2022「夏の暑さ」|ラニーニャで、今年8月東・西日本は猛暑に?

「夏を暑く、冬を寒く」する傾向があるラニーニャ。

今年の冬は、東・西日本ともに平年より低くなりました。雪もたくさん降って、寒かったですね。

これから夏にかけてラニーニャがつづく可能性は70%と予想されています。

暑い夏になりそうです。

ラニーニャだと、8月を中心に東・西日本は猛暑の可能性が大きくなります。

ここでは、

・今年の暑さ:予報から、これまでの暑さ
・ラニーニャの夏の特徴

について、ご紹介します。

1今年の暑さ

2月25日に発表された暖候期予報では、6~8月は、全国的に「平年より高い」確率50%。

「低い」確率は20%ということでした。*沖縄・奄美は「高い」40%

1)北と東が暑い:3カ月予報から

5月24日の3カ月予報では、北日本と東日本が平年より暑く、西日本は平年並みと高い確率が同じくらいの予想になっています。

3カ月予報(5/24)では

6~8月は
:北・日本で「平年より高い」確率50
:西日本で「平年並か高い」どちらも確率40%。

 

「予想される海洋と大気の特徴」によると、ラニーニャの影響などから、偏西風(太いの矢印)が平年より北を流れるために、

1)チベット高気圧(オレンジ):平年より北へ(九州全体から四国・中国まで)

2)太平洋高気圧(青):平年より北への張り出しが強い(四国・中国から関東・東北まで)

(1)北と東が暑い:太平洋高気圧がおおう

太平洋高気圧は、平年ならの点線まで。日本上空にはかかりません。

でも、今年の予想では、太平洋高気圧(青の領域)が本州をおおっています。東北、東日本から近畿、中国・四国の半分辺りまで。

東・北日本は、平年より「高い」予想になるんですね。

(2)西日本もふつうに暑い、もっと暑いかも

ただ、西日本が暑くないわけではありません。「平年並」の暑さか「平年より高い」暑さか、五分五分という予想になっていますね。

チベット高気圧が平年より北に偏ったため、今年は九州全体から四国・中国まで上空をチベット高気圧におおわれています。*平年は九州南部まで。

-高気圧が重なって、猛暑…

さらに図では、チベット高気圧(オレンジ)と太平洋高気圧()が四国上空あたりで重なっています。

チベット高気圧は、上空10,000mくらいの高さにあります。太平洋高気圧は、上空6,000mくらい。

この二つの高気圧が重なる下の地域は、上空までず~っと厚い高気圧におおわれてしまいます。

チベット高気圧と太平洋高気圧が重なって猛暑になるって、よくありますね。

2)6月の暑さ

気象庁の1カ月予報(5/26)では、

5月28日~6月3日
:東・西日本は「平年並か高い」それぞれ40%

東京は5月28日から平年で25.0℃(夏日)になります。*名古屋は5月20日、大阪は18日から平年で夏日へ。

6月4日~6月10日
:全国的に「平年並」確率50%。

平年より「高い」確率が20%に対し「低い」確率は30%ですから、平年より涼しめかも?

3)これまでの暑さ

冬は寒かった

今年2022年の冬は、ラニーニャの影響などで寒冬。

1月は東日本が平年より低温、2月は東北地方と、東・西日本が平年より低温になりました。

・2月の平年差(西日本-1.4℃、東日本-1.0℃)↓

3月・4月は暖かかった

3月から平年より気温は高くなり、4月、関東甲信は平年より+1.4℃、東海と近畿は+1.7℃高くなっています。

右側の二つの山(ピーク)のうち、一つ目は4月10日頃。

各地で今年初めての「夏日」となりました。

 

これまでの夏日と最高気温

5月上旬は、東・西日本ともに平年より気温が低くなりました。

5月上旬の平年との気温差

関東甲信:-1.1
東海:-0.9
近畿:-1.3

たしかに「あれ、今年は」という快適さでしたね。例年なら5月はもう半袖で過ごしますが、今年は長袖でいられました(関西)。

・・・5月中旬の発表はまだですが、中ごろまで涼しかったような…。

最初の夏日

最高気温が25.0℃以上になると「夏日」です。

最初の夏日

東京:4月10日(26.8℃)
名古屋:4月9日(25.1℃)
大阪:4月10日(25.9℃)

 

これまでの夏日・真夏日

4月10日前後と4月下旬に、平年より気温が高い時期がありました。

4月下旬の平年との気温差は、関東甲信・東海で+2.2℃「かなり高い」、近畿は+1.9℃「高い」でした。

夏日の日数(~5/29)

東京:19日間
名古屋:23日間
大阪:24日間

真夏日 〃(~5/29)

東京:1日間
名古屋:1日間
大阪:1日間

名古屋は5/30も真夏日になっています。

これまでの最高気温(~5/29)

東京:31.2℃(5/29)
名古屋33.1℃(〃)
大阪:31.8℃(〃)

*名古屋の気温が高くなっていますが、5/29現在では5月下旬の最高気温の平均は、大阪27.8℃に対して名古屋27.2℃。

大阪が全体に暑いようです。

✔生物季節観測では

動物(虫とか)については、2021年から正式な生物季節観測は実施されていません。

最新の平年値(1991年~2020年)では、

ほたるの初見

福岡5/27
京都5/30
水戸6/7
仙台6/19
新潟6/23

今年は、各地の観測会も開かれるのでは…。

 

2ラニーニャの夏の特徴

今年は、ラニーニャ現象がつづいています。エルニーニョ監視速報(5/12)によると、夏にかけてつづく可能性は70%。

また、ラニーニャの影響ともされますが、西太平洋熱帯域(フィリピン、インドネシア、ミクロネシア付近)の海面水温が高いとも予想されています。

「ラニーニャの夏」「西太平洋熱帯域の海面水温が高い夏」の天候の特徴をみてみましょう。

1)ラニーニャの夏の天候

8月:東・西日本が暑い

ラニーニャ現象が発生していると、8月を中心とする7~9月に東・西日本で気温が有意に高くなります。

東日本・西日本ともに「平年より低い」確率はたったの 8%。

「冷夏」の可能性はとても低いですね。

 

7月:沖縄・奄美は雨量が多い

ラニーニャ時には、7月を中心とする6~8月に沖縄・奄美で降水量が有意に多くなります。*西日本太平洋側でも多め。

 

2)西太平洋熱帯域の海面水温が高い夏

西太平洋熱帯域の海面水温が高いと上昇気流が発生して、積乱雲がたくさんできます。高気圧が平年より北に寄り、偏西風の流れを北に押し上げます。

今年の予想では、日本が高気圧におおわれてしまいますね。

6月:北海道は高温

6月を中心とする5~7月では、北海道で、有意に気温が高くなっています。

*7月を中心とする3カ月では、西日本の気温は高い確率が多めですが、有意差はありません。

 

 8月:西日本太平洋側など、雨少ない

東日本の日本海側と西日本の太平洋側で、降水量が有意に少なくなっています。

晴れが多くなるのでしょうか。日照時間は、東・西日本で多めですが、有意差はありません。

この少雨の傾向は、9月を中心とする3カ月でもつづきます。*9月には西日本日本海側も仲間入り。

ラニーニャが今年9月もつづいていれば、秋雨が少なめになるのかもしれません。

 

まとめ

2022年の夏は、全球的に気温が高いところにラニーニャ現象などが影響して、北・東日本は「平年より高い」気温になるようです。

西日本も、「平年並みか高い」予想。

ラニーニャだと8月を中心に、東・西日本が平年より高温になることが多いので、猛暑の可能性がありますね。

チベット高気圧と太平洋高気圧も重なる予想です。

暑さに慣れつつ、お元気でお過ごしください。

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