紙粘土でかんたん貯金箱の作り方!自由研究1年生!


小学校ではじめての夏休みの宿題。紙粘土貯金箱っていいですよね。

ペットボトルをしんに使うと作業が楽になります。

どういう手順で進めるといいんでしょう。用意するものはなに?簡単にはやくできるコツはあるのかな?

 

ここでは、紙粘土の貯金箱をできるだけ簡単に、はやく、楽しく作るために

何を作るか(みんなの作品)
つくり方(所要日数など)
材料でチェックすべき点
・親の手伝い範囲

などについてご紹介します。

何をつくろう?

子どもが作りたいものを作りましょう。

自分が関心のあるもの、自分で選んだものなら、やる気がわいてきます。ちょっと難しくても、がんばれますね。

 

ただ、1年生は自分の実力を知りません。

なんでも作れると思いがち^^でも、形を作るのはもちろん、色をぬるのも大変です。

シンプルな形・色数も少ないものになるように、誘導してあげましょう。

はやく作るコツ

1)子どもが作りたいものを作る。

2)ただし、シンプルなデザインで!

 

 1)人気のあるテーマ

1動物・昆虫・海の生き物
2ケーキ・乗り物
3花(野菜も)

 

2)みんなの作品

「ゆうちょアイディア貯金箱コンクール」には、日本中からいろいろなアイディア貯金箱が出品されます。

でも、文部科学大臣賞、ゆうちょ銀行賞、ゆうびんきょく賞などで1位に選ばれるのは、小学1年生は半分以上が「生き物」。

 

出来上がりはこんな感じ?

ゆうちょのコンクールはすごすぎて、大人の手がたくさん入ったと思われる作品もあります。

でも実は1位をとっているのは、ものすごい複雑な作品とは限らないんですよ。

 

過去の入賞作で、見て楽しいおすすめは第39回入賞作品、上位賞

文部科学大臣奨励賞 入江 晃輔くん

ティラノサウルスのちょきんばこ」

・・・口のところはお手伝いが必要ですが、親しみやすくて、うちの子にも作れそうな気がしてきませんか。

ゆうちょのサイトで!

ゆうちょ銀行賞のライオンや、ゆうびんきょく賞のホオジロザメもかわいいです!

 

作り方

スケジュール

 

完成までの日数(目安)約5~6

1日目 紙粘土で形を作り上げる

2~4日目
3日間乾燥

5日目 色をぬって、乾いたらニス

*ニスの完全乾燥にほぼ1日

 

時短は難しい!
1週間ほどみておきましょう。

作業は、紙粘土での形作り・色ぬり・ニスぬりだけす。

紙粘土工作は、すぐできそうで、提出日までの駆け込み需要が高いのですが…。

実は、紙粘土が乾く時間、ニスが乾く時間が必要なので、時短は難しいんです!

 

ちょっとだけ早く乾燥させるコツはあるんですが、すばやく乾燥させるコツないんです。ひびがはいったりして..。

紙粘土がぶあついと、乾燥だけで5日くらいかかります。

提出より1週間前から始めましょう。

 

今、8月の終わりで提出直前でお急ぎなら、お絵かき10円玉ピカピカ実験は1日で終わります。

 

つくり方の手順
1型を作る
2お金を入れる穴をあける
3紙粘土をくっつける
・・・ 乾燥 ・・・
4色をぬって、ニスで仕上げ

 

1)型を作る

かんたんに作るコツ

ペットボトルをそのまま使う(カットしない)

 

ペットボトルの形を生かすことができたら、カットする手間がいりません。

・・・ボトルを横向きにして動物にしたり電車にしたり、立ててとんがり屋根の家にしたり。

 

でも、子どもの希望が、ロールケーキや頭のまるい生き物だったら。ちょっと手間ですが、ボトルの上をカットしましょう。

てっぺんを平らに!

ボトルの上をカット。

切り口と同じ大きさに段ボールをカット

布テープ(リボン)に木工ボンドをつけて、段ボールをボトルにはりつけましょう。

 

てっぺんを大きな丸に!

ペットボトルの口のまわりに紙粘土をたくさんつけると、重くなったりぶあつくてひび割れます。

ボトルの上をカット。

切り口にボールを埋め込み。

マスキングテープなどでつなぎます。

ふつうの屋根をつける!

ボトルの上をカット。

切り口に、段ボールを屋根型に折ってかぶせます。

布テープと木工ボンドで固定しましょう。屋根とボトルのあいだにも段ボールを。

2)お金を入れる穴をあける

カッターは危険。穴は親があけます^^

穴のサイズ

幅 8mm~1cm
長さ 3cm~4.5cm

*お札を入れるには5cm必要ですが、500ccのペットボトルには横穴なら3cm、たて穴なら4.5cmくらまで。

 

穴をあける場所

ペットボトルなら真ん中より上の部分。生き物なら背中、上のふたの部分など。

 

✔お金の取り出し口も作る

子どもは貯金箱にお金を入れるのを楽しみにしてますよね。

お金を取り出せるようにしておきましょう。

ーおすすめ

薬のびんの中蓋(中のふた、ビニール製)で直径3cm以上のものを用意します。

貯金箱の下になる部分に、ぎりぎりの大きさの穴をあけてそこにはめ込みましょう。

お金が重くても持ちこたえることができます。

ーとりあえずなら

ペットボトルの形によっては、下の方をカットして元のボトルにさかさまに差し込むことで底にふたをすることができます。(カルピスソーダなど)

↓ちょっと傾いていますが。

切り口は危ないのでテーピングしましょう。

お金がたくさん貯まって中身が重くなるとするっと底が抜ける可能性はあります。

 

3)紙粘土をくっつけていく

かんたんに作るコツ

親もとなりで作る

 

絵や写真は用意していますが、そこから形を作っていくのは1年生にはまだ大変。

そばで、親が、別に貯金箱をつくりませんか。

親が作るものをモデルにしながら作るので子どもには楽です。

でも物まねではつまらないですね!

親と同じものを作らせるのではなく、親子で、ここはどうしようとか話し合いながらそれぞれが気に入った形で作ってはいかがでしょう。

子どもは達成感も持てますし、出来上がってから親子で批評しあうのも楽しみです。

 

気をつけよう!

1穴をふさがない!

1年生は紙粘土をうすくつけるのはまだ苦手です。ぶあつくなります^^

親が注意してあげないと、穴が行方不明になるかもしれません。

2パーツ別に作らない

体などをパーツに分けて作り上げ、後でそれらをくっつけようとすると、紙粘土は乾いてしまっています。

できれば、胴体を作りながら紙粘土を足して手や耳といった部分を作っていきましょう。

 

↓これは大人が作ったモデルです。

左の口の部分がペットボトルの飲み口。右がボトルの底です。

底から紙粘土をはっていって上の方を細長くして口のように。あとで耳としっぽをつけました。

足は、前はペットボトルのフタを一つ。後ろは紙粘土だけです。二本足^^

穴を頭の上に開けてしまいました。背中の方がよかったかも。

 

3後で紙粘土をつけ足したいときは?

紙粘土が生乾きなら、接着面を水でしめらせるとくっつきます。

かわいてしまっていたら、木工用ボンドでつけましょう。

*紙粘土は乾きやすいですね。霧吹きなどで時々しめらせながらつくりましょう。

 

4「ひび」を予防しよう!

紙粘土でつくるとひびが入りがちです。

予防法とできてしまってからの対処をご紹介します。

(1)予防:スジをならす

紙粘土にスジが残っているとそこからひび割れます。

水にぬらした指やへらでたたくようにしながらなめらかにならしましょう。

(2)予防:ぶあつくしない

紙粘土がぶあついと、表面ははやく乾くのに中の方は遅くてひび割れの原因になります。

厚さは3mm~5mmくらいに。

(3)ひび割れてしまったら!

乾燥したらひび割れてしまっていた、というときは、ひびに木工ボンドをいれこみましょう。

 

*木工ボンドは半日ほどで乾燥します。

 

✔乾燥させる

乾燥3日

形ができた後、色をぬっていいくらいまで乾燥させるのに3日必要です。

ちょっとだけはやくするコツ

シュレッダーにかけた新聞紙の中に入れる

 

-ちょっとだけはやく乾燥させるには

シュレッダーにかけた新聞紙に入れて、新聞紙が湿ってきたら取り替えます。

これを根気よく繰り返すと、少し早めに乾燥します。

-理想の乾かし方

日の当たらないところで自然乾燥させます。*日に当たるとひび割れの原因に。

-やめておきたい乾かし方

ドライヤー扇風機の力を借りてささっとかわかしたいところですが、やはりひび割れしやすいです。

熱や強い風はいけないんですね。

電子レンジでオーブンに20秒かけて(温めモード?)破裂したという報告もあります。解凍モードで10秒くらいを繰り返すという話もありますが、焦げたりすることもあるようです。

怖いですね。もし、一からつくり直しになってしまったら!!

 

4)色ぬり、ニスぬり

 

かんたんに作るコツ

色は3色くらいにおさえる

 

*色をぬらずに、はじめに紙粘土に色を混ぜ込んだり、カラー紙粘土で作って、おはじきなどを埋め込む簡単な工作もあります。夏休みはじめての自由研究!1年生のかんたんな工作13!

 

色をぬる順番

広いところから、最後に細かいところ。

ニスをぬりましょう

ニスをぬると、強度が増して、色うつりせず、色もあせません。

ニスも乾くまで1日はみておきましょう。

材料チェック

絵の具やニス、紙粘土の種類など、買う前にチェックしておくべきことがあります。

材料は100均でそろいます。全部で800円~千円くらい。

結構お金がかかる!

必要なもの
・モデル(絵や写真)
・紙粘土
・ペットボトル(500cc)

・カッター、マジック
・絵の具、平筆
・ニス(絵の具との相性チェック)、はけ
・くすりびんの中蓋

あるとよいもの
・霧吹き
・目玉
・木工ボンド

 

モデルの画像

図書館やネットなどで見つけましょう。

写真も何もなくてイメージだけからつくるのは大人でも難しいです。

紙粘土

500gを個くらい。

昔ながらのふつうの紙粘土が強度があって価格も経済的でおすすめです。*いちばん安くて量が多いやつです。

欠点は重いこと。

 

軽量紙粘土(軽い粘土)は、粘土が手につかないし、フワフワやわらかくて使いやすいですね。

ただ、量に比べて価格が高いのと、強度があまりないので手やしっぽなど細く出っ張ったところは後で折れたりする可能性があります。

また、同じところを何度もこすると表面がちょっと溶けてしまうことも。

 

*軽量紙粘土はちょっとだけはやく乾きますが、あまり大きな差はありません。乾燥に時間がかかるのはどちらも同じです。作るものによってお選びください。

カッター、マジック

お金を入れる穴を開けます。

絵の具

アクリル絵の具

シンプルな作品(電車とか動物)ならアクリル絵の具がおすすめ

・・・青とか黄色とか1色をたくさん使うときは、ふつうの水彩絵の具では量がたりないことがあります。100均のアクリル絵の具なら1本で量もたっぷり

 

またアクリル絵の具なら、水溶性ニスも水性ニスもどちらも使うことができます。

*アクリル絵の具の使い方は、ふつうの絵の具と同じです。

ふつうの水彩絵の具

いろいろな色をたくさん使うなら、ふつうの水彩絵の具が経済的。600~700円で手に入ります。

*水溶性ニスしか使えません。

 

絵筆

絵筆は3本です。

・大きく面を塗るための平筆
・色をぬる丸型中
・細かいところを描く丸型小

 

↓セリアにあった5本セット。下はアクリル絵の具。

 

「ニス」は組み合わせチェック!

アクリル絵の具なら「水生ニス」でも「水溶性ニス」どちらでも大丈夫です。

セリアには水彩絵の具にも使える「水溶性ニス」が売られていました。

刷毛も手に入ります。

水彩絵の具には水溶性ニスだけ。

水彩絵の具をぬった上に「水性ニス」をぬると絵の具がにじんでしまいます。*ポスターカラーも同じです。

ラベルをみて『水溶性』とか『絵の具に使える』と書いてあるものを選びましょう。

 

✔ちょっと楽ちん、工作セット!

ちょっとだけ楽ができるのは、できあがりの形のしん材と紙粘土がセットになった「自由工作セット」。

しん材のとおりに紙粘土をくっつけていくといいので、作りやすい。

ただし、時短にはなりません。紙粘土が乾くまでの時間は同じなんです。

親のお手伝い範囲

夏休みの自由研究は「親と一緒にやることに意味がある」とされています。*神戸の小学校の校長先生のことば。

「親と子が一緒に考えたり調べたりすること」が自由研究の目的なんですね。

 

でももちろん、親が作ったらだめ^^

また、親があまり指導すると「パパ・ママやって」になるので、おもしろがって見守りましょう。

子どもの作りたいものを作るお手伝い、おぜん立てをする気持ちでたくさんほめてあげていい思い出にしましょう。

終わりに

思春期に貯金箱で和む!

Twitterをみていると、小学生の時につくった貯金箱を高校生くらいになって開けてみるツイートが多いんですよ。

お金がほしい年ごろなんでしょうね。

でも、それで心和んでいるようなんです。

 

高校生といえば反抗期で友だち中心の生活。親にあまり口をきいてくれない時期です。

お金目当てだけど、小学生のときに作った貯金箱を見る。

自分をいとおしく思えるし、はっきり意識しなくても、愛されていたこと楽しかった気持ちなどがよみがえるのではないでしょうか。

小学1年生の貯金箱つくりにつきあうのは、けっこう大変です。

でも、思春期になったころにも子どもを支えてくれるなら、やりがいがありますね。

出来上がり像をイメージしながら親もそばで一緒に作りましょう。楽し思い出になさってください。