猫の熱中症は、一匹でお留守番している時より家族と一緒の時により多く発生しているのをご存知ですか。
なぜそんなことに?
留守番させるときには、いろいろ心配で対策して出かけますね。でも一緒にいる時はあまり気にしていないのが原因のようです。
どんなところに気をつけたらいいんでしょうか。
ここでは、猫の適温などの基礎知識、熱中症の予防と対策についてご紹介します。
熱中症の基礎知識
1)猫の適温
猫の適温は人間とほぼ同じです。
でも毛皮ですから、日にあたると温まってしまいます。
同じ気温でも、日当たりのいい部屋にいると猫の体温は上がっています。
2)室内の気温は夕方から上がる!
屋外の気温は日が沈む頃にはだんだん下がっていきます。
ところが、マンションなど鉄筋コンクリートの建物では、室内の気温は、冷房をずっと入れていても夕方からだんだん上がっていきます。
猛暑がつづくと、昼間は扇風機でのりきれても、午後5時を過ぎるころには、体温もあがって頭がいたくなってきます。人間でも家にいながら熱中症になりかねません。
これはコンクリートが昼の間にたまった熱を夕方から夜にかけて室内に放射していくから。
家の中は夜の方が暑いんですね。猫の熱中症対策は夜も大事です。
2猫の熱中症の対策
基本:猫の居場所を時々チェックしよう
家族といる時の猫の熱中症対策はシンプル。
時々猫の居場所をチェックしましょう。どこにいるか見れば猫の様子や気温もわかりますから、熱中症になることはありません。
でも、
・・・家族全員がいると、猫のことを忘れてしまうこともよくあります。何かに熱中していても忘れてしまいますね。冷房のきいた部屋にいると、そこから出て回るのもいやですし^^
でも夏場だけは気をつけて、食事の時・お茶を飲んだ時・寝る前などに確認することを習慣にしましょう。
一番いろいろなことに気がつくお母さんが適役でしょうか。
↓猫は見つけにくい
1)閉じ込めに注意!
-猫はまるで忍者
猫って知らない間に移動してますね。
・・・ちょっと流しの下のドアを開けて容器を取り出し、すぐ閉めてあとは別の部屋へ。気が付くと猫がいない。呼んでもこたえがない。
呼びながら探しまわるとかすかな声が。そして流しの下の物置で発見!といったことがよくありませんか。
まるで忍者のよう。
これが暑い夏に西日の当たる部屋の戸棚などで起こると熱中症になってしまったりします。
-家の中のドアは開けておこう
猫は落ち着ける快適な場所を自分でさがします。
猫が自由に動き回れるように、部屋のドアはできるだけ開けておきましょう。
2)涼しい場所を確保
ーエアコンが好きかな?
エアコンは、28℃位に設定。時々室温をチェックして下さい。
でも、冷房が苦手な猫もいます。
もしそうなら、他の部屋に涼しいところを確保しましょう。
-涼しい場所を作る
●風通しをよく
小窓があればいつも開放しておきましょう。押し入れも引き戸を猫が通れるくらい開けておくとそこから空気が通りぬけます。
●涼しいグッズを使う
ペットグッズは、うちの猫が使ってくれるかどうか買ってみないとわからないのが悩ましいところです^^
ひんやりシート
:アルミタイプ、ジェルタイプなど。
凍らせたペットボトル
:タオルなどで巻いて、猫がリラックスできそうなところに置いてみましょう。
アイスノン
:同じくタオルなどで巻いて。
3)新鮮な水は数カ所に
夏場は猫の水も雑菌が繁殖しがち。夕方には水の容器がぬるぬるしたりします。
いつも新鮮な水をたっぷり飲めるように、エサ用の水のほかに何ヶ所か水を飲めるところを用意しましょう。
キッチンでボウルに水をはっておいたり、風呂あがりに新しい水を洗面器に入れておいたり。
あちこちに水があるのは猫としても楽しみなようですよ。
*お留守番させる時
外出時は冷房を入れるかどうか迷うところですね。
ワンルーム
:必ず入れて寒さよけの猫ベッドも置きましょう。
数部屋あるなら
:1室に冷房を入れてドアを猫が行き来できるくらい開けておきます。
猫によっては、冷房された部屋から流れてくる冷気で少し涼しくなったほかの部屋が快適ということもあります。
冷房代がかかりますね!
でも、熱中症になって20日間も入院した猫さんもいるくらいです。生きていてくれるだけでいいですが、10日の入院で9万円くらいですから…どうしましょう!
やっぱり冷房しましょう。
✔熱中症の症状!すぐ病院へ!
熱中症の症状は、
・元気がない・ふらふらしている
・ぐったりしている・呼吸が速い
・食べない・下痢をする…
こんな症状があったら、すぐに病院へ。
点滴の通院ですむこともあります。2万円くらい。7歳以上だと入院することも多いようです。10日で9万くらい。
後記
猫は子どもにとっても大切な家族。できるだけ健やかに長生きしてほしいです。
子どもにも猫がどこにいるか時々チェックしてもらって、みんなで猫を熱中症から守りましょう。