「厄」・「厄年」の意味と由来!根拠はないけど、なぜか当たる⁉

厄年なんて迷信ですよね。根拠があるんでしょうか。本当に、なにかよくないことが起こるの?

ここでは、厄年の意味と由来、根拠について、ご紹介します。

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厄年とは

「厄」とは

広辞苑によると、「厄」とは

①くるしみ、わざわい、災難
②厄年のこと

などとされています。

厄年の意味

厄年には、二つの意味があります。

厄年とは
神さまにお仕えする年」
災難が多く慎むべき「年」

 

「役」と「厄」では、ずいぶん違いますね。

でも「厄除け」「厄払い」は、平安時代から長く続く風習です。「厄年」であって、「役年」でもある。

両方の意味が、対立なく受け入れられてきたようです。

参照:神社本庁「厄祓いについて」

 

1)「役年」:地域で役割を持ち、神さまにお仕えする

厄年は、もともとは「還暦(61才)」や「古希(70才)」と同じ、晴れの年でした。

厄年を迎えた人たちは、地域で地位や役割をもって、神社のお祭りや運営、おみこし担ぎなどに関わりました。

厄年を迎えることは、地域社会において一定の地位と役割を持つことを意味し、

神社のお祭りや運営に関わり、神輿担ぎなど神事に多く携わることも意味していました。

…厄年の「厄」は、神さまにお仕えする」で、「役年」の意味でつかわれる場合もあったのです。

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』

 

神さまに仕えるために、厄年の人たちは、「物忌み(ものいみ)」をして、心身を清らかに保つ必要がありました。

*物忌み:体を清めて、静かに過ごし、肉食をしない、など。

「清らかにする」という点では、厄を払う、厄除けの風習と重なるような…。

 

2)「厄年」は、災難の年

こちらが一般的な使われ方です。

厄年の年齢は、

ちょうど肉体的な変調をきたしやすく、家庭的にも対社会的にも転機を迎えやすい時期で、

古来、災難が多く慎むべき年とされています。

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』

✔慎む(つつしむ)とは?

ことばや行動を控えめにして、失敗したり失礼のないようにすること。

軽はずみな行動をしない、余計なことを言わない、など。

 

厄年の種類:前厄・後厄、大厄?

前厄・後厄

厄年の前後には、前厄と後厄がそれぞれ1年ずつおかれています。

「前厄」は厄の始まりで、「厄年」が本当に厄のとき、「後厄」は厄の終わり?

前後は厄の度合いが軽いのでしょうか?

 

でも、神社本庁による、前厄・後厄の定義はありません。

「役」や「厄」は、このあたりの年頃で起きやすいよ、ということのようですね。

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大厄・本厄とは

「大厄」と「本厄」は、同じものです。

特に、男性42才、女性33才が、厄年を意識すべき年として大厄(本厄)とされています。

男性42才、女性33才
:前厄→大厄(または本厄)→後厄
その他のとき
:前厄→厄年→後厄

*その他のときも、厄年を「本厄」と呼びたくなってしまいます..。

厄年の由来

由来

厄年は、陰陽道由来とされています。

陰陽道といえば、安倍晴明が有名ですね。

陰陽道は、5~6世紀ころに中国から伝来した陰陽五行説に、天文、易、占いなどがあわさったものです。

…月や星の動きなど、自然の変化から、吉兆・凶兆をよみとって、人間界の吉凶を占いました。

 

7~8世紀から室町時代まで、現代の科学のように信頼されて、災難をさけるための呪術や占いなどが、政治や生活の指針となっていました。

 

厄年の歴史

平安時代から、「厄年」は災厄が多い年として、貴族たちは祈祷や祈願を行っていました。

一般庶民に広まったのは、江戸時代

当時にはすでに、現在と同じ年齢が厄年とされていました。厄除け・厄払い・厄落としの風習は、神社や寺、地域によってさまざまだったようです。

 

現代でも、厄年の数え方や期間は、寺社によって違い、厄落としの風習が残っている地域もあります。

 

「厄除け」「厄払い」で つつがなく! 2020年「厄年」の年齢の数え方、お祓いはいつまで?
...

 

厄年の根拠

厄年は、陰陽道を起源とするようですが、根拠となる記録・出典はありません。

江戸時代の「和漢三才図会」では、厄年は現代と同じ年齢ながら、「由来はわからない」とされています。

 

男性の42才は「死に」、女性の33才は「さんざん」、と語呂合わせでもあるようですね。

ただの迷信、ということもできますが、厄年は、1200年以上の間、人々に受け入れられて来ました。

人々が納得できて、受け入れられやすい根拠があるようです。

 

厄年(神社本庁)

男性

前厄厄年後厄
24才25才
26才
41才42才
(大厄・本厄)
43才
60才61才62才

 

女性

前厄厄年後厄
18才19才
20才
32才33才
(大厄・本厄)
34才
36才37才
38才
60才61才
62才

 

1)人生の「役回り」の変化の時期

「家庭的にも対社会的にも転機を迎えやすい時期」とされる厄年。

確かに、年齢的に役割が増し、厄がありうる年頃でもあります。

 

男性25才 女性19才
:大人としての役割

現代では、男性25才、女性19才に、特に大きな転換はないですよね。*女子は受験、就職の時期。

昔は、結婚して一家を構え、一人前の大人とみなされる年頃でした。

江戸時代には、初婚年齢が、男性27才女性22才*とのことです。

明治41年ころも、男性26.8才、女性22.9才**とあまり変わりません。

男性25才、女性19才の厄年は、結婚して家族を持って出産したり、地域や氏神さまのお祭りなどで役割をもつ年頃だったのかもしれません。


現代の初婚年齢は、2016年で、男性31.1才、女性29.4才。

でも、結婚して出産したり家族を持たなくても、19才頃には仕事をしたり大学生だったりで、じゅうぶん大人の役割を果たし始めています。

25歳であれば、立派な一人前の大人です。

 

現代では、19才、25才は大人として社会で役割を持つ「役」年。責任もあるので、災難もありうる「厄」年にも当てはまりそうです。

 

*人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫)
**内閣府 平成16年版少子化白書 5平均初婚年齢の推移

女性33才(大厄)37才
:出産、母としての役割

30代で、初めて、または二人目以降の子どもを産む女性は多いです。

平成17年ころから29年まで、女性が出産する年齢は、30~34才が一番多く、続いて25~29才、35~39才*となっています。

出産し、母となる、大切な」を受け持つ時期なんですね。

 

*厚生労働省 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数

女性33才(大厄)37才
男性42才(大厄)

:仕事、責任ある役割

現代では、30代・40代は、仕事やパートで、役職がさらに上がったり、チームのリーダー的な立場になる時期でもあります。

お母さんなら、PTAの役員をやらされたり。

仕事のレベルが上がると、それまでとは違うスキルや能力が必要になりますね。人を動かす仕事は、ストレスも多くて、うまくいかないこともありますし…。

また、男性は、40代になると、社内での自分の位置が将来まで見通せたりして、つまらない気持ちになることもあるかもしれません。

家庭を持っていたら、お金がどんどんかかっていく時期でもあります。

 

女性30代、男性40代の「役」年のころは、いいこと、幸せなこともたくさんありますが、きついなぁと思うことも多い年頃のようです。

2)「健康」上の変化の時期

「肉体的な変調をきたしやすく」とされる厄年。

でも、女性19才、男性25才は、現代では健康面の心配はない年ごろです。

33才以降の厄年はどうでしょう。

 

日本人の死亡原因第1位のがん。早期がんの5年生存率は90%近くで、治るといえるのですが、やはり、避けたい病気ですね。

厄年をがんとの関係でみてみましょう。

 

がん罹患率と「厄年」

国立がん研究センターがん情報サービスの「最新がん統計」では、新しくがんになる人の割合(がん罹患率)は、30代か50代前半までは、女性が男性より多くなっています。

 

・男女とも50歳代くらいから増加し、高齢になるほど高い。

30歳代後半から40歳代女性が男性よりやや高く、60歳代以降は男性が女性より顕著に高い。

国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

 

女性:33才(大厄)、37才

統計的に有意というわけではないのですが、罹患率の数値だけをみると、30代では、女性が男性の2倍以上です。

*人口10万人に対して30~34才で91.4人、35~39才で167.2人ほどです。千人に0.9人~1.6人ですから、とても少ないです。安心してくださいね。

・出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2015年)参照

30代に厄年があるのは、女性だけ(33才、37才)ですから、実態に合っているといっていいかもしれません。

*30代では子宮頸がんが多く、乳がんも増えてきますが、乳がんの5年生存率は、92.7%です。子宮頸がんは75.6%。ー国立がん研究センター

できるだけ検診を受けて、早期に対処しましょう。厄除けより効果あり^^

男性:42才

男性は、40代前半で特に急速に増加するということはありません。

42才「死に」の語呂合わせ?

ただ、そろそろ中年で、若いころのように無理ができなくなったと感じ始める年頃ですね。

 

男・女:61才

50代後半になると、男性の罹患率が女性を上回るようになり、60代前半で1.5倍強、60代後半ではおよそ2倍近くになってしまいます。

61才の厄年は、もともとは男性だけのものでした。神社本庁「厄払いについて」

現代では、女性も含めるところが多いです。男女とも、実態にあっているといってもよさそうですね。

終わりに

筆者は、お寺や神社が好きですが、厄年を信じているわけではありません。

でも、厄年ぴったりの経験をしました。

数え年で61才(厄年)の終わりころに、がんと診断され、62才になって手術をしました。

ふりかえれば、数え年60才の後半を過ぎたころから兆候があったので、ちょうど前厄から厄年、後厄にかけて、病気になったことになります。

 

さいわい早期だったので手術だけで終わりましたが、60才に入ると病気になる確率が急に高まるということを実感しました。

後になってから、厄除けで有名なお寺に参拝して、かわいいお守りを買いました^^

一緒に入院していたみなさんは、40~50代の方が多かったです。

明るく愛情に恵まれた方たちで、病気はどんな人にも襲ってくるものだと感じさせられました。

 

厄年は迷信ですが、まったく根拠のない風習ともいえません。

人生の中で、いろいろな転換点になる時期なので、自分の価値観・優先順位を確認したり、健康に心を寄せるいい機会にもなりますね。

気になることがあったり、ちょっと不安なら、「厄除け」・「厄払い」を受けたり、気に入った寺や神社に参拝なさってみてください。

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