2017年12月~2018年2月 冬の寒さまとめ!平年より低温、西日本は32年ぶりの寒さ!

平年並みと予想された2017年12月から2018年2月の冬。

終わってみれば全国的に気温は低く、特に西日本は32年ぶりの寒さとなりました。

2017年8月頃から発生していたラニーニャ現象も影響を与えました。

 

*2018年12月からの冬は

2018-2019冬の寒さ!西日本は暖冬、東日本も?太平洋側で雨多し!

冬の寒さ:まとめ

この冬は、冬型の気圧配置が強く、全国的に寒くて、日本海側は雪が多く、太平洋側はよく晴れました。*北日本の日照時間は平年並み。

気温
全国的に低かった
西日本:かなり低かった

降雪量
西日本日本海側:かなり多かった
東日本日本海側:多かった

日照時間
東日本の太平洋側:かなり多かった
西日本の太平洋側:多かった

2017-2018年の冬の経過

2017年は、昨年・一昨年につづき、世界は歴代3位の高温。

日本も歴代10位の高温でしたが、秋の終わりころからは平年より低く、寒い11、12月となりました。

2018年1月に入って、中旬は暖かく3月中・下旬の陽気でしたね。

それが下旬には、東京・名古屋・大阪でも氷点下が1週間前後続きました。

11月後半から1月!寒かった

気象庁の「地域平均気温経過図」は、平年との気温差を表します。東日本・西日本は、1月は、中旬の高温(ピンク)でも下旬の低温(青)でもスケールアウトしています。

地域平均気温経過図

グラフの気温差は最大で3℃。それより上または下ですから平年と3℃以上の差がありました。

1月

1月は1カ月を平均すると、北海道と東北の北部をのぞいて、平年よりやや低め。1℃未満の差でした。

東京は、平年の最低気温0.6℃に対し今年は0.9℃。

でも、旬ごとにみると気温の変動は大きかったです。

1月上旬:平年並み

1月上旬、北海道が平年よりかなり高い気温(+2.0℃)になりました。

ほかの地域は平年並みの寒さ。

1月中旬:暖かく

3月下旬並みの暖かさになった1月中旬。

・北海道は平年より1.6℃、関東甲信は1.1℃気温が高くなりました。

・東海も0.7℃、近畿も0.5℃高かったのですが有意ではなく、平年並みとされています。

中国・四国・九州も平年並みですが、こちらは0.1℃ほど平年より低くなっています。

1月下旬

:寒かった!

北日本:平年より1.4℃低い
東日本:〃   1.9℃低い
西日本:〃   2.2℃低い

:氷点下がつづいた

・東京は22日~29日まで
8日連続の氷点下。31日はまた氷点下と冬日が続きました。

・名古屋は23日~31日まで
9日連続でした。25、26日は最高気温も-1.1℃、-0.5℃と氷点下。

・大阪は24日~28日まで
5日連続でした。30、31日も氷点下になりました。

*1月26日さいたまは-9.8℃!*さいたまは区によっては大阪市より人口密度が高い都市です。

 

南岸低気圧で大雪

1)東京:まれにみる大雪

1月22日(月)の降雪は東京23cm横浜18cm。

・東京の平年の降雪は10cmです。
・昨年2017年は雪が積もらず0cm。
・2016年は6cmでした。

 

2014年の降雪49cm(1日の最大降雪22cm)以来、久しぶりの大雪となりました。

 

2001年以降で

・20cm以上の総降雪になったのは、2014年についで2回め
・1日の降雪としては最深になります。

 

2014年の前に総降雪が20cm以上になったのは、1998年。計38cmで、1日の最深降雪は18cmでした。

1998年、2014年につづいて今年。長い目で見ると、まれにみる大雪でした。

1日の最深降雪が多い年は、1年の総降雪も多くなることが多いです。また雪がふることがあるかもしれません。

東京消防庁によると、雪で転倒して都内で67人の方がけがをされたそうです。交通事故も600件以上報告されました。

2)降雪の深さ

東京、名古屋、大阪、福岡の平年並みの雪の量と、今年の冬(12月~2月)を比べてみましょう。

東京
平年   降雪10cm
今年  24cm
2017年 降雪 0cm

 

名古屋
平年   降雪15cm
今年  cm
2017年 降雪9cm

・・・名古屋は今年は雪が少なかった。

 

大阪
平年   降雪 cm
今年  cm
2017年 降雪 ーcm(観測なし)

・・・今年は雪は降りましたが、積もりませんでした。

 

2月上旬も寒かった

東日本は平年より低く、西日本、沖縄・奄美は平年よりかなり低くなりました。

北日本:平年並み
東日本:-1.4℃
西日本:-2.8℃
沖縄・奄美:-2.3℃

 

2月中旬、北と西は寒かった

北日本と西日本は平年より低くなりました。

北日本:-1.4℃
東日本:平年並み-0.5℃
西日本:-1.3℃
沖縄・奄美:平年並み-0.2℃

 

2月下旬:北日本は寒かった

北日本は平年より1.8℃低くなりました。

一方、東・西日本は平年並み。それぞれ+0.2℃、+0.5℃の高さでした。

2017~2018冬の寒さまとめ

1月中旬に平年より暖かい日がつづいたほかは、平年より寒い冬でした。

↓北海道の一部を除き、ほとんどの地域が平年より低温。

中国・四国・九州と北陸・東日本の一部などは1℃から1.5℃ほど低かった。

 

気象庁の冬(12~2月)の天候のまとめでは、

強い寒気の流れ込み、冬型の気圧配置の強さから

全国的に寒く、特に西日本は32年ぶりの寒い冬

2西日本日本海側の雪は平年よりかなり多く、東日本日本海側でも平年より多かった

3東日本太平洋側の日照時間はかなり多く、西日本太平洋側でも多かった

ということです。

日本海側に雪が多く、東日本は晴れという冬らしい冬でした。

 

生物季節観測:遅れ気味

梅の開花

全国的に、開花は遅れました。3月初めの暖かさで、東・西日本はどこも見頃を迎えました。

うぐいす初鳴き日

熊本:2月14日
静岡:2月19日
佐賀:2月20日

ひばりの初鳴き

熊谷:2月5日
高松:2月15日
佐賀:2月20日

桜の開花予想

↓平年の桜前線 大阪~東京:3月25日~31日

 

平年の開花日

東京:3月26日
名古屋:3月26日
大阪:3月28日

 

ラニーニャ、冬をより寒く

ラニーニャの意味:女の子

8月からつづくラニーニャ。ラニーニャになると、夏はより暑く冬はより寒くなる傾向があります。

冬の寒さへの影響

今年の冬は寒かった。12月・1月、ラニーニャが影響を与えていました。

1/11のエルニーニョ監視速報では、

12月の)東日本以西の低温と東・西日本太平洋側の少雨にはラニーニャ現象が一部影響したとみられる。

 

2月9日のエルニーニョ監視速報では

1月の)東日本と西日本の低温にはラニーニャ現象が影響したとみられる。

ラニーニャをわかりやすく!夏は暑く冬は寒くなるメカニズム

 

これからラニーニャは?

3月9日のエルニーニョ監視速報では、2月まで続いているラニーニャは、春(3~5月)の間に収束(確率70%)。

夏には平常になっている予想です(確率70%)

今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高い(70%)。

には平常の状態である可能性が高い(70%)エルニーニョ監視速報

3月から5月

3月から5月までの3カ月予報では(2月23日発表)暖かくなりそうです。

3月・4月・5月

北日本
:3月は平年より高い
:4・5月は平年並みか高い
東日本・西日本
:3・4・5月は平年並みか高い

 

 終わりに

今年の冬も終わり。

昨年、一昨年が暖冬だったのに、今年は平年より寒い冬。寒さが身にしみましたね。

東京は大雪でした。名古屋・大阪は雪が少なくてちょっと残念。

日本の寒さに影響を与えたラニーニャも終息する見込みです。これから春!

ひきつづき今度の冬の寒さについてもどうぞ。

2018-2019 冬の寒さ!