「立夏」とは2022| 暦の上では夏の始まり、気温も夏!

若葉が輝く5月初め。「立夏」は、暦の上での夏の始まりです。

ゴールデンウィークの頃は、各地で気温が上がって、夏日になることもあります。

気象庁の区分では、5月はまだ春。でも、実際の気温も体感も、暦と同じく夏の始まりという感じですね。

 

ここでは

1立夏の意味
2立夏の頃の気温
3風習や食べ物

についてご紹介します。

1立夏の意味と読み方

立夏の意味
「夏の気配が現れる頃」
*季節を表す二十四節気の一つ
読み方
「りっか」

日にち
5月5日
*立夏の期間:5/5~5/20

 

1)立夏の意味

立夏は、これから少しずつ暑くなっていくという意味です。

この季節の区分は、中国古来の「二十四節気」。

1年を太陽の高さで24等分したものです。江戸時代から日めくりの暦に書き込まれているため、「暦の上では」と言われます。

暦の上での夏

立夏5/5~立秋の前日8/6まで
*立秋8/7

 

2)旧暦の日付は、3月だったりする

旧暦は「太陰太陽暦」。

日付は、月の満ち欠けで決まる太陰暦の部分。立春・立夏などの二十四節気は、太陽の高さによって決まる太陽暦部分です。

・・・なんてややこしい。

2022年の立夏(新暦の5月5日)は、旧暦では4月5日。2022年の旧暦でのお正月は、2月1日でした。

*旧暦では、お正月は、「雨水(うすい)」の直前の新月の日。雨水は、立春のほぼ15日後で、例年2月18日頃です。そこで、お正月は、新暦でいうと1月下旬から2月中旬まで、いろいろ。

立夏も、旧暦では、3月だったり4月になったり。季節の移り変わりを旧暦の日付でいうのは、少し無理があるようです…。

 

3)「立夏の候」は、いつ使う?

さて、立夏は5月5日ですが、立夏は次の季節「小満」までの期間も表しています。

手紙やビジネス文書で「立夏の候」を使うときは、この区分に従います。

立夏の期間

5月5日~5月20日

 

立夏の期間はさらに3つの「候」に分けられています。これらも農作業の目安として暦に書き込まれていました。*24節気×3候で72の区分があり「七十二候」といいます。

 

✔立夏の三候

初候:5/5~5/9頃

蛙始鳴(かえる はじめて なく)
カエルが鳴き始める頃:西日本では5月上旬頃から鳴き始めます。
次候:5/10頃~5/14頃

蚯蚓出(きゅういん いずる)
みみずが地上に這出る頃:みみずが地上に出てくるのは、土の中の温度が高くなったり水浸しになった時です。
末候:5/15頃~5/20

竹笋生(ちくかん しょうず)
たけのこが生えてくる頃:たけのこの旬は4月・5月。

 

2立夏の頃、気温は夏?

5月上旬、平年では東京22.2℃と過ごしやすい気候のはずですが…暑くなることが多いです。

ゴールデンウイークの頃には、例年、夏日(最高気温25℃以上)が!

気温が25℃を超えると、が出始めます。まだ体が暑さに慣れていないので、特に暑く感じますね。

2021年の5月上旬、暑かった

昨年2021年の5月上旬、東京は、名古屋や大阪よりも気温が上がりました。

東京
:最高気温(平均)24.0
:最低気温  〃 13.9℃
ゴールデン・ウィークに夏日はありませんでした。5月9日には最高気温が28.5℃。

名古屋
:最高気温(平均)22.5
:最低気温  〃 12.2℃

名古屋は、5月上旬は東京より寒く、下旬にはまた最高・最低気温ともに東京より低温になりました。

大阪
:最高気温(平均)22.5
:最低気温  〃 13.6℃
大阪も、5月上旬は東京より低温でした。下旬にはまた、東京より最高気温(平均)は低くなっています。

 

今年2022年はすでに、4月19日までに、東京で夏日が3日、名古屋で6日、大阪で4日ありました。

5月上旬(4/30~5/13)は、東・西日本は「平年より高い」確率50%です。

5月は、気温、体感では、初夏ですね。

 

3風習と食べ物

立夏の頃は、農作業にとっては大切な時期。まだ作物をだめにする霜が降りる可能性がある頃です。

しかし、霜への備えをうながすためには「八十八夜」という雑節が別に決められ暦にも書き込まれていました。*2022年、八十八夜は5月2日。

そのためか、残念ながら立夏には特別な風習はありません。

 

そこで、立夏の頃の風習や旬の食べ物をご紹介します。

八十八夜:5/2

:茶摘み、新茶

八十八夜は、立春から数えて、88番目の日の夜。

この時期は、遅霜がおりて農作物をだめにしてしまう危険があるので、注意喚起のために暦にのせられていた雑節です。

新茶のお茶摘みの時期と重なって、八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きするとされています。

母の日が近いので、上等の新茶をプレゼントにする方もいます。

端午の節句:5/5

:柏餅、しょうぶ湯

立夏の日5月5日は子どもの日。端午の節句でもあります。

旬の食べ物

・新じゃが
・グリーンピース(豆バターご飯!)
・初鰹(はつがつお)
・さくらんぼ

 

まとめ

立夏の時期、5月初めはGWのころ。とても暑い日もあり、またGWのうちどこか1日は必ず雨が降ります。

その後しばらく暑さは落ち着いて、すばらしい初夏の気候に。

ピクニックやお出かけに最適の季節です。まだコロナはありますが、感染に気をつけながら、お出かけしましょう。