平城京の時代に建てられた清水寺。南都六宗に属し、仏教の教理について研究するところでした。
今も、ふつうのお寺のように檀家を持たず、仏教を広め平和に貢献するというはたらきをしています。
本尊は、観音さま。
ここでは、清水寺の見どころ別の拝観時間と、さっとまわった時、じっくり見た時の所要時間の目安、混雑する時期や時間帯をご紹介します。
1拝観時間・所要時間
寺までの移動時間
清水寺入り口の仁王門まで「清水道」のバス停から徒歩11分、「五条坂」バス停からなら13分。
清水寺までの移動の所要時間は、往復で20~30分。
門前のおみやげ屋を観光する時間をプラスなさって下さい。
1)清水寺全体の開門・閉門時間
清水寺の入り口は仁王門。
開門前と閉門後は中に入ることができません。
・・・閉門間近になると放送が流れ、警備員の方がチェックにまわります。(居残っていると追い出されます^^)
清水寺拝観時間(基本)
・開門:6時~
・閉門:18時
・・・18:30の時期あり
・・・春・夏・秋の夜間拝観あり
開門時間は朝6時ですが、閉門時間は季節・時期によって変わります。
個別の閉門時間は清水寺公式サイトでご確認下さい。
✔初詣は
12月31日
朝6時~18時(いったん閉門)
夜10時頃(また開門)~夜通し開門
1月1日
大晦日から開門したまま、18時まで(夕方6時に閉門)
1月2日以降(3/10まで)
朝6時~18時
2)見どころ別の参拝・所要時間
入り口から順路にそってご紹介します。
↓
随求堂(胎内めぐり)
↓
本堂(舞台)
↓
地主神社(縁結び)
↓
音羽の瀧
ー1)随求堂(胎内めぐり)
仁王門から入ってまっすぐ進んだ突き当り随求堂(ずいぐどう)の胎内めぐり。
「生まれ変わった気がする」という人もいる、人気のアクティビティ(仏道修行!)です。
随求堂のご本尊は、「人の求めに随(したが)って願いを叶えてくれる大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)」。一般の人は見ることができない秘仏です。
「胎内めぐり」はこの菩薩さまの胎内、お堂の下をめぐるもの。
・・・中は真の闇。
まっ暗な中、大数珠だけを頼りにすすみます。(修学旅行にぶつからなければ、どんどん中に入っていくので長く並ぶことはありません。)
拝観料 100円
所要時間 5分ほど
ー2)本堂(清水の舞台)
平安時代から能や歌舞伎などが奉納されてきた本堂の舞台。
大改修も終わりました。やっぱり清水寺に行ったら、この舞台を踏まなくては。
本堂(清水の舞台)
・拝観時間 開門から閉門まで
・拝観料 400円
・所要時間 10分
*何度も来たという方は、舞台に上がらずにそのまま奥の院や地主神社に行けます。本堂横の道を進みます。
ー3)地主神社(縁結び)
縁結びで有名な地主(じしゅ)神社。
清水寺の境内にあります。本堂を出たらすぐ左手。
恋人や良いご縁を得たい方は、一つだけ願いを叶えてくれる「おかげ明神」や「恋占いの石」なども欠かせません。
✔恋占いの石
目を閉じて、一方の石からもう一方の石までたどり着ければ恋が叶う!
・Twitterなどに、みんなの経験談が投稿されています。
・地主神社のサイトには「願掛けの石」として紹介されています。
お守りもいろいろあって選ぶだけでも時間がかかります。
拝観時間:9時~17時
・・・これ以外は敷地に入れません。柵が置かれます。
所要時間
石段を登って鳥居をくぐってから
・参拝だけ:20分位
・「恋占いの石」まで一通り:1時間位
*お寺に神社があるのは不思議ですね。でも江戸時代までは、地主神社は清水寺の鎮守社。清水寺を守る神様でした。明治維新後、神様と仏様が分離されたので、今は別々のものになったんです。
ー4)奥の院(撮影スポット)
写真でよく見る清水の舞台はここから取ったものです。絶好の撮影スポット。
所要時間:5~10分
紅葉のシーズンは、人がいっぱいです。
ー5)音羽の瀧(黄金水・延命水)
三本の瀧は、瀧の内側から見て、左が学問、真ん中が長生き、右が良縁にご利益が。
よくばらず、一本を選んで一口飲むと願いがかなうと言われています。
大人気で、ひしゃくの出し入れなどに時間がかかり、人が並んでいます。
所要時間:15分~20分(待ち時間を入れて)
ふつうは、土日でも待ち時間は15分程度。
でもライトアップの時期は、土・日30分以上になります。また平日でも修学旅行などの団体とぶつかると40分くらい並ぶことも。
✔舌切茶屋でも同じ水
音羽の瀧に延々と人が並んでいたら「舌切茶屋」でお茶はいかが?音羽の瀧から清水の舞台の下を入り口に向かう帰り道の途中にあります。
・・・ここでは音羽の瀧と同じ水を使っています。3本には分かれていませんが、もともと「延命水」と呼ばれていた音羽の瀧の水。長生きに効きそうです。
↑左下の道が帰り道
3)ささっと・じっくりコース別
入り口の仁王門から仁王門に戻るまでの目安です。
待ち時間があるのは音羽の瀧。ここは平日のふつうの待ち時間を目安にしています。
ささっと見物
1)清水寺のエッセンスだけ
本堂の舞台に上がっ写真をとって帰るだけなら入り口の仁王門から仁王門に戻るまで30分。朝6時から18時まで。*季節によって変わります。
2)本堂+胎内めぐり
40~45分くらい。胎内めぐりは9時から16時まで。先に本堂を見るなら8時30~40分頃仁王門につくといいようです。
3)本堂+地主神社
地主神社をおみくじとお守りだけにすれば50分くらい。
地主神社は9時から17時。本堂の先なので本堂を見るなら8時30~40分頃仁王門につくといいでしょう。
4)胎内めぐり+本堂+地主神社
地主神社をおみくじとお守りだけにして1時間ほど。
胎内めぐりをすませ本堂を通って地主神社に行き、そのまま本堂の横を通って仁王門に戻ってきましょう。
じっくり体験
胎内巡り、清水の舞台、地主神社、奥の院、音羽の瀧の見どころを全部じっくり見るなら2時間くらい。
地主神社をささっとすませれば1時間30分くらいでしょう。
・・・待ち時間が出るのは音羽の瀧。ものすごい混みようなら舌切茶屋に目的地を変えましょう。
早朝は比較的空いていますが、胎内めぐりや地主神社の参拝時間が9時からなのであまり早く行くことはできません。この二つは最後にまわすなど工夫なさってくださいね。
2空いている時間はいつ?
混雑する時期
基本的に平日が土日よりは人が少ないのですが、修学旅行とぶつかると平日でも大変な混雑になります。
混雑する時期
・土日・祝日
・ライトアップの時期
・平日:修学旅行や外国人旅行客の団体が来ている時
外国人ツアー客や修学旅行生とぶつからないのはいつ?
外国人ツアーも修学旅行生もやはり観光シーズンにやって来ます。
京都市によると
4月・7月・10月
*1月2月は半減します。
修学旅行生が1番多いのは
5月。続いて6月・10月・11月・9月です
*一番少ないのはもちろん8月^^
外国人ツアーや修学旅行とぶつからない可能性が高いのは、8月。
3月もよさそうです。3月25日くらいまで。
混雑する時間帯
土日は、朝から1日中混雑します。
*ライトアップの時期、夜は開門まで並ぶのが大変ですが中に入るとすんなり進めます。
何時頃行こう?
胎内めぐりをするなら
(9時~16時)
地主神社に行くなら
(9時~17時)
清水坂でおみやげを買うなら
(9時以降開店が多い)
✔どれもやらないなら
平日の早朝か夕方閉門前頃が1番空いています。日曜も夕方以降は空いてきます。
✔体内巡り、地主神社、おみやげも買うなら
胎内めぐりとか、早朝はまだ始まっていません。
それでも平日の午前中は少なめ。午前中に行けたらいいですね。
清水坂の門前商店街は、朝9時以降に開店するお店が多いです。帰りに寄れます。
まとめ
清水寺は、途中の二年坂、三年坂も風情があって、何度でも行きたくなるところです。
舞台からは、周囲の紅葉や若葉、桜や雪、京都のまちを見晴らすことができます。
・・・ささっと見て30分、修学旅行とぶつからなければ、じっくり見て1時間30分から2時間くらい。
よい旅になりますように。