初詣に、合格祈願、縁結び祈願にと、年に一度は訪れる神社、神宮。
二拝二拍手一礼のルールは聞いたことがあるけど「形はどうでもいいんじゃない?」と思っていました。
でも、実は作法には「神さまの力を発動させる」という大切な意味があったんです。これはぜひ発動してもらわねば!
ここでは
神社への参拝作法について
・意味とねらい
・正しい作法
・参り方のポイント
などをご紹介します。
作法の意味・ねらい
八百万(やおよろず)の神を祭る日本の神道。
多神教で、キリスト教や仏教のような教義は特にありません。*「浄明正直(浄く明るく正しく直く)」であることを徳としています。
自然や祖霊、怨念を残して死んだ人(菅原道真と天満宮など)などを敬い、清めるもの。
神は清らかなもので、穢れ(けがれ)を避けます。
神道では「自分を清めることで神さまに近づき、神さまに守られる」と考えます。そして、祭祀を重んじます。
そこで参拝にも決まった作法があります。
作法に従うことが「自らを清め神さまに近づく行為」で、それが「神霊を発動させ幸せになる、祈りが成就する」というものなんですね。
では、正しい作法で参拝をして、祈願成就、幸せもゲットしましょう!
参拝の作法とポイント
神社の参拝で大事なのは、 一礼・二拍手・一礼です。
初めに全体の流れを確認しましょう。
1)全体の流れ
この映像はわかりやすいです。*ちょっととばしてしまい訂正のテロップが入れられています。
全体の流れ
1)鳥居の前で一礼
2)手水で手と口を清める
3)お参り
拝殿に向かって軽く一礼
↓
お賽銭、鈴を鳴らす
↓
二拝・二拍手・お祈り・一礼
終わり!
2)それぞれのポイント解説
1)鳥居の前で一礼
軽く頭を下げ、本殿に向かいます。
ポイント:本殿までの石畳は真ん中が神さまの通り道。真ん中は避けて端を歩きましょう。
2)手水で手と口を清める
↓
右手で水をくんで左手→右手→口→左手→ひしゃくの順に清めます
↓
手水舎に一礼
✔ハンカチをお忘れなく!
冬は冷たいです。それに彼や彼女の前でズボンや洋服で手を拭くわけには行きません^^
✔ひしゃくに口をつけない!
口を清める時は、左手の平に水をためてそれに口をつけます。
そしてそのまま左手で口元を隠して口をゆすぎ、吐き出しましょう。
3)お参り
拝殿に向かって軽く一礼
↓
お賽銭
ポイント:お賽銭はていねいに入れる
・・・賽銭の賽(さい)は「神から受けた福に感謝して奉納する」という意味。祈願成就のお礼としてお供えするものです。
だから神社庁によると投げ入れるのは感心できない、ていねいに入れるようにとのことです。・・・初詣では投げないと届きませんね(>_<、)
↓
鈴を鳴らす
鈴を鳴らすのは神さまの目を覚まさせるため、と覚えていたのですが、
神社庁によると
「すがすがしい音色で参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うもの」
神さまを鈴の清らかな音色でお招きするんですね。
実は鈴そのものに魔除け、厄除けの霊力が宿るからだとのこと。そういえば巫女さんは神楽を舞う時に鈴を持って鳴らします。
↓
いよいよお参り!
二拝・二拍手・お祈り・一礼
2回深くおじぎ(二拝)
*おじぎの角度は90度くらい
*両手はちょうど膝の上に降りて来ます
↓
2回手を打つ(二拍手)パン、パン
↓
お祈り
↓
1回深くおじぎ(一礼)
↓終わり!
お祈りの言葉あります!
仏教では「南無阿弥陀仏」とか「南無妙法蓮華経」とか唱えます。
神社にもそんな言葉があるんですよ。
「祓え給い、清め給え、神ながら守り給い、幸え給え」
(はらえたまい、きよめたまえ、かむながらまもりたまい、さきわえたまえ)
「お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力によりお守り下さい、幸せにして下さい」という意味だそうです。
自宅に神棚がある方はこれで、またはもう少し長い祝詞でお祈りされているようです。
✔神さま・仏さまの幸せを祈る!?
神さまや仏さまにお礼をいって神さま達の幸せを祈ってあげると喜んでもらえていいことがある、というのをご存知ですか。
・・・いつもいつも人間の頼み事を聞いてばかりの神さまは、たまに「神さまに良いことがありますように」なんて言葉を聞くとぱっと目が覚めて(?)願いを聞いてくださるとか。
ちょっとおかしなお祈りですが、秋の神社でやってみたところ、コーンとどんぐりが落ちてきました。
偶然!でも神さまからのお礼だったのかも? ちょっと楽しかったです。
終わりに
神さまの力をいただくために、参拝の作法に従う。
・・・作法には「自分を清めて神さまに近づき、神霊の力を発動し祈願成就、幸せになる」という意味があります。
でも、お参りをちゃんとするのは難しくて、初めは何かしら間違えます。気にせず、感謝をこめてお参りし、ご利益もゲットしましょう!
よいお参りになりますように。