ニューヨークでスポーツカイロプラクター(筋肉骨格系の専門医)をしている日本人、仲野広倫さんの『究極の疲れないカラダ』。
ミュージシャンの坂本隆一さんがオビに推薦の言葉を寄せています。
この本がすすめる3つのトレーニングは「え、たったこれだけ?」というくらい簡単なものです。
でも、実際にやってみたらすごく体が楽に動くようになりました。
そこで、ポイントを簡単にまとめ、実践してみた変化もあわせてご紹介します。
お願い
素人のまとめなので不適切な部分があるかと思います。
興味を持たれたらぜひ本を見ながら実践なさってみてください。
『究極の疲れないカラダ』要点
1)疲れないカラダとは
疲れないカラダとは
:機能運動性の高い体
2)機能運動性とは
機能運動性とは
1柔軟性(関節の可動域)
2安定性(筋肉の強さ)
3バランス(動きの協調性)
この「柔軟性」は、開脚ができるとか、前屈で手のひらが床につくといったことではありません。
たとえば、デスクに座ってばかりで筋肉が弱ると、筋肉が股関節を支えきれず、股関節の可動域が狭くなってしまいます。
この可動域の広い状態を「柔軟性」とされています。
3)機能運動性を高めるトレーニング
トレーニングの目的は次の3つです。
目的
1)軟部組織のリリース
2)カラダの正しい使い方を知る
3)足腰の強さとバランス感覚をつける
*軟部組織とは、筋肉や腱、じん帯、血管などをさします。
筋肉などの緊張をリリース(解放)して、筋肉や関節に動きをだし、支える力をつけるトレーニングをします。
トレーニング
最初の2カ月は、どれも週に2回程度にとどめるようにすすめられています。
1壁立ちエクササイズ
これは、腰から上を壁につけた状態で、両手の手首や小指がつくかというチェックをするもの。
*2,3のトレーニングをした後でチェックすると本当にトレーニング前よりよくなります。
さらに応用編として、机に座ってばかりいるときには1時間おきくらいに立ち上がって、壁立ちしながら腕を上下に動かすエクササイズをすすめています。
2片足立ち筋肉リリース
股関節周りの硬いところを押しながら、足を前後に5回振ります。痛いところが複数あればそれぞれについて5回振ります。
1日3セット毎日です。
股関節を動かして柔軟性とバランスをアップさせる運動です。*腰回りも含めて指で押してみて痛いところを押しながらやると足全体が軽くなりました。
応用編があります。
3椅子スクワット
椅子からの立ち上がりスクワットですが、手のひらの向きや立ち上がる姿勢など注意点があります。
柔軟性、バランス、安定性を上げる運動です。
応用編があります。
このトレーニングのほかに、正しい姿勢を保つことも協調されて今す。
できるだけ座らず立ってデスクワークをやろうとするのですが、つい片足に体重を寄せたり、片方の腰に重心をおいたりしがち。
正しい姿勢に気を付けながらトレーニングを続けていくと、正しい姿勢をとるのも楽になるのではないかと期待しています。
実践してみて
このたった3つのトレーニング。
それもスクワットは3日置き、という簡単なメニューですが、実際にやってみると大きな変化がありました。
これまで
筆者は、これまで2年半、1日のうち14時間ほど座って仕事をしてきました。
そして、60歳と半年で、右腕が後ろに回せなくなり(回すと痛い)、背中をかいたりできなくなりました。孫の手が^^必要になったのです。
ウォーキングをすると、膝から下だけで歩くのでトテトテと操り人形のように膝から下だけを突っ張って歩いていました。
*同じ60歳の人よりかなり老化していたのではないかと思います。
1回やってみた
最初の壁立ちチェックでは、両手の小指は壁にはつかず(壁立ち)、右手はまったく浮いていました。
でも、このトレーニングを1度やったら、直後に両手の小指と左手の手首がつくようになりました。
翌日から3日間を置く
さて、つぎの日、右手を左前にななめに回すと、右背中に激痛が。
「筋肉が断裂するってこんな感じか?」というくらい痛かったです。それ以外は問題なし。
2日目は、まったくトレーニングせず。右の肋骨の下の骨あたりに筋肉がびりびりと傷みました(しびれではありません)。
3日目も、お休み。右の肋骨の上の方の筋肉がびりっと痛みました。
その後
その後、壁立ち、片足立ちリリースを毎日、両足立ちスクワットを3日おきにやっています。
まだ2カ月は週に2日くらいにするようにと指示されていますから、ちょっとどこか痛いとすぐ休んでいます。
変化
右手をいつも前に出して仕事をしているので(パソコン)右肩が前にぐいと出ていました。
それが解放された感じで、右肩も開いてきて、歩くときに両腕がらくに振れます。
足も股関節から前に踏み出せるようになり、すいすい歩けるようになりました。ふつうの歩き方になったんです。
それでも、PCを使いすぎると、翌日は壁立ちで右腕が痛かったりします。ふくらはぎがつることもありました。
ちょっとだけどこかが痛いこともあります。
キネティックチェーンといって、「体は鎖のように頭の先から足の先までつながっている」と考えるそうです。
たった3つの運動なのに、体全体が少しずつ変わっていくのですね。
終わりに
こんな簡単な運動で、こうまで変わるとは驚きです。
すごく体力の落ちた方でも、取り組める運動です。はじめ、筋肉痛は激しいかも。
*後日、新しい環境に身を置くことになり、気が散って2カ月ほどやめてしまい、体が硬く動きが重くなりました。
でもこれを再開すると、やっぱりすっと体が動くようになります。*片足立ちリリースで、あちこち痛いところ(ツボ?)を押すのもいいのでしょうか。…2019追記
ただし体力は、歩いたり、インターバルウォーキングなどでつけないといけません。
機能運動性トレーニングは、正しい姿勢ですることが大事とのことです。
それに焦ってもいけません。私はつい焦って応用編に進み、さらに簡単な足のレジスタンス運動も組み合わせてしまい、ふくらはぎが痛くなって3日間ウォーキングもできませんでした。
自分でトレーニングって難しいです。
*もしあまりにも痛みが大きかったら、やり方が間違っているか関節が変形していることもありうるようです。体と相談しながら、必要ならお医者様に相談しながらやりましょう。
若い人は疲れないカラダづくりに、若くない人は機能運動性を高めて、寝たきりにならないヒントにこの本を参考になさってみてください。