お墓参り お花のマナー!種類や金額の相場、造花はダメ?

蓮

義実家のお墓にお参りする時、お花はどうしたらいいんでしょう。

使ってはいけない花があるのでしょうか。金額はいくら位

お盆や年末、秋のお彼岸には生花はすぐに枯れてしまいます。造花でもいいんでしょうか?

 

ここでは、お墓参りのお花をめぐるマナーをご紹介します。

1お花の種類

1決まりはない

仏教ではすべての命あるものを尊びます。

そこでお墓参りの花についても「この花はいい」「これはダメ」といった決まりはありません

菊 花

✔もともとは修行として生けた

仏壇やお墓に生ける花は仏花(ぶっか)と呼ばれます。

もともとは仏道修行の忍辱(にんにく)から来たもの。耐え忍ぶという意味です。

花は自然の厳しさに耐えて咲きますね。 私たちもその花のように耐え忍びますという忍辱の誓いとして花を生けるのだそうです!

そこで基本は生花

でもティッシュペーパー1枚にもそれを作り上げた自然や人の労力・思いが入っているというのが仏教の教え。造花を禁じているわけでもありません。

ではなんでも有り?

これまで慣習として使われてきた花、避けられてきた花があります。

 

2よく使われる花

季節の花、長持ちする花が好まれます。

・・・は花言葉が「高貴」。邪気をはらう花として昔から仏花に使われてきました。

愛する人を亡くした後は、はなやかな花は気疲れしがち。清らかでシンプルな菊の花が心になじみますね。そんな心情も菊の花が好まれて来た理由の一つかもしれません。

 

よく使われる花

菊、カーネーション、ホオズキ、りんどうなど

 

3慣習として使わない花

仏花に向かないとされるのは

・トゲのある花 ~バラ・あざみ
・香りの強い花 ~クチナシ、沈丁花
・毒のある花 ~彼岸花

 

トゲのある花は生けながらけがをしないように。毒のある花は間違って口にして病気にならないように。

また、匂いが強い花は修行やお参りの妨げにならないように、ということから避けられて来ました。

・・・でもユリはとても香りの強い花ですが、よく仏花として使われます。またバラも売ってあるものはトゲが取ってありますね。

ユリ

実家の墓参りなら、慣習にこだわらずに故人が大好きだったお花を生けてあげましょう。

義両親の方の墓参りなら、慣習に従って仏花として売られている花束にしておきましょう。

 

2お花の相場

セットの仏花を買うなら

金額:一束800円位~

一番安いもので800円位です。2束で1対なので計1,600円位。安いものから売れていきます。早めに買いましょう。

 

買う所:スーパー、花屋

スーパーが安めです。またお盆・お彼岸にはお墓の近くで仏花が売られることもあります。

 

故人の好みの花にするなら

花屋さんで故人がお好きだった花を伝えます。そしてお墓に供えるお花ということで作ってもらいましょう。

お花代は1つ1500円位、1対3,000円を超えるかもしれません。予算を先に伝えるといいですね。

✔自分で作るのは難しい

仏花にはひし形にする、本数は3,5,7本にするといった作り方のルールがあります。

家族としてのお参りなら自分で自由にアレンジするのではなく仏花の形を整えたほうがいいでしょう。花屋さんに作ってもらいましょう。

家族みんなが、お墓参りをしたというちょうどいい緊張感と満足感を持てそうです。

 

生ける場所

お墓の花入れに生けましょう。

お墓

3お花のマナーQ&A

Q1 枯れた花はどうする?

お墓参りに行って目にした枯れた花。霊園やお寺のゴミ捨て場に置いて帰ります。

お墓に供えてあったものを持ち帰ると嫌がる人もいます。でも捨てる場所がなかったら持ち帰って生ゴミに出ししましょう。

手を合わせてから捨てると花への供養にもなります。

 

Q2 生けた花は持ち帰るのが正式?

花は持ち帰るのが正式とする考え方もあります。

生花はしばらくすると枯れて水は腐ってしまいます。特に暑い時期は翌日にはしおれて無残な感じに。

・・・でもすぐ引き抜いて帰るのはしのびないですね。

そこで、お参りの時は生花を生け終わったら造花をさして帰る方も。

 

生花でお参りして持ち帰る
1)お花はなしのまま
2)造花を生けて帰る

 

ある霊園ではお墓の花の半分は造花だったそうです。そういえばよく見かけますね。お寺の住職さんの中にも造花で結構という方もいらっしゃいます。

造花は選択肢の一つになりそうです。

Q3 花を長持ちさせるコツは?

水が腐らないようにするコツはあります。細菌の繁殖をおさえます。

1花入れをよく洗う
2水にほんの少し漂白剤をたらす。
3切り花長持ち液を入れる

 

でもお盆や秋のお彼岸の時期は気温が高いので、花そのものがすぐにしおれます。*切り花長持ち液も効果が出るのは涼しくなってから。

 

Q4 新しい花が生けてあった!

・・・無縁仏に生けて帰る

お墓参りに行ったら親戚の誰かが先にお参りしてきれいな花が生けてあることもあります。

その時は、先に生けた方の花を生かして持って行った花はお墓の台にのせてお参りしましょう。

墓参り

そして帰りに無縁仏の花生けに生けて帰りましょう。

・・・たいていどこの墓地にも、お参りする人もいなくなって無縁になった故人の墓石が集めてあったり、無縁仏としてまつってあったりします。手を合わせるとその方々の供養になります。

 

Q5 お花を生けるのは義両親?

お盆やお彼岸にはお墓参りの花は、お墓を守っている義実家で用意されます。お花は持たずに行きましょう。

でも一応「お花を持って行きましょうか」とたずねてみて下さいね。もしかしたら当てになさっているかもしれません。

▶参考:お彼岸の「のし」表書きの書き方!お供えの種類や金額は?

 

後記

お盆やお彼岸、年末の墓参りは暑かったり寒かったり。

お花もしおれやすいので気がかりですね。家族でお参りなら仏花を買って、できれば持ち帰りましょう

よいお墓参りになりますように。