春はいつから！暦で気象庁で生物で、暖かくなるのはいつ？

 

「暦の上では春ですが」って、どの暦でしょう？

お正月には「初春のお慶び」といい、４月ころの黄砂を春霞みと呼んだり。春って一体いつからいつまでなんでしょう。

小学校3年位までは、

今の季節は何？とたずねると、自信を持って1月には春！、その後冬！に戻り、2月節分が終わった頃にも春！と答えてくれます。テレビで、お正月にも、立春にも「春」というので＾＾

でも、2016年は暖冬。春も早く暖かくなりそうです。

３月上旬、暖かいですね。春を実感します。

ここでは、季節の春が

１）暦の上で、旧暦で、気象庁の区分でいつ始まるのか
２）実際の春の天気、気温の変化、暖かくなるのはいつ頃か、2016年の気温
３）桜の開花やうぐいすの初鳴きなど自然の変化（生物季節観測）ではいつ頃からか

についてご紹介します。

 

 

春はいつから

• 暦の上での春　立春から立夏の前の日まで
• 気象庁の春　３月から５月
• 旧暦の春　１月から３月

１「暦の上」での春とは

 
＊季語の春もこれと同じです。

－暦って？

昔の暦（今の日めくりにも）には、日付だけでなく、干支、六曜（大安・仏滅などの運勢）、二十四節気（立春、夏至などの季節）などが書き込まれていました。

この二十四節気の春が、「暦の上での春」です。

＊この日めくりは、今も書店などで手に入れることができます。もちろん、新暦の暦に、旧暦その他が書き込んであるので、使えます＾＾

Sponsored Links

－二十四節気（季節）って？

• 立春・春分・夏至・冬至など

二十四節気とは、中国古来の季節の決め方。日本でも江戸時代ころから使われてきました。太陽の高さで、1年を春夏秋冬にわけ、さらに細かく24に分けたものです。

これが、暦に書き込まれていたので、「暦の上では春ですが...」と言い継がれています。いつもちょっと恨みがましい響きがありますね＾＾

 

＊立春がとても寒いわけ

どうして、寒さ厳しい２月４日頃を、立春なんて名付けたんでしょう。実際の季節感と違い過ぎますよね。

これは、「立春」の定義が、私達の「春の始まり」というイメージと大きく違うからなんです。

暦便覧によると、立春は「春の気立つを以ってなり」とし、春＝寒さが増さなくなった時期とされています。

立春は冬の寒さが底をうった日、なんですね。寒いわけです。

まだ当分寒さは続きます(`o´)

＊立春の気温は、平年で、東京は、最高気温9.7℃、最低気温1.1℃です。次の日は、最高9.8℃最低1.2℃。ほんの少しずつ上がっていきます。＊一番寒いのは、全国的に1月下旬。

２気象庁の春

 
気象庁の春は、私たちの季節感に大体合っていますね。

＊5月になると、暑い日も多く、体感としては初夏と言ってもいい位ではありますが。

３旧暦の春

 
旧暦の1月は立春に近いことが多く、そこから新年を「初春」と呼ぶようになりました。

＊立春などの二十四節気は太陽暦です。旧暦は、日付は太陰暦、二十四節気部分は太陽暦でした。

春の天気

 

１春に３日の晴れなし

 

• 天気は日替わりで変わる

春のお天気を特徴づけるのは、移動性高気圧。

高気圧と低気圧がほぼ１週間で交互に日本を進んでいくので、お天気は、晴れ→くもり→雨→くもり→晴れと変わります。

「春に３日の晴れなし」と言われる所以です。

「３日の雨」もないのかというと、そうではなく、春の長雨が。菜種梅雨と呼ばれます。

２菜種梅雨

３月上旬から４月上旬にかけて、梅雨のように雨やくもりの日が続くことがあります。

菜種（なたね：菜の花）が咲く頃に降るので菜種梅雨と呼ばれるようになりました。
そういえば、卒業式や終業式の頃、またお花見の頃も、よく曇ったり雨になります。

暖冬には、菜種梅雨は早く始まります。2016年も2月、春らしいぐずついた天気がありますね。

３春一番

 

• 立春から春分までの間に
• 初めて南から
• 強い風が吹いて
• 気温が上がる

条件がそろうと、各地の気象台から「春一番」が発表されます。

立春を過ぎると、天気が荒れると「春一番か？」と期待しますが、よく吹くところと吹かないところが。･･･東京や北陸はほぼ毎年吹きますが、東海地方は３年に１回くらいです。

2016年は、九州と関西以外はバレンタインの頃に吹きました。その後は春の気圧配置も始まっいて、冬の天気と春の陽気の繰り返しになっています。

春一番に限らず、春は大風が吹きます。ドアの開け閉めなど、急に手を挟まれたりすることも。気をつけて下さいね。

４暖かくなるのはいつ？

 

寒いと暖かいの分かれ目：15℃

15℃を超えると、厚手のジャケットだけでも過ごせるようになります。

冬の天気予報などで「春の陽気」というときは、大体この15℃以上。東京では、平年で3月下旬の最高気温です。

３月半ばころから、暖かい日が増えてきます。

＊ただし、春の天気は変りやすさが特徴。寒い日はひどく寒いです。

気温はいつ頃どう上がる？

 

1月下旬

一番寒いのは、全国的に1月下旬。

東京は、2月いっぱいは、最高気温が11℃以下。ダウンなしではいられません。

3月

10日過ぎには13℃、

23日春分の日の頃が14℃、

まだまだお彼岸でお寺などに行くと寒いですが、春の寒さ。暖かくなったのに、今日は寒いな、と感じるんですね。

28日ころには15℃を超え、昼間はジャケットでも過ごせるようになっていきます。

4月

4月に入ると、サクラが咲いて花冷えが。･･･気温は日によって２月頃の８～９℃にまで下がります！

朝晩はまだ寒く、夜のお花見にはダウンのベストがちょうどいい位。

でも、下旬頃にはもう暑い日もあったりします。
 

5月

どんどん暖かくなって、GWの頃には、初夏の気候になります。暦のうえでも、５月５日が立夏です。

2016年、気温の予想は？

３月10日に出た気象庁の１ヶ月予報では、
＊沖縄・奄美は平年並みまたは平年より高い確率は同じ４０％

寒い日は時々ありますが、もう全国的に春＾＾

特に3/19~3/25、お彼岸に向けての連休は、暖かくなりそうです。

桜はいつ？

これで桜も早く咲けば嬉しいのですが、桜はぐっと寒い時期に開花へのスイッチが入るので、暖冬には遅くなることもあるそうです。

しかし、開花予想は出されるたびにどんどん早くなっています。

東京・名古屋・大阪は入社式の頃に満開！
 

春の生物季節観測：開花・初鳴き

 

１生物季節観測って何？

気象庁や各地の気象台では、季節の始まりを告げる虫や鳥、花や木を観測しています。

全国で、またその気象台で気候の経年的な変化を比較するためです。

ニュースで、「ウグイスの初鳴きが観測されました」とかやっていますね。

ここには、気象庁が定めている花や生き物だけをのせていますが、この他にも、気象台によって、トカゲやトノサマガエルなども独自に観測します。

気象台の職員の方が、時期になると、毎日気象台から半径５ｋｍ圏内を歩きながら耳をすませ、目視。ご苦労さまです＾＾

 

＊にほんとかげ

変温動物なので、寒い間は石垣などで冬眠。
暖かくなると目覚めます。
広島では、平年で4/8に観測されます。

日なたが好きなトカゲ。完全に春ですね。

 

２うめ・さくら

開花日の平年値です。

	うめ	さくら
札幌	5/1	5/3
仙台	2/27	4/11
新潟	3/15	4/9
東京	１月下旬	３月下旬
名古屋	2/2	3/26
大阪	2/10	3/28
広島	2/6	3/27
福岡	2/2	3/23

札幌って、梅とサクラが同じときに咲くんですね。たんぽぽの開花が４月29日で、GWに札幌は一斉に春！

３モンシロチョウ・ウグイス・ツバメ

モンシロチョウとツバメは初見日（初めて見た日）、ウグイスは初鳴きの平年値です。

 

	モンシロチョウ	ウグイス	ツバメ
札幌	5/2	ｰｰ	ｰｰ
仙台	4/8	3/9	4/11
新潟	4/8	3/27	4/10
東京	ｰｰ	３月上旬	４月上旬
名古屋	3/23	3/11	3/27
大阪	3/31	ｰｰ	4/4
広島	3/26	3/10	3/26
福岡	3/17	3/4	3/24

 
ウグイスは、春が繁殖期。

オスは自分の縄張りを主張して、メスにアピールします。



＊お住まいの地域については、気象庁の生物季節観測の情報をご覧ください。

 

まとめ

それでは！ここまでご覧いただき、どうも有難うございました。

春はふつうは気象台の区分で3月から5月。

2月はまだ寒くて、「暦の上での春」です。

でも2016年は暖冬で、2月半ばの今はもう春という感じも。

冬の寒さにもすっかり慣れたので、ここ関西では雪がちらついてもあまり寒く感じません。

ただ、桜の開花などは暖冬だからといって早くなるわけではないので、春爛漫まではまだまだです。

お天気は乱れがちでもいいので、桜の咲く春が待ち遠しいですね。

お元気でお過ごしください＾＾

 - 天気・生き物