臨済宗 建長寺派のお寺、「明月院」。北鎌倉にある禅寺です。
ここの紫陽花は、ほとんどが明月院ブルーといわれる青。しっとりとした眺めでこころが落ち着きます。
今年の見頃はいつころでしょうか。
ここでは明月院のあじさいの
・基本情報・アクセスなど
・混雑とその対策
・うさぎ、その他のお楽しみ
についてご紹介します。
■明月院■
【名称】福源山 明月院
臨済宗建長寺派
【住所】神奈川県鎌倉市山ノ内189
【地図】 こちら
見頃と開花状況
明月院のあじさいは「ヒメアジサイ」。*ふつうの紫陽花より、花が女性的で優美だから「姫」がついたそうです。
第二次大戦後、参道を整備しようとしたら、戦後の物資不足で杭が足りなくて「手入れが楽」な紫陽花を、代わりに植えたそうです。
杭の代わりですから、手がかかっては困りますよね^^
でもそのおかげで、今では6月に入ると、およそ2500株のあじさいを楽しませてもらえます。
6月初めころ、うすみどりのガクがだんだん水色に染まり、6月半ばには美しい明月院ブルーに。
1見頃
あじさいの見頃
6月中旬~下旬
あじさいの色づき始めを楽しむなら、見頃は6月5日ころから。
6月上旬~
色づき始め
6月10日ころ~
7割ほど開花
6月中旬~
明月院ブルーに
:終わり
7月5日前後には、来年に備えてあじさいの剪定が始まります。
*あじさいは成長力が強くて、剪定しないとぐんぐん背が伸びていってしまいます。毎年カットして、花の位置が目線より高くなりすぎないようにしています。
花しょうぶも楽しむなら
裏庭園の花しょうぶ(花菖蒲)の見頃は、あじさいより少しだけ早め。
6月初め~中旬
ツイートでは6月16日までは「きれい」、17日から「過ぎていた」というコメントが多くなります。
6月前半までに行くとよいようですね。
時期によっては、あじさいはまだ早いかもしれませんが、6月上旬の色づき始めにも特別な美しさがあります。
2)現在の開花状況
6月2日 色づいてきています。もうすぐ見頃。
↓5月31日
鎌倉アジサイ情報。北鎌倉にある明月院。一部のアジサイが色づき始めています。充分に見ごたえのあるアジサイです。明日、6月1日より拝観時間が早くなり、8:30~17:00です。5月31日撮影。明月院の基本情報はこちらからどうぞ⇒https://t.co/8UtF1GErLk#鎌倉 #アジサイ #明月院 pic.twitter.com/Mt0zojwlT5
— 鎌倉市観光協会 (@kamakura_kyokai) 2019年5月31日
3)開門時間・拝観料
6月だけ8時半開門です。
開門時間
6月
8:30~17:00
その他
9:00~16:00
高校生以上 500円
小・中学生 300円
:5月31日~2週間前後
*花菖蒲(はなしょうぶ)が終わるころまで
拝観料
:500円
*別途必要です。
いつもは円窓からのぞくだけの本堂後庭園。
3000株の花しょうぶが咲く6月には、入場できます。
明月院へのアクセス
あじさいの季節は、車で行くと駐車場に苦労します。電車がおすすめです。
1)電車で
*北鎌倉駅⇔明月院、徒歩ルート図はこちら
2)自動車、駐車場
あじさいのシーズンは、道路も渋滞します。
自動車でのアクセス
横浜横須賀道から「朝比奈I.C.」を出て県道204号、21号で20分ほど。地図はこちら。
駐車場
明月院に駐車場はありません。*土日には、明月院近くは時間によって車両通行止めになります。
最寄りの駐車場も、小さいところが多いです。
あじさいの時期は、鎌倉駅などに駐車するか(料金は高い)、お得な鎌倉市パークアンドライドで。
混雑、並ぶ時間
1)今年も行列は長い
↓北鎌倉駅出発20秒ころ。55秒ころから入場。あじさいと同じくらい人が^^
・朝8時半ころ明月院につくつもりで行くと、開門を待つ行列は駅まで伸びています。
開門されるとどんどん入れますが、その後も、電車が到着するとあじさいを見に来る人たちが駅から並びます。
その人たちが入場すると、行列が引けて…の繰り返し。
・10時ころからは入場のための待ち時間が20分~30分に。
長谷寺のように整理券は配られませんが、見頃には平日でも昼間は入場制限がかかり、1時間待ちになったりします。
・また「悟りの窓」は撮影スポットなので、30分待ち。
円窓から見える裏庭園を撮影して、自分の写真を後の人や友達に撮ってもらうので時間がかかります。
でも、ここは外せませんね。
2)対策
1朝一番に行く
朝一番のいいところ
・早く入れる
・人のいない参道の写真を撮れる
朝一番のグループにに入れるように行くと、鎌倉石の参道には人が入れないようにしてあって、その間に写真撮影ができます。
あじさいの花より人が多い気もする明月院。人の写り込まない写真が撮れたら嬉しいですよね。
↓人が入った写真もすてきだけど…。
人が入らない写真を撮れるのは、開門から30分弱の間だけ。開門時間の8時半に行っても間に合いません。
8時か、それ以前に並んでおくくらいで行きましょう。
2平日に行く
平日も人がたくさんですが、それでも土日に比べたら少なめです。
3夕方に行く
6月20日前後の見頃には、平日の夕方に行っても、混んでいます。
それでも、6月の上旬や終わりころには、夕方ならすんなり入れることが多くなります。
よく晴れた日には、夕方にあじさいが元気をなくしていることも。でも、夕方は花がきれいに見える時間帯でもありますから、ねらい目ですね。
✔蚊がいます。
蚊がいます!半袖やノースリーブなら、上から羽織るものを用意しましょう。
虫刺されでかぶれやすい方は、虫よけスプレーを。
✔飲み物も大切!
並んでいると、のどが渇きます。
入場で並び、円窓で並び。
列を離れられないので、水筒やペットボトルを用意しましょう。
うさぎ、ほかのお楽しみ
1)うさぎ
「明月院」なので、あちこちにウサギの置物があります。
拝観口を入ってすぐ、橋の欄干から流れる水を見つめるウサギとかめ。
このカメさん、2018年の2月にはけがをしたらしく、包帯を巻いてもらっていました。
こんなアレンジをしているのはどなたなのでしょう。お坊さんがなさってるの?やさしくあったかいですね。
境内には宇宙ステーション^^がありほんもののうさぎもいます。
*猫もいます(黒白)。ただし移動します。
✔ウサギまんじゅう
かわいいウサギのお饅頭は、茶寮 風花(さりょう かざはな)で。
蒸したての、まぁるいうさぎのおまんじゅうを抹茶でどうぞ。
・地図はこちら
2)お守り
楽しいうさぎのお守りがあります。
・うさぎおまもり
『とんではねはねツキを呼ぶ』。ちょっと、ねずみさんかな?といった風情もあってかわいい。
・宇宙守りのうさぎは美人です。
聖観世音菩薩と書かれたカプセルの中のうさぎさん。*聖観世音菩薩(観音様さま)は明月院のご本尊です。
『あなたの体も小宇宙 』と書いてあります。
なんとなく意味不明^^
仏教には「自分と他人、自分と宇宙の区別などない」という教えもあります。
うさぎも私たちもみんな観音さま?
3)「悟りの窓」
まるい円窓、「悟りの窓」。
円、まるは禅宗では悟りや仏性、宇宙などを表します。
円窓(えんそう)は自分の心をうつす窓とされます。
ただあじさいの季節は、窓の向こうの庭園に入ることができるので、ほぼ必ず人が窓の中に写ります。
30分くらい待って、やっと写真を撮ったらすぐ次の人にゆずるので、なかなか自分の心を見つめるわけにはいかないかも^^
終わりに
明月院の心づかいはうさぎだけではありません。お地蔵さまも、耳飾りをなさっていたり、冬はマフラーを巻いたりと装いを変えます。
人の多さは悟ってしまって、小さめの姫あじさいの青、うさぎたちや花しょうぶ、円窓に心癒されましょう。
朝一で出かけられるといいですね。鎌倉をお楽しみください。