「初詣」の意味、期間はいつまで?やり方は?

初詣、今年はコロナで、神社もお寺も、賽銭箱の数をふやしたり、分散しての初詣を呼びかけています。

初詣の期間を12月から2月までとする神社もでてきました。

とはいえ、あまり遅くなってのお参りでは、初詣のきりりとした清々しさを味わえないかもしれません。

今年は、有名な寺社でなくとも、地元の氏神さまや近くの小さな神社、檀家のお寺などに初詣なさってもいいですね。

小さくても、神社は神域。それぞれに神さまがいらっしゃって、新しい年を祝う準備がされています。

密を気にせず、また思いがけず、長くお付き合いできそうなよい神社に出会えるかもしれません。

 

さて、初詣の時期は、一般にいつまでなんでしょう。

元旦だけ?3日まで、それとも1月いっぱい?

ここでは、初詣の期間(いつまで)と意味、神社とお寺で違う参拝の作法、服装などについてご紹介します。

1初詣はいつまで

初詣の期間

初詣の期間に、決まりはありません。そこでいろいろな考え方があります。

・その年に初めて参拝するならそれが初詣だ、とか1月中のお参りならいい、とする方も。

江戸期までは、信仰する寺社の初縁日(1月のどこか)にお参りしたり、その年の恵方にある寺社にお参りしていました。

今のように、お正月に一斉に初詣をするようになったのは、明治になってから。

でも、お花見で人が集うのと同じように、みんなが一緒にお参りするのは、楽しいものですね。*今年はコロナで、残念です。

一般には3日までが初詣で、3日までに行けなかったら15日までを初詣とすると良いようです。

初詣
:一般に1月3日まで。
ただし15日までは初詣ということができる

 

1)一般に

お正月三が日と考える人が多く、違和感もないようです。

一般に お正月三が日
:1月1日~3日まで

 

2)神社庁では

神社庁の見解はありません。

でも神社庁の方によると

小正月まで
:1月15日までとする人が多いようだ

 

1月15日は小正月(こしょうがつ)と呼ばれ、お正月の終わりとされていた日です。*旧暦だと満月の日で、この日に新年が始まるとされたこともありました。

神社庁によれば、地域にかかわらず、小正月の15日までなら初詣と考えていいようですね。

正月飾り

3)地域の松の内によれば

松の内の期間は地域によって違います。

地域の松の内

東日本~北日本
1月7日まで
西日本
1月15日まで

*地域性は大まかな傾向です。現代では、同じ地域でも7日と15日が入り混じっていたり、家庭によって違ったりします。

 

✔地域によって松の内が違うわけ

もともと江戸時代の初めまで、松の内は小正月の1月15日まででした。

ところが幕府が江戸城下の松の内を1月7日までと決めたため、これが東日本・北日本へと広がり、1月7日までを松の内とするように変わりました。

 

→一方、江戸時代初めは上方(大阪・京都)の方が文化が発展していました。そこで西日本は江戸の影響を受けず、松の内の期間は1月15日のまま変わりませんでした。

舞妓

 

屋台や露店はいつまで?

屋台や露店は、お正月三が日が中心。人出が多い神社・寺だと4日以降も出店していますが…。

今年は、コロナ対策のため、神社本庁では

「露店等で買った飲食物は持ち帰ることを原則とし、食べ歩きは控へるやう呼びかける」

神社本庁「神社における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」

としています。

食べ物の露店・屋台が多いんですが…。

今年は、すべての露店の出店をゼロにするところも多くなりそうです。

お店の人も私たちも、つらいですね。

 

一般的な営業時間
*2021はない所も

1日:午前0時~深夜まで
2~3日:朝から夜まで
4日以降:なし/昼だけまたは夕方からだけ

*長くて6日くらいまで。

・・・今年は、JRをはじめ、大みそかの終夜運転を取りやめるところも多く、人出はぐっと少なくなりそうです。

初詣の意味

「詣でる」は「参拝する」という意味です。

初詣とは
:年が明けてから初めて寺や神社に参拝すること

 

もともとは「年籠り(としごもり)」という慣習から。

・・・年籠りでは、一家の家長が、おおみそかの夜から元日の朝まで氏神さま(地域の神社)にこもって、「過ぎ去った1年を感謝」「新しい年の無事と平安」を祈りました。

年籠りは、明治始め頃まで行われていました。

今では、元日に新年の無事と平安を祈る部分だけが、初詣として残っています。

神社 

3初詣のやり方

初詣参拝の作法
:神社 二拝二拍手一拝
:寺 一礼一礼

 

1神社での作法

神社では二拝二拍手一拝です。「拝」は腰を90度くらいに曲げる深い礼です。

東京神社庁の映像をどうぞ。

 

2寺での作法

お寺での初詣には、神社ほどはっきり決まった作法はありません。

門を入るときに一礼し、本堂でお参りするとき初めと終わりに一礼します。

 

1)山門の前で、一礼(軽く頭を下る)

2)手水舎で左手・右手・口・左手・ひしゃくを清める

お灯明をともす:ろうそくに火をつけて台に立てる(しない人も多い)

香炉に線香を上げる(有料)

↓浅草寺の常香炉 線香は一束100

浅草寺

3)お参り

お賽銭をあげる

鈴・鐘があれば鳴らす

一礼する

お祈り

一礼:終わり!

3初詣の服装は?

神社や寺への参拝は、本来は神さま仏さまに敬意を表してきちんとした服装をするもの。

初詣も、カジュアルながらも少しだけきちんとした服装で行きましょう。自分の気持ちもあらたまるので、幸運を引き寄せるかも。

初詣 着物

 

まとめ

初詣は、お正月三が日の間に行くのが一般的です。

でも、松の内の期間なら、まだ大丈夫。

松の内の期間
東日本・北日本:1月7日まで
西日本:1月15日まで

神社庁の方によると、一般に15日までにお参りする方が多いとのこと。東日本・北日本の方も、7日までに行けなくても15日を目安になさってもいいですね。

よい一年になりますように。