猫のお留守番、限界は何日まで?2週間大丈夫でした!ペットシッターさんでストレスも少なめ

手術のため2週間入院しなければならなくなりました。その間、飼い猫(キジ白7歳♀)をどうしましょう。

これまで1泊2日以上家を空けたことはありません。飼い主一人猫一匹の暮らし。私は在宅の仕事なので、ほぼ1日中いっしょに過ごしてきました。

自分の手術より猫のほうが心配です。

動物病院のペットホテルか、ペットシッターさんか、親せき(姉)の家で預かってもらうか。

いろいろ考えて、結局は自宅でペットシッターさんと姉に食事やトイレの世話をしてもらうことにしました。

 

ネットには猫を飼うなら家は空けるなとか、2週間もたつと飼い主は忘れられるという意見もあって、心配の種は尽きず (>_<、)

でも、結果オーライでした。

 

ここでは、猫のやや長期のお留守番について

・留守番する場所はどこがいい?
ペットシッターの選び方としてくれること
何日まで大丈夫?限界は?
・猫のストレスや寂しさ、飼い主を忘れる?

など、今回の体験やペットシッターさんのお話などから、ご紹介します。

1留守番させる場所はどこがいい?

猫は住み慣れた環境が好き

「犬は人につく、猫は家につく」といわれます。住み慣れた環境はストレスが少ないようです。

*そういえば我が家のねこも、家の模様替えをすると心細そうに鳴きます。変わらぬ環境が好き?

-ペットホテルは?

以前けがをした時にお世話になった近所の動物病院にもペットホテルがあります。

お医者さんもやさしいし、病院もきれい。

でもケージに入れられて、犬も近くにいるので、猫は落ち着けないでしょう。

 

また、ワンちゃんならお散歩にも連れて行ってもらえますが、猫はずっとケージで過ごします。

これまで家の中を走り回っていた猫にはストレスが大きすぎるのではないでしょうか。

-姉の家に預けたら?

姉は子ども時代には実家で猫を飼っていたので猫に慣れています。

でも今の我が家の飼い猫にはなじみがあまりありません。

というのも、姉はいつも元気で、活気にあふれて猫に会いたがるため、猫が近寄っていきにくい^^*猫には無関心な方が好かれるかも?

 

姉の家の一室を猫のために使うこともできました。ただ、その部屋から抜けだして行方不明になることがちょっと心配でした。

姉宅にはまだ学齢期の子どもがいて、たまには孫たちもやってきます。子どもたちは猫の誘惑に勝てるでしょうか^^

「猫がいる!」「遊ぼう!」とおしよせて来そうです。

そして、誰かが閉め忘れたドアを猫がすり抜けたら、そこは未知の世界。パニックになって隠れてしまったら、飼い主でもなく素人の姉たちに、猫をつかまえることはできないでしょう。

入院中に猫が行方不明になる、こんな恐ろしいことがあるでしょうか!

 

-ペットシッターさんに決めたわけ

ペットシッターさんは1日3千円位かかります。高いです。

入院費や準備にお金がかかりますし、自営業では基本的に入院中の収入がありません。

そこで、節約のため2日に1回に仕事帰りに世話に来てもらうとか、お隣のねこ好きさん(猫を飼っていらっしゃる)に部屋をのぞいて世話してもらうことも考えました。

それなのに、お金はかかるけどやはりペットシッターさんにと思い直したのは、ある日の猫の反応から。

 

・・・その日は病院の診察日。お昼に帰宅予定だったのでごはんもお昼頃にはなくなる量しかあげていませんでした。*いつも新鮮なフードが食べられるように少しずつあげていました。

ところが、検査がプラスされ点滴まで受けて家に帰ったのは夕方6時ころ。

猫さんは迎えに出ていましたが、私の声掛けにびっくりあとずさりします。

こんなことはなかった、食べ物がなくて心細かったかな。

私でさえこうなんだからやっぱりプロのシッターさんに頼まなきゃと考え直したのでした。

今思えば^^猫は遠くの方から聞こえる姉の気配にびっくりしたのかも。でもその時はとても心配になって。

2ペットシッターさんの選び方など

ペットシッターは動物取扱業者として、都道府県知事(もしくは政令指定都市の長)の登録をうけて業務を行います。

1)シッターさんがしてくれること

・餌やり
・トイレ掃除
・遊び

トイレで固まったうんちやおしっこは持ち帰ってもらえました(シッターさんちでゴミ出し)。

その他に観葉植物の水やりもお願いできました。

 

・生存確認
・健康チェック
・必要なら病院へ

猫がどこにいるかわからない時のために、ロケーターという猫検知器を持っているのですが、必要ないとのことでした。

フードの減り方、トイレのうんちなどから、生存と健康を確認してもらえます。

そして、万一、猫が具合が悪かったりしたら、つかまえてかかりつけの動物病院に連れて行ってもらえます。猫を運ぶバスケットと診察券をわかりやすいところに置いておきました。

・毎日メールでのご報告

一番うれしかったのが、メールでの報告です。

日誌も毎日つけて帰られるのですが、それを見ることができるのは退院後。

入院中は、メールに添付された猫の写真やコメントがとっても励みになりました。

↓こんな感じ

カーテンのところで、日向ボッコしてます。
はなちゃんのシルエット発見です。

 

期待したけど、そうはいかなかったこと

猫がすぐに慣れてシッターさんと遊ぶ、とはいきませんでした。

 

2週間家をあけることで一番心配だったのは

・猫が寂しがるのではないか
・遊べなくてストレスになるのではないか

ということでした。

シッターさんならプロだから、すぐ慣れてくれるのでは、と期待したのですが。

 

初日と翌日は顔をのぞかせましたが、後はシッターさんが来ると

・こたつに入っていたり
・押し入れの上の方から様子をうかがったり
・別室のカーテンのかげで寝てしたり

していました。*シッターさんからは見えないと思っている^^

 

シッターさんによると、これは、ほかの猫でもよくあることだそうです。

初めの頃は「何だろう」とシッターさんを見に来ますが、わかると姿を見せなくなるそうです。

・・・3週間通ったけれど1度も顔を見せてくれなかった猫もいるとのこと。

シッターさんと遊ばなかった我が家の猫ですが、時々やるように、夜中に一人(一匹)で走り回っていたのではないかと思います。

 

はなちゃんショット
:いちばん美人な写真。見てやってください。

2)ペットシッターさんのお値段

お世話代

お世話になったシッターさんは

猫:1日1回のお世話2千円
交通費:千円

1日合計:3千円

でした。

*交通費は、距離にかかわらず千円に統一されていました。個々に交通費を設定するより楽で、またトラブルも少ないのではないかと思います。

諸経費

お世話代のほかにかかったのは

・初回登録料:千円
・カギ預かり交通費:千円
・カギ返却交通費:千円

 

カギ預かり交通費は、メールで問い合わせた後、打ち合わせにいらっしゃったときのもの。返却交通費は退院後、カギを返していただいてお支払いをした時のものです。

2週間のうち10日間お願いしたので、お世話代と諸経費で合計3万3千円

になりました。*土日月は姉にお願いしました。

 

高すぎ?

実は、してもらったことを考えると「ちょっと高いんじゃね?」とも思いました。

でも

1)プロだから、何かあった時(病気や脱走)にも安心なこと

また

2)猫が警戒心を抱かない穏やかな動きをしてもらえて、ストレスが少なかったと思えること

から、よろこんでお支払いできました。

 

3)いいペットシッターさんを見つけるには

 

ペットシッターさんには家のカギを渡します。だから信頼できる方かどうかがとても重要です。

人柄は顔を合わせたらわかるというものでもありませんね。とてもいい感じなのにズルをする人もいます。

 

シッターさんのサイトには

動物取扱者標識として

・事業所の名称・所在地
・動物取扱業の種別~保管
・登録番号
・登録年月日
・有効期限の末日
・動物取扱責任者

が記載されています。

シッターさんが何人も所属する会社もありますし、個人で営業されているところもあります。

✔個人営業のシッターさんにしました

個人営業の方を選んだのは、信頼できる人を選べそうだったから。

会社だと責任は会社にありますが、個人でやっていると全責任はシッターさんにかかるので1件1件に真剣に取り組まれていそうです。

それに、どんな方かホームページでわかります。

こうやって決めました。

まず「自宅のある市の名前+ペットシッター」で検索。

出てきた業者のうち、

個人でやっている
経験が長い(9年くらい)
・自分のブログも持っていて、飼い犬や飼い猫、家族のようすがわかる

方を選びました。

 

ホームページの動物取扱者標識にはシッターさんの住所も記載されています。

どんな地域にお住すまいかもわかるし、ブログからは家族のようす、自宅のわんちゃんや猫ちゃんをかわいがっている様子も伝わってきます。

猫も飼っていて信用できそうな方なので、この方に決定。*あまり迷わず直観で^^

4)ペットシッターさんへお願いの流れ

(1)HPから問合せ

ホームページのお問い合わせフォームからメールを送り、もしかして見逃されるかもとFAXまで送ってしまいました。

*ワクチン接種していることという条件がありました。うちの猫はしていませんが断られることはありませんでした。

「シッターさんを検討しています」という内容を送ったのですが「お伺いします」とのお返事でちょっとびびりました^^

 

(2)シッターさんがやって来る

現れたのはとても穏やかな女性。ノーメイクで親しみやすく落ち着きました。

見積書をお持ちで、契約書はその場で作り、カギを渡してカギの預かり証をもらいました。

「お世話の報告をメールでしましょうか」と言われたので「ぜひ」とお願い。

最後に預かったカギでドアが開くか確認して帰られました。

(3)シッターさんがお世話訪問

だいたい午後の1時から2時ごろに訪問されていました。

初めのころは、猫がおびえないよう短時間で、その後30分程度滞在。

日誌を書いて(日誌は退院まで読めない)、メールで報告してもらえました。

(4)退院日を知らせ、お支払いの日を決める

退院の日が決まったら、シッターさんにメールでお知らせ。

最終日にシッターさんが「落ち着かれたらカギをお返しに参ります」とメールをくださったので、日程を決めました。

 

(5)カギの返却・お支払い

お支払いして領収書をいただき、カギを返却してもらいました。ペット事情などちょっとおしゃべり。

ご家族で食べてもらえるように、地域で人気のお店のシュークリームをおみやげにさし上げました。

3猫の留守番は何日まで?

1)最長どれくらいまで?

今回は2週間で退院できたので、猫の留守番は2週間でした。ペットシッターさんのお話では、最長の方で3週間だったそうです。

猫さんの個性や健康状態にもよるでしょうが、住み慣れたわが家なら、2~3週間はお留守番できるようですね。

それ以上は、猫を見てもらえる家に預けるなどの工夫をした方がいいかもしれません。

ちょっと心配ですよね。

 

2)飼い主は忘れられる?

帰ったら猫に忘れられていた、ということもあるようです。

単身赴任などで数カ月ぶりに帰ると猫が思い出すまでに時間がかかるなど。

思い出したら猫キックしたりしてすねるようです^^

覚悟していたのですが(消毒薬とオロナインを準備しました)、でも週間なら大丈夫でした。

退院した日

私が退院したときは、姉や姪が手伝いに来てくれたので猫は顔を出しませんでした。

でも、みんなが帰ると「アオーン、オーン」と鳴き続けながら姿を現し、ベッドに乗ってきて。

その日はずっと低いしゃがれたような声でにゃあにゃあ。しっかりかわいがってお留守番をほめまくりました。

いつもはこたつで寝るのに、ベッドに入ってきたり顔の横で寝たりして感激でした。

 

その後

2~3日は、またいなくなるのではと不安なのか、別室にいると鳴いて呼んだりしましたが、1週間もするとほぼ落ち着きました。

 

3)ストレスはどうだった?寂しくなかった?

いつもいる人間がいなくなり、知らない人が時々やってくる。猫にはそれなりのストレスだったでしょう。

猫じゃらしで遊んだり、かくれんぼをする相手がいない。遊びたいと思ったときには、寂しくてアオーンと鳴くこともあったかと思います。

 

でも、猫は強いです。

痛みにも忍耐強く、不自由もありのままに受け入れるように、お留守番ものりきりました。

特にそそうをすることもなく、家具を傷めることもありませんでした。

 

昼間は日があたって暖かいお気に入りの場所で眠り、夜はこたつに入っていたようです。

慣れた自分の家で、食べ物もあってトイレもきれい。それにシッターさんも姉も猫を放っておいてくれたので、ストレス少なく過ごせたようでした。

まとめ

我が家の猫のようすとペットシッターさんの経験談をまとめると

・猫は2~3週間おうちで留守番できる・飼い主を忘れない

・ただ、ペットシッターさんや食事の世話をしてくれる人に慣れるとは限らない

ねこのお留守番は、住み慣れた自宅がベストではないでしょうか。食事とトイレの世話さえしてもらえば週間くらい大丈夫なようです。

ただ、猫には、こたつかけの穴にはさまって身動きできなくなる(^^、など思わぬ事故がありえます。毎日のチェックは必要ですね。

 

毎日世話をしてくれる人が身近にいなかったら、信頼できるペットシッターさんを見つけましょう。

避けられない入院などだけでなく、ちょっと長い旅行にも罪悪感なく出かけてよさそうですね。

猫ちゃん、お留守番ありがとう!

2017/12/08

追記

近所の外猫の飼い主が亡くなり、代わりにかわいがっていた近くのおじいさんも入院されたかでいなくなったようです。

以前は人懐こくておっとりしていた猫さんが、きつい追い詰められたまなざしをするようになりました。

ボランティアの方が、毎日えさや水を置いて行かれるので命の心配はありません。でも、飼い猫は食べ物だけではなくて、愛情が必要なんですね。

うちの猫さんが、きつい目にならずにすんだのは、縄張りが限られた屋内だったこと、毎日シッターさんや声やにおいに少しなじみのある姉が訪れたこと、期間が2週間だったことなどからでしょうか。

自分もできるだけ健康でいて、猫さんが亡くなるまで、大切に見守りたいと思いました。きつい目にならずにすみますように。

2021/06/07追記