故人とは親しかったけど、ご両親とはお葬式でしか会ったことがない、という時お墓参りをしてもいいんでしょうか。
遺族の方に許可をもらうべき?それとも黙ってお参りしてもいいの?
同僚・友人としてのお墓参りのマナーはどんなものでしょう。
1お墓を守る人の許可をもらおう
許可なしでお参りすることはできます。でも初めての時にはご挨拶をしておきましょう。
Q勝手に行っちゃいけないの?
親族の方に会う可能性があるからです。
実は、親族のお墓はまとまって近くにあることも多いんです。
・・・お墓参りをしていたら近くでお墓参りをするご親族から「どういうご関係で?」と声をかけられることも。
異性の故人へのお墓参りだったりすると不審がられることもあります。それを伝え聞いた遺族の方はどんな人かしらとかなり気になります。
前もってお墓参りさせていただくことを伝えておけば、心配をかけずにすみますね。
弔問からお墓参りまで
どなたの許可をもらえばいいんでしょう?生家の方ならいいんでしょうか。
故人のお墓はどこ?
男性:生家のお墓
女性:結婚していたら嫁ぎ先のお墓
〃 独身なら生家のお墓
結婚した女性だと嫁ぎ先に連絡します。
弔問してお墓を教えてもらおう
はじめに電話や手紙で自己紹介し、お仏壇にお線香を上げさせてもらいたい気持ちを伝えます。
日時を決めて家にうかがって仏壇にお参り。
その後お茶が出ますから、遺族の方に故人の思い出、故人への感謝の気持ちを伝えしばらくお話しましょう。
こちらがどんな人間かわかっていただい後で「お墓にお参りさせて頂きたいのですが…」と申し出ます。
実の親族なら
とても喜んでいただけます。でもお墓の場所の説明はとても難しいので「案内しましょう」ということになるでしょう。お墓までご一緒いただいてお参りします。
高齢のご両親、義理の親族なら
お墓は小高いところにあるので高齢になると案内も大変です。また、故人にとって義理の親族なら案内するのは内心ため息かも。
そんなときはお寺の名前を教えてもらってお寺にお参りしましょう。お寺でお墓の場所を教えていただけることもあります。
*故人の実家にも仏壇がありお位牌があるものです。お墓参りはできませんが実のご両親とお話できます。
お墓参りが終わったら
案内して頂いて一緒にお参りしていたら報告はいりません。
でも自分だけで行ったら初めての時は必ずお礼と報告の電話をするか手紙を出しましょう。
次からはいつでも思い立った時にお墓参りできます。連絡もいりません。
Qうかがう時期はいつ?
命日・お盆・お彼岸のころが自然です。
初盆
遺族は忙しいので避けましょう。
・初盆:四十九日法要の後の最初のお盆
お盆
お盆は正式には故人の霊は生家の仏壇に帰ってきています。お盆前にお墓の掃除をしてお盆中はお墓参りをしないところも多いです。
でも遺族の方の都合がつけばお墓に案内してもらえるかもしれません。
お彼岸・一周忌・三回忌
一番いい時期です。連絡をとって都合の良い日をうかがいましょう。
春分の日、秋分の日を中心に7日間
一周忌
亡くなってまる1年。初めての命日三回忌
亡くなってまる2年。2回めの命日
*一周忌・3回忌の法要は命日の前の週末に行われることが多いです。親族のみの法要です。
Q弔問のマナー、服装など
1服装
控えめに。男性はワイシャツで女性は無地のブラウス・スカート、ワンピースなど。
2御仏前
友人・同僚の相場は一人なら3千円。二人なら5千円。3人以上ならそれぞれべつの不祝儀袋で3千円ずつお包みしましょう。
水引は印刷されたものが金額に合います。*「御霊前」は四十九日まで!「御香典」はお葬式。
▶参考:お彼岸の「のし」表書きの書き方!お供えの品物や金額は?
3お供え
故人が好きだったもの、または誰にでも好まれるお菓子を。和菓子はきれいで冷凍もできるのでおすすめです。2~3千円。
4数珠
お忘れなく。
ご両親は若く元気な同じ年頃の友人たちを目にするのがつらいものです。
親友でご両親とも知り合い、というのでなければ一周忌より後にしましょう。また人数も多くならないようにします。
2友人のお墓参り、マナー
1)お寺参り
お寺ではご本尊(仏壇)にお参りします。手を合わせて故人の冥福を祈りましょう。
-お寺の外、境内から
境内には自由に入ることができます。中に入るのは気が進まないようなら外からお参りするのでも十分です。境内は静かです。しばらくいても構いません。
-お寺の中で
玄関を開放、かぎもかけていないお寺が多いです。「こんにちは、お参りさせていただきます」と奥の方に声をかけましょう。
・お寺の方が顔を出されたら「○○さんのお参りにうかがいました。ご本尊にお参りさせて下さい」といいます。
・誰も出て来られないときは、本尊のある方(大体わかります)へ上がってお参りします。
お布施は必要ありません。
お供えは仏壇に供えましょう。生ではない日持ちのする菓子折りがオススメです。
・・・お菓子を買った店でお寺に持って行くと伝えれば、「御供え」と表書きした掛け紙をかけてくれます。
お寺にはろうそくも線香もあって自由に使えます。少し長くいても大丈夫ですよ。
2)お墓参り
お寺に寄る必要はありません。線香とライター、数珠、お花を持って行きましょう。
▶参考:お墓参りのお花のマナー
線香をたいてお参り。もしお酒など食べ物を供えたら持ち帰るのがマナーです。
参考:お墓参りのやり方
後記
仲の良かった友人は一生忘れないものです。また同僚とは家族よりも長い時間を過ごします。
時にはお墓参りをして故人を供養し語り合いたいですね。
よいお墓参りになりますように。