「早生まれ」はやっぱり損?学力から生涯賃金まで差が残る!

更新日:

早生まれの子は同じ年少さんでも小さくて、まだまだ幼くて。できないことが多いのでふびんなこともありますね。

でも大きくなれば追いつくんだから心配いらないはず。

ところが、実は早生まれの子たちは大学進学の時期まで学力の差が残るという調査研究があります。

Sponsored Links

早生まれは自信がない?

管理人は以前、小学生から高校生の子どもたちに英語を教えていました。

すると、早生まれの子は4月・5月生まれの子に比べると、知的な発達もちょうど1年くらい遅れている印象がありました。

ところが、5年生くらいになると、早生まれの子たちもメキメキ伸びてきて、抽象的な概念操作も上手になって、差がなくなってきます。

 

ただ、それでもどうしても自信のない子たちがいて。同学年の子よりできないことが多かった思い出が尾を引いているのでしょうか。

中学生になり、高校に進んでも、自分の実力を低くみつもったり、あきらめが早かったりする子もいて、もったいなくじれったく感じました。

 

早生まれって、大きくなっても影響が残るようです。

ここでは、大人になってからの年収、生涯収入にまで影響するかもしれない早生まれと学力、親や周囲のサポート、対策などについてご紹介します。

学力の差は永続!?

4月2日から翌年の4月1日に生まれた子どもは、同じ学年で同じことを学んでいく。

幼稚園・保育園のとき、小学校低学年のときは、まだ先生から個別に配慮してもらえます。運動会でも発表会でもちっこいのに頑張ってるわが子。ちょっとかわいそうな気になります。

でも小学校も高学年になれば追いつくし、大人になったら10歳20歳違っても、中身は変わらなかったりするから大丈夫。

...と思うのは楽観的すぎるようです。

生まれ月と学力の研究では

2007年に一橋大学の川口大司準教授は、生まれ月が学校の成績最終学歴影響を与えるという論文を発表しました。誕生日と学業成績・最終学歴

 

川口準教授らは

「子どもが小さいうちは、実年齢の違いが成績などに影響を与える(相対年齢効果)。

しかし、子どもが成長するにつれて、その影響は無視できる小ささに収束し、大人になるまでには消失する」*まとめ文責:管理人

という一般的な考え方について疑問を持ち、

仮に年齢が低いうちに取った成績が、親や教師の児童に対する評価や児童自身の自己評価を決定し、

またその後のやる気や自信に影響を与えるとすると、相対年齢効果永続的なものとなりうる。

という仮説をたてて検証しました。

『誕生日と学業成績・最終学歴』一橋大学准教授川口大司ほか労働政策研究・研修機構 日本労働研究雑誌2007年12月号

 

その結果、

・同一学年の最年長者と最年少者との間にはおおよそ偏差値2から3の(学力*)差がある

・同一学年の最年長者は最年少者より、国公私立中学に在籍する確率が2.5%ポイント高い

4大(4年制大学*)卒業者に、男子で2%ポイント女子で1%ポイントの違いがある

*管理人注

結論としては

結論:相対年齢効果は頑健に検出され、さらに永続的である

というショッキングなものになっています。

つまり、生まれついての知能とは関わりなく、早生まれというだけで将来的にも実力を発揮できない可能性があるということです。

 

✔生涯賃金も違ってしまうかも?

早生まれかどうかが最終学歴に影響するということは、大卒の賃金が高い日本では、生涯収入にも影響するということです。

人間としての幸せと賃金は必ずしも関係ありません。でも早生まれというだけで生涯賃金が少なくなるなんて?何だかかわいそう過ぎます。

*実際には、大企業ほど生涯賃金は多くなります。卒で中小企業に入るより、高卒で大企業に入る方が生涯賃金は多いです。ただ、高卒で大企業に入るのは決して簡単ではありません。

 

対策:どうしたらいいの?

学齢に関する制度の見直しで、就学時期を選べるようになれば、早生まれの不利益はやわらげられそうです。また、子どもに応じた学校の先生の対応も大切です。

でも就学前のパパやママの家庭でのフォローが基盤になります。

1「学齢」制度の見直し

4月2日以降に生まれたかどうかで一律に学齢期とする制度そのものは、このままでよいのでしょうか。

ドイツなどヨーロッパの国の中には、就学年齢に1年ほど幅を持たせるところもあります。

「小学校で教育を受けるのに適切な発達段階に」なったと「保護者や現場の教員など」が判断して「初めて小学校への入学をする場合も多い」。出典:ウイキペディア

ドイツで生活されている方のブログには、小学校に入学してもしなくてもいい例やドイツ語がまったく話せないので1年就学を遅らせた例などが紹介されています。参照:ドイツ・シルバニア村へようこそ

ドイツでは小学4年生を終わると、大学進学コースと実務コースに別れます。子どもの個性に合わせた教育と職業選択がなされるようですから、みんな一緒に大学や専門学校に行くという日本の価値観とは違います。

でも、就学に関しては、早生まれの子たちは就学時期を選択できるといった制度にかわってくれて損がないようになってほしいものです。

 

2学校で

保育園・幼稚園では月齢による発達の違いをよくわかってくれて知的な作業や運動能力について比べられることは少ないと思います。お友だちと遊べるようになったかといった社会性の発達に重きが置かれますね。

小学校でも、低学年は月齢を意識して指導されます。本人としてどれだけできるようになったかが重視されます。

でも中学年から高学年になると、月齢による発達差はもうあまり配慮されることはありません。

だんだんできる子、できない子、得意な子不得意な子とみなされていくようです。

早生まれの子どもの学力差は、小学校中学年になるまでに子ども本人の自信のなさによって固定されてしまうのかもしれません。

Sponsored Links

3家庭で

間違った劣等感を持たないように、愛情いっぱいに自信を育てましょう。

1ほめる

実際に保育園・幼稚園で月齢の高い子たちと比べるといろいろなことができません。

親としてももどかしい時があっても、「〇〇ちゃん、もうこんなことができるね。すごいな。上手になったね」とできることをほめてあげましょう。

以前、保育園などでうまくできなかった工作など、半年くらいしてから家庭でまたやってみて「ほら、できたね。大きくなったからだよ。」などはげましてあげても。

✔末っ子には甘くなりがち?

アメリカ政府の調査で、第一子ほど成績が良く、末子が一番成績が悪い傾向にあるというものがあります。

第一子には親の注意・関心が高く教育費も一番高くかけがちということです。

早生まれで末っ子だと、保育園でもおうちでも一番できなくて、やっぱり損になってしまうかも?

2がっかりした顔は誤解させるかも

出来なかった時にパパやママががっかりした顔を見せないのはもちろんですが、ただの悲しげな表情でもマイナスに働くことが。

「あぁ、できるわけないのに同じことをやらされて」とかママにちょっとつらい気持ちがあって、それが表情に出ると、子どもによっては「自分がだめなんだ」と誤解することがあります。

 

✔男の子はパパのサポートも大事

また、男の子だと、パパの期待が大きくのしかかります。パパが小さい子に触れた経験が少ないと、まだいろいろできないことが理解できなくて、小さい坊やに男らしさを期待しがち。パパにも早生まれのハンディをよくわかってもらって、坊やの自尊心を大切に育てていきましょう。

 

3自己肯定感を大切に育てる

子どもが、自信、自尊心、自己肯定感をもてたら、将来はかなり安心です。好きな勉強やスポーツに取り組み、お友だちともうまくやっていけるでしょう。

自分自身、自己肯定感が高いかといわれると自信がありませんし、同じように感じるお母さまも多いかと思います。でも子育てでは「ほぼよい母親」が一番いいそうです。できるだけでいいので、自己肯定感の高い子になるよう気をつけてあげたいですね。

天才といわれる人たちも、才能がふつうにあれば、継続することができるかどうかが決め手になるようです。

天努力か才能か?いいえ大切なのは運!「天才!成功する人々の法則法則」

小さいわが子が、楽しんで一生懸命やっているときには大いにほめちぎって親も一緒に楽しみましょう。

子どもの長所はさまざま。取り組み方や楽しむ力、やさしさや個性などいいところをたくさん見つけてあげましょうね。

 

【終わりに】

何月に生まれようと、こどもの能力は、同じ道筋を通って発達していきます。ただ、集団で保育・教育するには、どこかで年齢を区分しなければならず、それが日本では4月始まり。

同じような不利益はスポーツにおいても存在します。早生まれの子はプロの選手にはなりにくかも。

将来、就学時期に幅ができ選択できるようになれば、早生まれの不利益は解消されるかもしれません。

それまでは、子どもが自信をもってあきらめずにチャレンジできるよう損をしないよう、小さいうちに家庭でしっかりフォローしてあげましょう。


Sponsored Links

おすすめ記事

-子ども

Copyright© hana's , 2017 AllRights Reserved.