簡単「月見団子」の作り方と重ね方!おいしい白玉団子を作るコツ!

中秋の名月(十五夜)には、手作りお団子でお月見しましょう。

お団子づくりは、手のひらに触れる感覚を楽しめるので、子どもたちも大好きです。

自然を大切にする日本の伝統行事「お月見」を、いっしょに楽しく体験しましょう。

 

ここでは

・おいしい白玉団子を作るコツ
・くっつかないコツ
・白玉以外で作る月見団子のレシピ
・十五夜・十三夜の月見団子の重ね方

をご紹介します。

基本の月見団子のレシピ

1)おいしい白玉団子を作るコツ

基本の材料

・白玉粉 200g
・水   200cc
・砂糖 25g

 

こね方

1はじめ

水は初めから全部入れずに、2/3くらいを入れます。

2こねる

まず、指先で白玉の粒をつぶすようにして、つぶれてきたら、手の平でこねます。

残りの水1/3は、手のひらに少しずつつけて、こね続けます。

粉っぽくても、こねる内になじんできます。

手の平にくっつかないコツ!

残り1/3の水は、手の平に少しずつつけながら

 

水は、分量全部加えなくても大丈夫。

その日の気温や湿度でも、適量が微妙に変わることがありますよね。

 

3できあがり

こねるうちに、手の平にもボウルにもくっつかなくなって、耳たぶよりちょっと固いくらいになったら、でき上がり。

丸め方

・白玉粉100gで5個が目安

大きいと芯まで火が通りにくくなります。

まん丸のお団子はかわいいですね。でも亡くなった方の「枕団子」がまん丸。月見だんごは、少し歪んだところがあっても大丈夫です。

 

ゆで方

・たっぷりの熱湯でゆでます。

お団子を入れるとお湯の温度が下がります。ぬるいお湯でゆでるとふやけて芯まで火が通りません。

ゆでている間中、お湯が沸騰しているように大きな鍋にたっぷり湯をわかしましょう。

ゆで上がりの目安

・浮いてきてから2~3分ゆでたら出来上がり

月見団子はまん丸。中まで火が通るように少し長めにゆでましょう。一つだけ試食してみて芯まで柔らかくなっていたら火を止めます。

4)冷水で冷やす

・粗熱をとります。

長くつけておくとふやけるので手早くあげて。

重ねる

・お団子がさめてから重ねましょう。

お団子に熱が残るうちは重ねると形が崩れてしまいます。1段目を並べてそれぞれがくっついた頃に2段目を重ねましょう。

 

お団子がすべる!

水分多めだと、1段目2段目とどんどん重ねても、上のお団子たちがするすると下に沈んでいきます。

奥の方は1段目が3個のところ4個になっています。

水分を少なめにしたり、上新粉をまぜると固めにできます。

団子を固めに作るコツ

・上新粉 100g
・白玉粉 100g
にすると、重ねやすくなります。

 

お団子同士が、くっついてはなれない

白玉粉の原料は、もち米。どうしても、ねちゃっとしたり、くっついたりしがちです。

いざ食べようとすると、上の一つを持ったら、下のお団子がくっいたまま持ち上げられたり…。

 

団子と団子がくっつかないコツ!

1)重ねるとき:サラダ油をぬる
2)数時間後に食べるとき:さとう水につける

サラダ油を、つけるとくっつかなくなります。

…油の味がつきますから、重ねるときにお箸でちょっとつけるくらいにしましょう。

また、しばらく食べないときは、薄い砂糖水につけておくと、お団子同士がくっつきません。

・・・砂糖水につけた後、水気をふきとっても、お団子はくっつきやすくなります。お月見の重ね団子には向きませんね。

 

3)保存のしかた:余ったら!

冷凍しましょう。

白玉団子は次の日には固くなります。食べない分は、できるだけ早く冷凍しましょう。

一人分(6個くらい?)ずつラップに包んで、ジップ袋に入れて、冷凍庫に入れます。

食べるときには、自然解凍でも大丈夫です。固くなっていたら、ゆでると柔らかくなりますよ。

 

団子を、おかずに使う

白玉団子は、お味噌汁や、スープに入れてもおいしいです。

野菜のたくさん入った和風スープや、牛乳入りの鶏肉スープなど、栄養をしっかりとってほしいメニューに加えてみましょう。

お団子って、見ただけで子どもが喜びます^^

いろいろな白玉団子のレシピ

 

1)柔らかい白玉団子:豆腐入り

豆腐をいれると、次の日まで柔らかいままです。24時間大丈夫ですよ。

材料
白玉粉 85
絹ごし豆腐 100

作り方
1)白玉粉と絹ごし豆腐をビニール袋に入れてよくもみます。
2)20個くらいのお団子にします。
3)熱湯でゆでて、浮いてきたらもう1分ゆでます。

*よく混ぜないと、ぽろっとした部分ができてしまいます。

でき上がりは、しっとりしています。

ふつうの白玉団子よりねっちりしなくて、とても食べやすいお団子になりますよ。

 

2)ごはんで作る月見団子

「あれ、今日お月見?白玉粉がない!」というとき、ご飯で作れてしまいます。

白玉粉は、もともとお米(もち米)ですからね!

材料
ごはん 400g(1.2合くらい)
片栗粉 大さじ1

作り方

1)ご飯と片栗粉をボールに入れて麺棒でこねる(麺棒は水でぬらしながら)
2)15個に分けて、丸めてオーブンで軽く焼く

ご飯をつくのがちょっと大変です。でも、つぶつぶが残るお団子もいいかも。

 

3)月見デコレーション

かぼちゃで「お月さま」風

かぼちゃで、お月さまのような黄色いお団子を作りましょう。

材料
白玉粉50g
かぼちゃ65g
水50㏄

かぼちゃは、皮をむいて、電子レンジで2~3分あたためて、つぶします。

べたつかないコツ!

まず、かぼちゃの水分でこねます。それから、2/3の水を加えましょう。

「お月さま」「お月さま」と言って、喜んで食べてくれるといいですね。

きな粉で「お月さま」風

月団子のそれぞれを、きな粉でまぶして重ねましょう。

きな粉レシピ
基本:きな粉1、砂糖 1/2、塩少々

サトウの切り餅のサイトでは、きな粉大さじ1、砂糖大さじ1.5と、ぐっと甘いレシピになっています。

でも塩を入れると、甘さが引き立ちますから、砂糖は、きな粉の半分~同じ量くらいでも大丈夫ですよ。

 

あんこでくるんで「衣かつぎ」

 

関西の月見団子は、丸いお団子を重ねるのではなく、サトイモをかたどった「衣かつぎ(きぬかつぎ)」型です。

関西(~北陸、山陽)は、おもちを餡でくるんだ、あんころ餅の本拠地(?)。*伊勢の「赤福」、おいしいです!

こしあんで、お団子をくるみましょう。

 

その他のおいしい食べ方

月見団子の伝統の形は、

・関東~全国:「丸い団子の重ね」
・名古屋:「サトイモ型(あんなし)」
・関西:「サトイモ(きぬかつぎ)型」

子どもに日本の文化を伝えるには、やっぱり、この形ですね。

でも、お供えを下げて食べるときには、みんなが好きなようにアレンジしましょう。

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みたらし団子

おいしいみたらしの割合
・砂糖 大さじ
・しょうゆ 大さじ
・片栗粉 さじ
・水 大さじ

みんな合わせて火にかけとろっとしたら出来上がり。*ちょっと濃い目の味付けです。

 

アイスクリームで白玉パフェ

アイスクリームをのせるだけで、白玉パフェ(簡単すぎ?)のでき上がり。

《生クリームで作るなら》

1)生クリーム200mlにグラニュー糖大さじ2をいれてホイップ。

2)3つに分けて、ラズベリーやいちごのジャム(ちょっと酸っぱいのが合う)、水で溶いた抹茶、あずきあんなどを加えます。

 

シロップで「寒ざらし」

「寒ざらし」というのは、寒い冬に、冷たい水にさらして陰干しすることで、白玉粉は昔は「寒ざらし粉」とも呼ばれていたそうです。

今は、長崎県島原市のスイーツとして有名。

白玉に、砂糖やはちみつで作ったシロップにつけるだけなのに、おいしいんですよ。みんなでつっついて下さい。

 

秋の果物、ぶどうや柿を入れたら、フルーツポンチですね!

お団子の重ね方

中秋の名月(十五夜)にはお団子は15個、十三夜には13個です。

2022年
十五夜:9月10日(土)
十三夜:10月8日(土)

お団子は、皿やお盆に懐紙を敷いて、重ねます。

半紙で大丈夫ですが、でも紙にお団子がくっつくので敷かなくても。

中秋の名月(十五夜)の重ね方

正式には

下:個 3個×3列
中:個 2個×2列
上:個 正面から見て縦に1列

正面から見て下から3個2個1個に見えるようにします。

 

略式

1)5個にする

下:4つ 四角において
上:1つ 中央に

2)スーパーで売っている月見団子のパターン↓

下:9個 縦3列×横3列
中:5個 梅の花びらの形に
上:1

月見団子

 

十三夜の重ね方

↓十三夜ってなに?

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正式には

下:個 3個3列
上:個 2個2列

略式

こちらの方が高さがあって、お月見らしくなります。一つ多いです^^

下:9個 3個3列
中:4個 2個2列
上:1個 中央に

 

終わりに

お団子を丸めるのは、子供も大好き。いっしょに手作りなさって下さい。

仲秋の名月(十五夜)と後の月(十三夜)は、1ヶ月ほど離れています。

十五夜は白玉のお団子で、十三夜はご飯で作ってみたりタレをつけるタイプにしたりするとレシピが広がりますね。

よいお月見になりますように。