立冬は冬の始まり。毎年11月の7日か8日です。
日本人は、立冬にどんなことをして来たんでしょう。特別な風習や食べ物があるのでしょうか?
ここでは、2022年立冬の
・立冬の日にち
・意味と寒さ、由来
・風習や食べもの
についてご紹介します。
立冬はいつ
立冬の日にち
2022年11月7日(月)
次の節気「小雪」までの15日ほどの期間を、立冬ということもあります。
11月7日~21日
意味と寒さ、由来
1)立冬の意味
11月7日は、まだ秋。冬はまだ先という感じですね。でも立冬は、もう冬ですよ、という意味ではないんです。
江戸時代の暦便覧によると、立冬は「冬の気立ち初(そ)めて いよいよ冷ゆれば也」とのこと。
これから冬が始まり、寒くなっていくよ、という意味なんですね。
:初めて冬の気配が現れてくる日
2)立冬の頃の気温、寒さ
立冬の期間(2022年は、11月7日から21日まで)に、実際の気温も、どんどん下がっていきます。
東京では平年で
11月7日
:最高18.3℃、最低10.5℃
11月21日
:最高15.6℃、最低7.7℃
11月7日から21日までの2週間ほどで、最高気温も最低気温も2.8℃ほど下がっています。
服装)
11月21日には、昼間でも15℃台。15℃位から、コートを着る人が増えます。
最低7℃台なら、朝晩の通勤時にはダウンやマフラーがなくては。
やっぱり、立冬は冬の始まりですね。
紅葉)
11月に入ると、太陽の光も弱まり、日照時間も減り、気温も下がって、平地でも紅葉が始まります。
「いちょう」や「もみじ(かえで)」の色づき始めは、最低気温が8℃前後から。
東京の「いちょう」の黄葉は、平年で11月23日です。*かえでの紅葉は11月28日。
木枯らし1号)
冬型の気圧配置になって吹く「木枯らし1号」。期限は、東京が11月30日まで、近畿が冬至(2021年は12月22日)までです。
東京は期間が短いですね。東京では、2001年から2020年では、立冬の期間(11月6,7日から23,24日ころ)に吹いたことが8回ありました。
✔暦の上での「冬」は、立冬から立春の前の日(節分)まで。
2022年11月7日(立冬)
~2023年2月3日(立春の前日)
*気象庁の「冬」は、12月から2月まで。
3)立冬の由来
「二十四節気」という季節の分け方での冬の始まりです。
二十四節気は、中国から伝わった季節の分け方。1年を太陽の高さで春夏秋冬の4つに分け、さらに6つずつ計24の季節に分けました。
「暦の上では」というときは、この二十四節気をさします。
・・・昔の暦には月日、六曜(仏滅や大安)、二十四節気などが書き込まれていました。そこで今でも「暦の上では」といわれます。
✔旧暦なら、1カ月遅れで12月にあたるから季節感にあっていた、ということでもありません。
・・・旧暦は太陰太陽暦。二十四節気は、太陽暦の部分です。2021年立冬(新暦の11月7日)は、旧暦では十月三日にあたります。
立冬の三候
立冬の期間は、さらに三つの季節(候)にわかれています。
山茶始開(つばき はじめて ひらく)
: 山茶花(さざんか)が咲き始める
![](https://hanasjoho.com/wp-content/uploads/2020/10/4202164_s.jpg)
地始凍(ち はじめて こおる)
: 大地が凍り始める
金盞香(きんせんか さく)
: 水仙(すいせん)の花が咲く
![](https://hanasjoho.com/wp-content/uploads/2018/10/b1e4401509baffbcbf808b704aaccde7_s.jpg)
・・・この頃から、「晩秋」「初冬」ということばが、メディアに登場します。
立冬の風習・食べ物
1)風習
立冬にはどんな風習があるんでしょう。冬至にはかぼちゃを食べますが、立冬には何を?
・・・実は立冬には特別な風習はありません。
多くが農民だった日本人にとって、立冬の頃は稲狩りが終わり、秋祭りも終わった後だったため、特に重要ではなかったのでしょうか。
2)食べ物
日本では、あられや鍋
現代では「あられ・おせんべいの日」と「鍋の日」があります。
あられ・おせんべいの日は、立冬の日。全国米菓工業組合が、収穫が終わったばかりの新米を、あられなど、お菓子にして楽しんでほしいということから制定されました。
鍋の日は、「いいなべ」のゴロ合わせから。11月7日は立冬になることが多いからでもあります。かつおパックやめんつゆで有名なヤマキが制定しました。
寒くなると鍋。アンケートなどでも、10月頃から、鍋料理を作る家庭が増えていきます。
中国では、肉や水餃子
中国では、立冬は大切な節目。
・中国南部では、寒い冬に向けて滋養をつけるため、鶏肉・羊肉・魚などを食べます。
・北京など中国北部では、水餃子を食べます。ぎょうざの中国語の発音が、交代(季節の交代)という発音と似ているというゴロ合わせから始まったようです。
まとめ
2022年の立冬は、11月7日(月)。初めて「冬の気配」が現れてくる日です。
まだ日中は、18℃位で快適な秋。でも朝晩は、東京でも10℃を切って冬らしくなってきます。
立冬の期間が終わる21日頃には、最高・最低気温は、立冬より2.8℃ほど下がります。鍋や肉であたたまって、お元気でお過ごしください。