期待できないようです。

2月・3月は平年並み

ラニーニャの年には、2~4月には、東・西日本の平均気温はラニーニャでない年より有意に低くなります。

が、今年は3カ月予報では、東・西日本は2月・3月ともに「平年並み」の予想。ラニーニャが春に終息する可能性も40%とのことです。今年は、寒春にはならないようですね。

平年で、東京の気温が15℃以上になるのは3月終わりころ。寒さに慣れた身には3月中旬(13℃~14℃)には、暖かく感じ始めるかもしれません。

2前回の「ラニーニャ」、冬と春

エルニーニョとラニーニャは、基本的に交互に起ります。

2018年の秋から2019年の冬は、エルニーニョ。暖冬でした。

その前年の2017年の秋から2018年の春が、直近のラニーニャになります。

1)2018年ラニーニャの冬

期間としては、2017年12月~2018年2月。

2018年ラニーニャの冬
1)寒く、
2)よく晴れ、
3)大雪が降った。

1.気温:寒かった

気象庁の「冬12~2月の天候」によると

全国的に、気温が低かった

日本付近に強い寒気の流れ込むことが多かったため、全国的に冬の気温が低く、特に西日本では 32 年ぶりの寒い冬となった。

北海道の一部を除いて、全国が水色ベース。青い地域(中国・四国・九州など)では、平年より1℃以上低くなりました。

 

この冬の最低気温は、
東京:1月25日 -4.0
名古屋:1月27日 -3.9
大阪:1月25日 -2.5℃

2.日照時間:よく晴れた

太平洋側は、平年よりも晴れの時間が長くなりました。

東日本太平洋側では、日照時間がかなり多かった

冬型の気圧配置が卓越したため、冬の日照時間は東日本太平洋側ではかなり多 く、西日本太平洋側でも多かった。

―気象庁「冬12~2月の天候

もともと1年中で、冬はいちばん晴れる時期。太平洋側は晴れが多く、日本海側も平年並みか、多いところもありました。

3.大雪が降った

12月から2月にかけて、日本海側(北陸)を中心に、関東・関西でも大雪がふりました。

まとめて「平成30年豪雪」と呼ばれます。

寒気のピーク時には大雪となった所もあり、日本海側を中心に多くの地点で最深積雪が平年を上回りました。

ー気象庁「平成30年冬の天候の特徴とその要因について~異常気象分析検討会の分析結果の概要~」

東京でも、1月22日には大雪。積雪23㎝でした。

新宿御苑など池の水は凍り、まっ白い雪が積もりました。楽しんだ方も多いでしょうね。

ただ、急な雪で、交通は混乱。苦労した方が多かったかもしれません。この日の最高気温は5.3℃でした。

この寒波で、さいたま市では、1月26日の最低気温がー9.8℃。2020年秋現在でも、観測史上最低の気温です。

関西の雪は、日本海側。

大阪は、1月に雪やみぞれが降った日が7日間もあったのですが、積雪には至りませんでした。

気象庁の異常気象分析検討会の分析結果の概要では、大雪の要因として

・偏西風が南に蛇行して、冬型の気圧配置が強まった
・偏西風蛇行の一因として、ラニーニャ現象の影響

などがあげられています。

2)2018年、ラニーニャの春

前回のラニーニャは、2018年春に終息しました。

ラニーニャの春は「平年並み」の気温になる確率が高いのですが、2018年は違いました。

3月は、まだラニーニャが続いていましたが、気温は上昇。全国的に気温は「かなり高く」なりました。4月、5月と引き続き、全国的に「平年よりかなり高く」なっています。

一方、ラニーニャの年は、2~4月の平均で、日本太平洋側の降水量が有意に、平年並みか多くなります。

2018年の3月、東日本太平洋側の降水量は平年の1.63倍。統計開始以来、3月としては一番の多雨でした。

東京は、平年で117.5mmのところ、220.0mmも降りました。

3ラニーニャの秋・冬・春の特徴

気象庁のエルニーニョ監視速報(12/10)によると、

冬の間はラニーニャ現象が続く可能性が高い(90%)。

とのことです。

春まで続く可能性は60%。

ラニーニャをわかりやすく!夏は暑く冬は寒くなるメカニズム
日本に暑い夏と冬の寒波をもたらすラニーニャ。 エルニーニョと並んで天気予報でよく耳にする言葉ですが、どういう意味なんでしょう。 どうして夏がより暑く...

 

エルニーニョ」だと暖冬、「ラニーニャ」だと寒冬、になることがあります。

ラニーニャが発生しているときの気温は、秋、冬それぞれで平均してしまうと、統計的に有意な傾向がありません。

ただ、時期と地域によって、気温や降水量など、平年との差が有意になるところが出てきます。

1)秋平均・冬平均では、有意差なし

―秋(9~11月)の平均

9~11月の平均気温は、ラニーニャの年とそうでなかった年に、有意な差はありませんでした。

日本は、平年より高かった確率43%、低かった確率43%。

西日本は、高かった確率50%、低かった確率29%。

 

2)10~12月、東日本は低温傾向

11月を中心とする10月~12月の平均では、ラニーニャの年とそうでなかった年を比較して、有意な差があったのは次のとおりです。

ラニーニャの年は、

日本(10月~12月)
低温の傾向
西日本(10月~12月)
降水量が少ない傾向
沖縄・奄美(10月~12月)
:日照時間が少ない傾向

晩秋の11月を中心とする10月~12月の平均になると、日本は平年より低かった確率が、57%に上がり、統計的にも有意な差がでます。

秋が深まると、東日本は、平年より寒い可能性が高くなります。

西日本は、有意な差はありませんが、平年より高い確率が9~11月の50%から14%に下がっています。

3)11~1月 低温で雨少なく、よく晴れる地域も

12月を中心とする11~1月の平均では、ラニーニャの年とそうでなかった年を比較して、有意な差があったのは次のとおりです。

ラニーニャの年は、

日本の太平洋側(11~1月)
低温で、雨が少ない傾向
西日本の太平洋側(11~1月)
雨が少なく晴れる時間が多い傾向
西日本の日本海側(11~1月)
:晴れる時間が多い傾向

低温になって、降水量も少なくなれば、山陰でもスキーができますね。(コロナはありますが…。)

-1.東日本は低温、他も?

東日本が平年より有意に低温という傾向は、12月を中心とする11月~1月の平均でも続きます。

西日本も、有意差はありませんが、平年より低かった確率が50%に上がります。

-2.雨少なく、晴れ多い

この期間には、降水量と日照時間でも、平年と有意な差がでる地域があります。

降水量:雨が少ないところ

11~1月、東日本の太平洋側と西日本の太平洋側は、有意に降水量がなくなっています。

日照時間:晴れの多いところ

日照時間は、北日本の太平洋側と、西日本の太平洋側及び日本海側で有意多くなっています。

4)12~2月、春へ

―冬(12~2月)の平均

1月を中心とした12月~2月の平均は、冬の平均です。

12~2月の平均気温も、低かったことが多いのですが、有意な傾向とはいえませんでした。

東日本は、平年より高かった確率15%、低かった確率は46%。

西日本は、高かった確率15%、低かった確率は46%。

この3カ月の平均では、ラニーニャでない年との気温の有意差はありません。

5)2~4月:平年より低い

2月を中心とした1月~3月の平均では、気温や日照時間に有意な傾向はありません。

が、3月を中心とする2~4月平均では、東・西日本は有意にラニーニャでない年より気温が低くなります。

東・西日本(2月~4月)
低温の傾向

東日本太平洋側は、降水量も有意に、平年並みか多くなっていました。

4冬の寒さ、これまで

1)初霜、初氷

各地の気象台が、冬の季節現象として観測している初霜・初氷・初雪。

霜が降り、氷がはって、雪が舞う…ふるえそうですが、「初」ですからワクワクもしますね。

東京
:初霜 12/20(この冬は12/15)
:初氷 12/17(〃12/15)
名古屋
:初霜 11/27(〃12/10
:初氷 12/2(〃12/17)
大阪
:初霜 12/5(〃12/17)
:初氷 12/14(〃12/17)

初霜も初氷も、三都市の中では、名古屋が早いです。

今年は、長崎気象台で、12/1に初霜と初氷が観測されました。*平年より9日早い。秋田気象台は、12/5で平年より24日遅れました。

2)初雪

昨冬(2020年2月までの冬)は、暖冬で初雪が遅れるところがありました。

東京は、平年より1日遅いだけの1/4でしたが、大阪は、平年より2週間遅れの1/5でした。

名古屋福岡は、昨冬は観測史上、最高に遅れました。降るのか降らないのかと、やきもきさせられましたね。

1891年(明治24年)から統計を開始して、およそ120年。

・・・名古屋は、平年12/20のところ、昨冬は50日以上遅れて2/10に初雪となりました。*最後の雪は、3/7。

・・・福岡は、平年12/15のところ、昨冬は2/17に初雪でした。*脊振山は、ほぼ平年並みに12/7初冠雪でした。

都市部で初雪が早いのは、横浜です。昨冬は、12/7、平年より6日早く「みぞれ」が降りました。

・・・初雪は、気象庁の気象用語では「8月1日から翌年の7月31日までに初めて降る雪。みぞれでもよい。」とされています。*みぞれ:雨と雪が混在。

平年の初雪
札幌:10/28(今年は11/4)

東京:1/3(〃1/12)
横浜12/13(〃12/14)
名古屋:12/20(〃12/15)
大阪:12/22(〃12/30)

福岡:12/15(〃12/15)

札幌の初雪遅れ…今年の10月、北海道は平年より気温が高いところ(下図のオレンジ)が多く、札幌の初雪は、平年より7日遅くなりました。

↓10月の平均気温、平年との差

 

まとめ

2021年の冬は、平均すると、北日本は「平年並みか高い」。東・西日本は「ほぼ平年並み」。

ラニーニャの冬らしく、1月は平年より寒く始まり、平年並みの寒さで終わる予想です。

コロナの下での寒い冬。暖かくしてお過ごしください。