気象庁の区分では、冬は12月から2月まで。
ここでは、2018年12月から2019年2月にかけての冬について、
気象庁の報道発表などから
・最低気温・冬日・雪など
・今年、これからも高温?
をご紹介します。
「冬の寒さ」まとめ
冬全体(12月~2月)
:かなりの高温
東日本・西日本は、平年よりかなりの高温でした。沖縄・奄美は記録的な暖冬となっています。
東日本は平年の+1.1℃、西日本は+1.3℃、沖縄・奄美は+1.8℃でした。
東海:平年+1.3℃
近畿:平年+1.2℃
東海の平年差は、関東甲信や近畿より大きいですね。
名古屋は、東京・大阪より冬日も多く、最低気温も低かったのですが、3カ月平均すると、東海の平年差は大きくなりました。
12月まとめ
:暖かく、晴れなかった
暖かかった
日本の地域平均気候表によると、12月は、平均すると、近畿・東海は平年よりかなり気温が高く、関東甲信、九州北部ほかは平年より高くなりました。
✔ただ、12月10日前後、12月末は平年より低く、冷え込みました。
平年並み
+1.0℃。平年より高い
+1.2℃。平年よりかなり高い
+1.1℃。平年よりかなり高い
+1.1℃。平年より高い
上旬は特に暖かく関東甲信と東海は平年差+2.7℃、近畿・九州北部は
平年差+2.3℃でした。
最高気温は、
・名古屋で20.1℃(5日)
・大阪は24.5℃(4日)
エルニーニョの影響:晴れなかった
エルニーニョ監視速報(1/10)によると、
東・西日本太平洋側の寡照と沖縄・奄美の高温・多雨にはエルニーニョ現象が影響したとみられる。
とのこと。
*寡照(かしょう):日照不足
エルニーニョの影響って?
過去のエルニーニョ発生時には、東日本太平洋側は、統計的に有意に平年よりも日照時間も少なくなっていました。
西日本の太平洋側も、有意な差ではありませんが日照時間は平年の54%となっています。
この冬、12月の日照時間
12月は、北日本太平洋側をのぞき、全国的に日照時間が少なくなりました。
「かなり少ない」地域
・北日本の日本海側
・東日本の太平洋側
・西日本
「少ない」地域
・東日本の日本海側
・沖縄・奄美
1月まとめ
:東・西日本は暖かかった
1月は、東・西日本と沖縄・奄美は平年より高温でしたが、11月、12月ほどの平年差にはなりませんでした。
↓左1/3から順に11月、12月、1月。
↓1月だけだと、こんな感じ。
平年と比べると、東日本で0.6℃、西日本で1.1℃高いくらいでした。
それでも、平年並みの範囲を超えていますし、1℃でも冬としては高いです。
…大阪では、1月の平均気温が6℃、2月の平均気温が6.3℃と0.3℃しか上がりません。やはり暖かい1月でした。*3月は9.4℃。春です!
2月まとめ
:全国的に暖かかった
全国的に、平均すれば、平年より高温の2月でした。
でも、2月10日前後には、ぐっと冷え込みました。平年との気温差はきたほど大きく、東京のこの冬の最低気温が更新されたのも、この時期2月9日・10日でした。
↓2月は真ん中。
最低気温、冬日、雪など
1)この冬いちばんの低温は?
この冬、一番の冷え込みは、*2/10現在
2月9日(土)
:最高3.5℃
1月10日(木)、2月10日(日)
:最低-1.2℃
1月10日(木)
:最高4.2℃
:最低-2.1℃
12月28日(金)
:最高6.9℃
:最低0.7℃
2)冬日の日数
冬日とは「日最低気温が0℃未満の日」。氷点下になった日です。
この冬は、2月21日現在で、
ラニーニャで寒冬だったこの前の冬(2017年12月~2018年2月)は、大阪でも冬日が14日間ありました。*大阪の、この冬の最低気温は1月10日の0.7℃。
名古屋は29日間でした。ー3.9℃の日もありました。
2019年12月からの冬は
![](https://hanasjoho.com/wp-content/uploads/2018/10/spring-1166564_640-160x160.jpg)
生物季節観測など
うめの開花
名古屋 1/18
京都 2/24(平年2/20)
:二条城の白加賀
大阪 2/19
福岡 1/10
西・東日本の梅の名所は、2月終わりから3月上旬には見頃になっていきそうですね。
緋寒桜、河津桜
沖縄や鹿児島・宮崎では、ヒカンザクラ(緋寒桜、寒緋桜)が咲いています。*沖縄では、生物季節観測対象の「さくら」はヒカンザクラです。今年の開花は1/10。
ヒカンザクラの親戚のカワヅザクラ(河津桜)も咲いています。
今年、これからも高温?
高温だった2018年
気象庁の「2018年(平成30年)の世界と日本の年平均気温(速報)」によると、
世界の年平均気温は、100年あたり0.73℃の割合で上昇
「温暖化」と「自然変動」によるものだということです。
全球的に気温が高く、
2018年の世界の年平均気温偏差は、1891年の統計開始以降で、第4位
昨年2018年はラニーニャが発生して、日本では寒冬。1月2月ともに平年より気温は低くなりました。
でも、3月の高温はまだ記憶に新しいですね。名古屋で25℃以上の夏日がありました。
7月の暑さは猛烈でした。「東日本・西日本では記録的な高温」となりました。気象庁の歴代全国ランキングの最高気温で、トップ3は2018年です。
そして、
2018年の日本の年平均気温偏差…は、1898年の統計開始以降で、第6位
という結果に。
終わりに
平均してしまうと、東・西日本は、平年よりかなり高温。沖縄・奄美は記録的な暖冬となりました。
それでも、12月10日前後や12月末、1月上旬、2月10日前後など、急激に冷え込む時期がありました。