ここでは2021年夏を扱っています。
2022年の夏の暑さについては、

をご覧ください。
気象庁の2週間気温予報では、2021年9月1日(水)から11日(土)まで、北日本と沖縄・奄美をのぞいて、全国的に「平年並」の予想です。*北日本「低い」日が多く、沖縄・奄美は高い」。
天気予報では、ふたたびの曇りか雨の日がつづきます。
夏も、そろそろ終わり?
ただ、「涼しい」というわけにはいかないようです。
東京は、平年でも、9月上旬の最高気温の平均は29.6℃。名古屋・大阪は31℃を超えます…。
ちょうど、7月上~中旬にかけての最高気温と同じくらいです。
ここでは、2021年夏の
1夏の暑さ、暑さはいつまで
2これまでの夏の暑さ
:猛暑日、熱帯夜の日数、平年値変更など
について、ご紹介します。
2021年の「夏の暑さ」
1)暑さはいつまで:9月の暑さ
(1)9月上旬、「平年並」の暑さ
気象庁の2週間気温予報(8/30)によると、9月11日(土)まで、全国的に「平年並」。*ただし、北日本は「低い」日が多く、沖縄・奄美は「高い」。
関東甲信と北陸は、9月1日(水)・2日(木)は、平年より気温が低く、関東甲信は、6日(月)も低い予想になりました。
週間天気予報では、天気はくもりがち。
東京は、9月1日・2日は、最高気温が26℃~27℃。*天気は雨やくもりの予想。
平年の最高気温が29.9℃~30.0℃ですから、かなり低いですね。平年で9月15~22日ころと同じです。
・・・東京では、9月には、平年で最高気温は1カ月で5.3℃下がります。
✔熱帯夜は終わる?
熱帯夜の予想は、9月1日以降、東京・名古屋には出ていません。大阪は、1日(水)までの予想です。
2020年9月は、東京と大阪は、熱帯夜が7日間ありました。名古屋は5日間です。
2021年は、もう終わり?
(3)残暑の終わりは、お彼岸ころ?
9月初めは、まだ真夏日ですが、お彼岸(秋分の日 2021年は9月23日)のころには、平年並みでもぐっと過ごしやすくなります。
秋分の日(9/23)の平年気温
東京 最高25.8℃ 最低18.7℃
名古屋 〃27.6℃ 〃19.5℃
大阪 〃28.0℃ 〃20.5℃
・・・楽しみです。
✔湿度、9月中は変わらないが…。
暑い体感を左右する、相対湿度。8月終わりの残暑も、とても蒸し暑くなっています。
8月26日(金)、東京の最高気温は35.7℃。そのころの湿度は61~65%でした。
不快指数は88.1程度。たまりませんね。
東京の湿度が、梅雨入り前の5月下旬並み(69%)に下がるのは、10月下旬(68%)。
一方、最高気温は、9月下旬には25.1℃。5月下旬の24.9℃に近づきます。
湿度は高いながら、気温が下がってくれれば、不快指数も下がります。
9月下旬の平均気温と平均湿度なら、不快指数は68.3。体感は、快適とされるレベルです。
・・・平均なので、時間帯によって、また天気次第で不快な時期はあるかもしれせんが、やはり彼岸のころには、秋を体感しそうですね。
2)秋の生物季節観測:「すすき」の開花
9月には、各地で「すすき」が開花します。*別名「茅(かや)」。
開花とされるのは、穂の数が、穂が出ると予想される全体の約20%に達したとき。
すすきの開花(平年値:1991~2020年平均)
京都(8/31)、大阪(9/8)、東京(9/13)、横浜(9/17)、名古屋(9/23)
ほぼ100%、穂が出たところ↓
2021年、これまでの夏の暑さ
気象庁の区分では、夏は6・7・8月です。
1)猛暑日
最高気温が35℃以上になる猛暑日。各地で観測されていますが、管区気象台などの観測地点では、
猛暑日 ~8月28日まで
札幌(中央区北2条西)
:3日間 最高7/28 35.1℃
東京(千代田区北の丸公園)
:2日間 最高8/10 36.8℃
名古屋(千種区日和町)
:6日間 最高8/8 37.8℃
大阪(中央区大手前)
:15日間 最高8/5 38.9℃
福岡(中央区大濠)
:9日間 最高8/6 36.7℃
長雨がつづいたおかげで(大変うっとうしかったですが)、気温はあまり上がりませんでした。
8月11日以降、上の5都市では、東京をのぞいて、27日まで猛暑日はありません。
東京は、26日に猛暑日。名古屋や大阪も、これから猛暑日の可能性があるようです。
2)熱帯夜
最低気温が25℃以上になる熱帯夜。
2021年は暑い札幌でも、熱帯夜がありました。*2020年、熱帯夜はなし。2019年には3日間ありました。
熱帯夜 ~8月28日まで
札幌:4日間(すべて8月上旬)
東京:17日間(最初7/19)
名古屋:24日間(〃7/4)
大阪:34日間(〃7/5)
福岡:36日間(〃7/4)
熱帯夜の気温が最高だったのは、東京は、8/10の27.2℃。名古屋は、8/6の27.8℃。大阪は、8/8の27.8℃。福岡は、8/7の28.1℃です。
オリンピック期間中は熱帯夜も多かったのですが、その後は長雨で、8月下旬に入るまで熱帯夜はありませんでした。
気象庁による「歴代全国ランキング」~最低気温が高い順では…
・福岡は第3位(2018年8月22日に最低気温30.5℃)。
・東京は第4位(2013年8月11日最低気温30.4℃)です。*大阪は15位(29.7℃) 。名古屋はランキング圏外。
3)平年値変更と今年の暑さ
8月上旬は、猛暑でした。
北海道:平年より+2.4℃「平年差 高い」
東北: 〃 +2.5℃「かなり高い」
関東甲信: 〃 +1.3℃「高い」
東海: 〃 +0.8℃「高い」
近畿:〃 +0.4℃「高い」
*沖縄・奄美は-0.5℃と低くなっています。
2021年まで使われていた平年値(1981~2010平均)と比べると、東京では、新平年値(1991~2020平均)8月の平均気温は0.5℃上がっています。
暑くなりました。
まとめ
2021年の夏も、2月に発表された暖候期予報のとおり、気温は平均すると「平年並みか高い」になりそうです。
*全球的に高温傾向。平年値が変わったので、平年気温も上がっています。
コロナの中、豪雨や、停滞前線にも苦労させられた2021年でした。
暑さは、平年でお彼岸(秋分の日9/23)ころには、やわらぎます。もうしばらくですね。お元気でお過ごしください。