勤労感謝の日といえば、勤労に感謝する日?
でもこれはちょっと違いました。
ここでは、勤労感謝の日の意味と由来、イベントなどをご紹介します。
勤労感謝の日の意味と由来
1意味
国民の祝日に関する法律では
と規定されています。
2由来
1)もとは神道の収穫祭
勤労感謝の日は戦中までは新嘗祭(にいなめさい)・・・神道の秋の収穫祭、天皇家の祭礼でした。
四季のある地域では、世界中で秋に収穫祭が行われます。
・・・アメリカでは11月に収穫に感謝する感謝祭が祝われますし、10月末のハロウィンも収穫祭とケルトの信仰が混じりあったものなんですよ。
・・・日本も昔から各地に収穫祭があります。
大阪のだんじり、九州のおくんちとか。みなさんのお近くの神社などでもお祭りがあるのではないでしょうか。
お月見も秋の実りを感謝する行事です。
2)「新嘗祭」は明治時代から祝日に
明治に入り天皇主権になってから、神道の収穫祭、天皇がとり行う「新嘗祭(にいなめさい)」も国の祝日になりました。
✔新嘗祭って何するの?
天皇が自ら植えて収穫した稲を神さま(天照大神)に供え、自身も食されます。新嘗(にいなめ)は新しいごちそうという意味です。
3)終戦後GHQは新嘗祭をやめさせたかった
さて、第2次世界大戦が終わり日本を占領したGHQ。
皇室が関わる行事は、できるだけやめさせたいと考えていました。天皇のもとに日本人が再び一致団結することを怖れたんですね。
4)アメリカの労働者の日と感謝祭を一つにまとめた
そこでGHQは、アメリカの祝日であるLabor Day(労働者の日)とThanks Giving Day(感謝祭)を合わせたLabor Thanksgiving Dayを提案しました。
これを訳して労働・感謝の日「勤労感謝の日」になったんです。
*Labor Day(労働者の日)
労働者の権利・団結を尊重するもの
*Thanksgiving Day(感謝祭)
メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒たち(半分が死亡)が、インディアンに助けられながら初めてとうもろこしなどを収穫したお祝いが感謝祭の始まりです。
5)「勤労感謝の日」は二つの祭日がくっついたもの
本来は、祝日に関する法律の規定どおり
・勤労を尊び
・生産を祝い互いに感謝する日
だったんですが、いつの間にか勤労に感謝する日という意味が定着していますね。
秋の収穫にも感謝しなきゃ^^
ハッピーマンデーにならないの?
もとが新嘗祭ですから、第◯月曜日とするわけにはいきません。
新嘗祭は毎年11月23日と決まっています。
*旧暦から新暦になった明治初め、たまたまこの日に固定されました。
勤労感謝の日のイベント
各地の新嘗祭
新嘗祭は神道の祭礼。各地の神社でお祭りが行われます。
・伊勢神宮
・明治神宮
・熱田神宮の御田神社(ここは10/17)
・八坂神社、伏見稲荷
・大阪天満宮(ここは11/25)
大きな有名なところばかりでなくご近所の神社でも新嘗祭があります。ちょっとのぞいてみませんか。
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近くなら、ぜひぜひお子さんとお出かけ下さい。楽しいし、ためになります。
科学者から消防士、ファッションデザイナー、パン屋さん、歯医者さんなど80種類くらいの仕事を体験できます。
・対象:3才から15才
・場所:キッザニア東京(豊洲)・キッザニア甲子園
終わりに
勤労感謝の日は、勤労だけに感謝してはいけなかったんですね。
もともとが収穫祭。秋の味覚にも感謝しなければ。
食べ物、食べ物を作った人たちと自然、食べ物を買うために働いた人に感謝しながら、おいしい休日をすごしましょう。