静かにゆっくりと進み街を破壊していくシン・ゴジラ。
今回はニッポン対ゴジラ。敵対する怪獣は出ません。自衛隊は、このゴジラをやっつけることができるのでしょうか。
あらすじは公開されないまま。ストーリーや結末は一体どうなるのでしょう。
✔この記事は、映画の公開前に書いたものです。
実際は、予想とは全く違っていました。せっかくおいでいただいたのに、申し訳ありません。
もし、まだご覧になっていないようでしたら、絶対、おすすめです。
今は、アマゾンプライムなどで、無料で観ることができます。
私はあまりに面白くて、11回観てしまいました。音楽もいいです。お楽しみください。
登場人物
・内閣官房副長官(長谷川博己)
・内閣総理大臣補佐官(竹野内豊)
・米国大統領特使(石原さとみ)
・内閣総理大臣ほか
・生物学者ほか
・自衛隊ほか
*情報が少ない中での大胆予想です。それはないだろ!等お楽しみいただければ幸いです。
1シン・ゴジラの構図
ニッポン対ゴジラ
英題: GODZILLA Resurgence(ゴジラの復活)
シン・ゴジラは日本を救うヒーロではなく日本を破壊する存在です。
シン・ゴジラが象徴するもの
シン・ゴジラが象徴するものは
・人間の行為に対する自然の報復
・人間にはどうすることもできない自然の災厄
庵野秀明監督は「シン」には「新」「真」「神」などの意味があると言っています。
予告編の中のゴジラは、確かに神のような圧倒的な力を感じさせます。
-1人間の行為への報復:放射能をまき散らすゴジラ
ゴジラはもともとは、太古の昔から深海に眠っていた怪獣が核実験で目をさました、という設定でした。
シン・ゴジラも放射能をまき散らしている?ようです。予告編では静かに進んで、あまり暴れ回らないけど、放射能の方がずっと怖いと思いませんか。
地震国に原発をたくさん作った私たち。ゴジラが罰しているような気がしてきます。
-2人間にはどうすることもできない自然の災厄
シン・ゴジラの体の赤いところはまるで火山のマグマのようです。
日本には毎年台風がやってきて、集中豪雨もよくあって、地震もよく起こりますね。私たちはできるだけ被害を防ぐ努力はするけれども、やってくる自然災害そのものは防げません。
予告編を見ていると、無力感を感じませんか。戦車や爆撃機、ちっとも効いてないです。
2日本は何ができるのか
予告編では、政府が対策本部を作り自衛隊が攻撃、アメリカの大統領特使も出ていました。
何ができるでしょうか。
自衛隊が武力で日本を守れる?
予告編では、自衛隊は武力ではまったく歯がたたないようです。
ゴジラに効く化学兵器があるのでしょうか。原爆は非現実的すぎる選択肢ですし。
ゴジラを海底深く眠らせるための策を実行するという役割を自衛隊がとることはありえますね。
アメリカが助けに来る?
アメリカ大統領特使(石原さとみさん)は予告編では、あまり親切な表情ではありません。
助けるにあたって何か条件を出しているのでしょうか。アメリカに影響がない限り「お手並み拝見」とか。
あまり助けてもらえる雰囲気ではありませんし、日本人としても何とか自分たちで解決したいです。
科学者が対策の頭脳になる、でも
シン・ゴジラは、日本の存亡の危機をいかに乗り切るかというシリアスなドラマ。
生物学者、海洋生物学者などが出てきますが、主体となるのは内閣総理大臣を頂点とした対策本部。
それに、生物学者に虚構のゴジラがわかるでしょうか?
3結末の予想
日本が滅びるはずはないので(多分)シン・ゴジラに勝つか、封じ込めるか、ゴジラが去っていくかの結末だと思われますが…。
1)ゴジラに勝つ?
う~ん、なさそうです。
ゴジラが「神」をも象徴しているなら、日本人(監督さんたち)はゴジラを殺すことを避けるでしょう。
殺す、やっつけてしまう、というのは日本人の心性にも合わなそうです。
2)災厄は去る、また来る時まで
シン・ゴジラは死んでしまわずに、いなくなるのではないでしょうか。死んだように見えても、また来るかも、という終わり方では?
・・・大地震が起きてシン・ゴジラが断層に封じ込められるとか、何かを使ってゴジラを海底に誘導するとか…。
自然に助けられたり人間の知恵で乗り切る、何かすごくびっくりで納得の結末が用意されると思います。
それとも、実は最後にはゴジラが日本の救いになるのかも?
3)仏教の無常観/日本人の心性
私たちは自分を仏教徒とはあまり思っていません。でも仏教の考え方は自然に私たちに根付いています。
全ては移り変わるもの(空)で、永遠なものはないという無常観は多くの人が持っていると思います。キリスト教では神さまが永遠ですよね。
日本では、昔は木造の家は燃えるし台風で飛ぶし、また建てるけど古くなってしまったら建て替え。ゴジラも来ては去るに違いない^^
おとぎ話も日本と西洋は違っています。
西洋では善と悪がはっきりしていて悪役が死んでお話しが終わることが多いです。
・・・ジャックと豆の木では、巨人は豆の木を切り倒され落ちて死んでしまいます。
日本では、悪役が死んで終わりということは少なくていですね。
・・・たとえば「鶴の恩返し」で正体を知られたら鶴は悲しくどこかへ去っていきます。
日本人の心の特性からも、やっぱりゴジラは死なずに去っていくような。
終わりに
シン・ゴジラは大人が見る映画。
音楽も不穏で、何が起きるのか怖いです。自衛隊は武力では勝てない。怪獣の助けを借りずにニッポンがこの災厄をどうやって解決するのか。
心重くなりそうですが、感動と余韻も残りそう。
7月29日(金)をお楽しみに!