黄砂情報2016!ピークはいつ頃、いつ終わる?PM2.5との関係は?
2016/06/12
毎年、春になるとやって来る黄砂。
遠くがぼーっとかすむと黄砂の到来です。
でも、最近は黄砂と一緒にPM2.5も飛来。
黄砂のアレルギーへの影響も指摘され、「春霞だ~」と春の情緒にひたってもいられなくなりました。
ここでは
・黄砂の意味や時期
・ピークはいつ頃でいつ終わるか
・PM2.5との関係や健康への害と対策
2016年の黄砂、PM2.5情報などをご紹介します。
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黄砂と日本
黄砂って何?
ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、モンゴルの黄土高原などの砂や土。日本では小さな小さな土(泥)の粒子になっています。なんと赤血球より小さいくらい!
*ゴビ砂漠:中国からモンゴル
*タクラマカン砂漠:中国のウイグル自治区がある辺り
↓ゴビ砂漠
どうして日本までやって来るの?
砂嵐の強い風で巻き上げられて、偏西風にのってやって来る。*黄砂は世界を回っている
日本から、北アメリカへ、そしてまたタクラマカンなどの砂漠へ戻ってくることもあります。日本で黄砂が多いところ
西日本と日本海側に多いです。福岡、大阪などがよくニュースになりますね。でも東京や太平洋側でも降ります。
黄砂とPM2.5
黄砂の害とPM2.5の害
黄砂:土ならあまり害はない?
黄砂そのものは、日本に来る時は、量が少なく、小さいものが飛んでくるので、空気がもやがかかったように霞んで車や洗濯物に土が積もる程度。
車のフロントガラスを傷つけたり、ビニールハウスを暗くしたりの害はあるのですが、
大昔から黄砂は降っていて、日本ではそうひどい害はなかったようです。
春霞(はるがすみ)や朧月(おぼろづき)の原因の一つになって、春の風物でもありました。
問題は大気汚染:PM2.5
今、問題なのは、PM2.5と呼ばれるごく小さな大気汚染物質が中国から飛んで来ること。春には、黄砂と一緒にやって来ます。
黄砂が飛んで来ると、PM2.5への警戒も必要になります。そこで、何となく黄砂も悪者のように...
健康への害:黄砂とPM2.5
黄砂:1)気管支や肺に影響します。日本では、喘息の発作がひどくなるという研究があります。
2)黄砂がアレルゲンになることはないんですが、黄砂の主な成分二酸化ケイ素が鼻などで炎症を誘発するそうです!
これに花粉がまじると、花粉症などのアレルギー症状は悪化します。
花粉症の方は、花粉情報と黄砂情報も要チェック!ですね。
*黄砂で脳梗塞が増加したという研究もありますが、PM2.5などの影響もあったかもしれないと考える人もいます。
PM2.5:
1)特に呼吸器系に害があり、目のかゆみや鼻水を起こしたり、花粉症、喘息などのアレルギーの症状を悪化させます。
2)スギ花粉の千分の一の大きさ、とすごく小さい!
気管支から肺、血液、細胞にもとりこまれて、心臓・血管などの循環器系にも影響が出るとされています。
心筋梗塞や肺がんとの関係も指摘されています。
*春と秋がピークです。
黄砂・PM2.5の時期と2016情報
1)黄砂の時期
いつからいつまで
2月から5月。(アジアの砂漠で砂嵐がよく起きる時期)ピークはいつ!
4月。続いて3月、5月。毎日降るの?
年間20日位。平年で4月に9日、3月に7日ほど。2016年もたくさん降る?
2014年は10日間、2015年は18日。2000年から11年間は、40日以上の年も多かったのですが、最近は20日以下と落ち着いているようです。
2016年も多くて平年並みの20日位?でしょうか。
2)黄砂・PM2.5情報 2016
5月下旬、黄砂は少ない。PM2.5は多め。黄砂情報:5月下旬
全国的に少ないPM2.5情報:5月下旬
全国的に多め。・多い日
5/25~5/28
・特に多い日
関東・東北南部:5/26
近畿・四国:5/27
中国 5/25~5/27
九州北部5/26~5/27
黄砂、PM2.5の対策
黄砂情報は、気象庁の黄砂予測図で。PM2.5情報は、環境省のそらまめ君でチェック。
アレルギーのある方は・できれば外出を控える。
・窓を開けないで空気清浄機を。
・外出時は、マスク、PM2.5用マスクを着用。
・スポーツなど息をたくさん吸い込む活動は控える。
黄砂は、中国からくる春の風物詩。
でも、PM2.5も一緒にやって来るので、喘息や花粉症などのアレルギーのある方は特に注意が必要です。
日本も高度経済成長期には光化学スモッグが問題になり、健康被害がでました。いろいろ対策を重ねて、今はきれいな空になっています。
中国も早くきれいな空気になってほしいですね。
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