お墓参りっていつ行くものなのでしょう。
お盆もお彼岸も全部行かなければならないのでしょうか。優先順位は?
また「朝に行け、夕方は縁起が悪い」という人も。本当はどうなんでしょう。
ここではお墓参りの時期と時間についてご紹介します。
お墓参りの時期
一般的にお参りすべきとされるのはお盆やお彼岸ですが、他にも命日などがあり1年に16回!
大切なのはお盆とお彼岸です。
一般的な時期・優先順位
1お盆
2お彼岸(春・秋)
3年末
4命日(祥月命日:亡くなった月日)
5月命日(毎月の亡くなった日)
お盆
お盆は天から先祖が帰ってくる時期。
ご先祖さまの霊はまずお墓にやって来ます。お墓で迎え火をたき、その火で先祖の霊を家まで案内します。
でも現代ではお墓へ行って迎え火をたくことは少なくなっています。
お墓の掃除を13日までにすませて、当日自宅で迎え火をたいたり提灯を灯すことが多いですね。
・迎え火をたく前(13日かその前)
さて、ご先祖様が自宅にもどって来られたらお墓はからっぽ。お墓参りはしなくていいのでは?
でもお盆中の墓参りも多いです。
13日までに親が掃除とお参りをすませ、その後帰省した息子夫婦をお墓参りに行かせることもあります。
お盆の中日:14日15日
どの地域、家庭にもお盆の墓参りについてさまざまに違った慣習があります。
自分の常識とはまったく違うこともありますね。義実家のお墓ではそこのやり方に従いましょう。
仏教では、お墓参りの仕方を定めていません。先祖を供養する気持ちを重んじているので、方法は何でもOKなんですね。
*お盆の時期にお参りすると、自宅に迎えてもらえずにお墓に残っている霊がさびしがってついてくると言われることもあります。
・・・そんなことは全くないのですが、気になる方はお参りする時にこの世とあの世のすべての霊の幸福を祈りましょう。
お寺では、お盆に施餓鬼会などを行い万物の霊のために祈ります。不思議に気分が晴れます^^
お彼岸
お彼岸は7日間。先祖に感謝し六波羅蜜という仏教の修行をする時期です。*六波羅蜜(分け与える、耐え忍ぶ、精進するなど)
:先祖に感謝する日
:六波羅蜜の修行をする日
お墓参りは中日がベスト。
それより早くお参りしても構いません。お供えなどを宅配便で送るときは中日までに届くようにしましょう。
▶参考:お彼岸「のし」表書きの書き方!お供えの品物や金額は?
年末
新年を迎える前にお参りしてお墓の掃除をします。1年でお正月だけの帰省なら、お墓の掃除を手伝いましょう。
日にちの決まりはありません。おおみそかは慌ただしいので30日、28日に行く方が多いようです。
*29日は苦がつくとして餅つきや大掃除もやらないので墓参りもさける人も多い。
命日(祥月命日)
1年に1度大切な人の亡くなった月日にお墓参りをします。
月命日
毎月、故人の亡くなった日にお参りします。
■お墓参りの時期まとめ■
時期に決まりはありません。お坊さんによると「いつでも思い立った時、都合がいい時に」とのことです。
お盆とお彼岸を優先しながら、家庭の事情(遠方に別居、赤ちゃんがいる)、義実家の習慣、個人の心情(亡くなったばかりなのでいつでもお参りしたい)などからお墓参りの時期をお決めになって下さい。
お墓参りの時間
一般に言われてきたのは
これは、大切な墓参りは「後回しにせず早くすませるべき」という意味だったようです。
それに夕方になると薄暗くなり「逢魔が時」といって魔が出やすい、霊がつきやすいという迷信もありました。
確かに現代でも薄暗い霊園に行くのは気が進みませんね^^
・・・でも仏教では幽霊は存在しないので、お坊さんは「いつでもいい」と言われます。
・・・また夜にお墓参りする風習があるところやまだ真っ暗な早朝3時頃からお参りする地域もあります。
時間にこだわらず都合のいい時にお参りしましょう。
そして都合がつくなら暑い時期は朝早く涼しいうちに、冬は少し日が高くなってから出かけるといいですね。
おわりに
お墓参りが楽にできればいいのですが、遠方に住んでいるとそうはいきません。
お子さんが小さければ坂道を登るのも大変ですし、墓参りだけのために何時間もかけて帰省するのも疲れますね。
ご家庭にとって、ちょうどよい時期をお選びください。気持ちのいいお墓参りになりますように。