「春一番」とは!意味と条件、時期はいつ?

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2017年、春一番は2月後半に吹きました。

2018年は、日本海側はバレンタインデーに、東海・四国は2月末、近畿・関東・九州南部は3月に入ってからでした。

 

ここでは、春一番について

春一番とは:意味とメカニズム
・気象庁、各気象台の定義・条件
・春一番の時期:いつ、どこによく吹く?

についてご紹介します。

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1春一番とは

1)春一番の由来

春一番の名付け親は、長崎県壱岐市の漁師達とされています。

江戸末期の1859年月17日、強い南風で漁船が転覆、53人が亡くなりました。

この前後から、強い南風を「春一番」「春一」と呼ぶようになったとのことです。

 

2)春一番の意味

春一番は、気象庁の定義では

気象庁の定義
  • 「立春」から「春分」までの間に
  • 広い範囲(地方予報区くらい)で
  • 初めて吹く暖かく(やや)強い南寄りの風

 

(1)「立春」から「春分」までの間

2019年の期間

立春から
2月4日(日)0時
から
春分の前日いっぱい
3月20日の24時
まで

 

(2)広い範囲で

(地方予報区くらい)~関東、北陸といった地方ごとに発表されます。

春一番の条件は、風速などその地方の実情に合わせて異なります。

・・・日頃から強い風が吹きやすい地域は、風速の基準がほかより高かいなど。

 

(3)初めて吹く、暖かく(やや)強い南寄りの風

-風の速さ

「やや強い風」は、関東など風速8m/sの地方が多いです。

風速8m/sとは

10分間を平均した風の速さです。

「秒速8m前後の風が10分間吹き続けていて、平均したら毎秒8mだったよ!」

時速にすると28.8km以上です。

「春一番」は激しい風。今も、海難事故・なだれなどの被害が起きやすく警戒が必要です。

 

ー風の温度と方向

 大陸から吹く北風ではなく、暖かい南から吹いてくる風のことですね。

大阪など、前日より気温が上がったり、平年より高温になることを条件にする地域もあります。

 

3)春一番のメカニズム

「春一番」は、初めて春型の気圧配置になって吹く南風です。

モンシロチョウ

春型の気圧配置って、あまり耳にしませんが、天気予報では3月になると「移動性の高気圧と低気圧が、交互に日本にやって来ます」という表現がよく使われますね。

この高気圧と低気圧が交互にやってきて、晴れたりくもったり雨になったりをくりかえすのが春の気圧配置、春の天気の特徴です。

太陽雲 雨

春が近づくと、西高東低の冬の気圧配置が崩れて、日本海に低気圧が発生。

その低気圧に向かって、太平洋側にある温暖な太平洋高気圧から暖かい風が吹き込みます。

この最初の南からの暖かい風が、春一番です。

 

✔春一番が吹いたら注意

・翌日は寒い。冬型の気圧配置に逆戻りします。暖かくして下さいね。

スギ花粉が大量に飛びます。家にいるときはぴったりと窓を閉め切りましょう。

・これ以降、強い風がよく吹きます。風で転倒したり、ドアに手をはさまれたり、春は風の事故が多い季節でもあります。

*東京消防庁によると、風の事故の半分は2・3・4月に発生。

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気象庁と各地の条件

関東地方の条件は気象庁が、ほかの地方は各地の気象台が独自に定義しています。

春一番の条件

関東:気象庁による条件

✔関東地方の春一番は、気象庁が定義しています。

  • 立春から春分までの間
  • 日本海に低気圧がある
  • 東京で最大風速8.0m/s以上
  • 西南西から東南東の風
  • 前日より気温が高い

気象庁天気相談所

 

北陸

  • 立春から春分の間
  • 日本海に低気圧がある
  • 金沢・富山・福井のいずれかの気象台で最大風速10m以上、その他の気象台で6m以上の風が吹く
  • 南寄りの風
  • 最高気温が前日より高いかほぼ同じ

新潟地方気象台が北陸を統括。条件は富山地方気象台から引用しました。

東海

  • 名古屋・岐阜・津・静岡のいずれかの気象台で
  • 立春から春分の間
  • 日本海に低気圧がある
  • 最大風速8m以上
  • 南寄りの風

名古屋地方気象台

近畿(大阪)

  • 立春から春分の間
  • 低気圧が日本海にある
  • 最大風速8m/s以上
  • 南寄りの風
  • 最高気温が平年、または前日より高い

大阪管区気象台

四国(高松)

  • 立春から春分までの間に
  • 低気圧が日本海付近で発達
  • 南寄りの風が
  • 最大風速おおむね10m以上で吹き
  • 最高気温が前日より上がる

高松地方気象台

中国

  • 立春から春分までの間
  • 日本海で低気圧が発達
  • 中国地方くらいの広い範囲で
  • (やや)強い風
  • 南よりの暖かい風
  • 気温が高くなる
  • 山陽側で強い風が吹かない時でも春一番とすることがある。

*最大風速について目安はあるようですが公にされていません。
広島地方気象台

九州北部・山口

  • 立春から春分までの間
  • 日本海に低気圧
  • 最大風速7m以上
  • 南寄りの風
  • 前日より気温が上昇

統括は福岡管区気象台です。条件は熊本地方気象台から引用しました。

九州南部・奄美

  • 立春から春分の間
  • 最大風速8m以上
  • 南寄りの風(東南東から西南西)
  • 九州南部が低気圧の暖域に入る

鹿児島地方気象台

観測しない地域

観測しない地域

沖縄
~日本海側に低気圧が発生しても、警戒が必要なほど強い風が吹かない

山梨
~甲府(気象台がある所)は盆地で強い風にならないため

長野東北北海道
~春一番のような暖かい強い風が吹いても、まだまだ冬の気候が続くため

 

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3春一番の時期

1)よく吹くのはいつ?

2月が多い

2001年から2018年までは、近畿をのぞき、2月中によく吹きました。

近畿は、2月と3月がほぼ半々です。

 

北陸では
2月 12回
3月 5回
吹かなかった 1

関東は
2月 10回
3月 6回
吹かなかった 2

東海は
2月 6回
3月 3回
吹かなかった 9

近畿は
2月 5回
3月 4回
吹かなかった 9

中国は
2月 9回
3月 4回
吹かなかった 5

四国は
2月 8回
3月 4回
吹かなかった 6

九州北部は
2月 8回
3月 4回
吹かなかった 6

九州南部は
2月 7回
3月 3回
吹かなかった 8

 

バレンタインデーも多い

18年間で5回、日本のどこかでバレンタインデー前後に吹いています。*ほかに16日に吹いた年もあります。

高い確率ですね。

暖冬はバレンタイン頃?

2007年、2009年、2016年は暖冬。2月13日・14日に春一番が全国いっせいに激しく吹き荒れました。

・・・2017年も暖冬。2月16日~23日の間に吹いています。

暖冬だと春の訪れが早そうです。

 

最近の春一番が吹いた日

昨年2018年は、寒冬でしたが、北陸・中国・九州北部ではバレンタインデーに吹きました。

201820172016
関東 3/12/172/14
北陸 2/14 2/172/14
東海 2/182/202/14
近畿 3/12/20なし
中国 2/142/222/14
四国 2/282/172/13
九州
北部
 2/14 2/16なし
九州
南部
 3/5 2/17なし

 

2)よく吹く地域

春一番は、地域によって吹いたり吹かなかったりします。

北陸と関東はほぼ毎年吹きます。

ただ毎年どこかに吹くので、全国的に吹かなかったことは一度もありません。

2001年から2018年までに吹いた確率は、

1春一番が一番よく吹くのは、北陸94%・関東89%です。

2中国・四国・九州北部。確率66%ほど。

3吹いたり吹かなかったり確率50%前後なのが、東海・近畿・九州南部。

 

3)2019年はいつ?

2月に吹くことが多いですし、暖冬の予想が出ていますから、やっぱり2月?

また、2年続けて全国に吹いたので、今年2019年は近畿や東海、九州南部には吹かないかもしれません。

もしそうなら残念ですね。

*各地域のこれまでに吹いた日は気象庁のサイト調べることができます。ご覧になって、お住いの地域について予想してみられませんか。

 

終わりに

冬が去り、春になっていく兆しの大風、春一番。

カラッとした木枯らし1号と違って雨が降ることも多いので、「春の嵐」になります。

外出の際は、お気をつけください。


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