春にめざめる虫たち!どこで冬眠、いつ出てくる?

3月に入ると虫たちを見かけ始めます。

虫って、冬の間どこにいるんでしょうね?

庭や公園で見かける身近な昆虫たちは、いつ頃出て来るんでしょう。カエルやヘビは?



ここでは

虫たちが冬眠から目覚める時期
・冬眠の仕方、場所
についてご紹介します。



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虫たちの目覚め

虫たちの多くは冬の間、冬眠しています。

3月初め頃から虫を見かけ始めますが、虫たちは気温が上がると目覚めるのでしょうか。


✔日が長くなると目覚める


実は虫のめざめには暖かさだけでなく日照時間が関係しています。

日照時間が長くなると、やわらかい草が生え花が咲き、虫たちのえさも育ってきます。



そこで、虫が冬眠から目覚めてきます。


気温は日によって高くなったり低くなったりしますが、日照時間は安定して日に日に長くなっていきます。



虫たちとしては気温よりも当てになりますね。


目覚める順番


・ミツバチ:2~3月
・あり:3月上旬
・モンシロチョウ:3月下旬
・へび:3月下旬


・てんとう虫:4月上旬
・カメ:4月上旬
・あまがえる:4月中旬
・かたつむり:4月下旬

*基本的には南の地方ほどこれより早め、北や高地ほどこれより遅めです。


1)ミツバチ 2~3月


冬眠はしません。寒い時は、巣の中でみんなで体を寄せあって、しのいでいます。春先に見かけるのは越冬したミツバチたち。



2月終わり頃から活動を始めます。



4月中旬には、女王蜂は新しく生まれた女王蜂に巣をゆずって分封(巣分かれ)します。

・・・古い女王蜂は自分の働き蜂たちを引き連れて旅立ち、新しく巣を作るんです。


この時期、蜂が窓辺にやって来て、あわてて窓を閉めたりませんか?

彼らは新しい巣を作る場所を探して偵察に出ている働き蜂です。



*ミツバチ以外のアシナガバチスズメバチは、女王1匹だけが冬を生き延びて春に卵を産みます。


2)アリ 3月上旬~

アリはどうしているんでしょう?

アリは冬眠します。

11月ころ寒くなって来ると、巣のずっと奥のほう、地下1m以上の深さで冬眠。



巣の入り口は、土などで自然に蓋がされてしまいます。確かにアリの巣穴なんて冬には見かけませんね。

3月上旬から、昼間、暖かい地表に姿を現し始めます。


3)チョウ 3月下旬~


春といえば、うららかな日に蝶が花の上を舞うイメージですね。

各気象台はモンシロチョウやキアゲハの初見日(初めて観察された日)を調べています。



生物季節観測:気象台の職員の方が、気象台から半径5kmを虫などが出そうな時期になると、歩いてチェックされています。


-チョウの平年観測日

「もんしろちょう」3月下旬から
モンシロチョウPD


もんしろちょうの初見

福岡3/17、広島3/26、
大阪3/31、名古屋3/23、
新潟4/8、仙台4/8
札幌5/2



東京の観測をしているのは気象庁。東京駅のそばなので、もんしろちょうは観測されません。でも、お隣の皇居にはいるのではないでしょうか。


「きあげは」4月下旬から
キアゲハ
By Alpsdake (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

キアゲハはすっかり暖かくなってから出てきます。



きあげはの初見

福岡4/29、広島4/23、
名古屋4/22、新潟5/7、
仙台5/17、室蘭5/27

大阪など初見日がモンシロチョウにあるのにキアゲハにない所は、観察されていない(いない)ところです。


-チョウの越冬

モンシロチョウやアゲハチョウなど、さなぎの形で冬眠しています。

雪に埋まってもへいちゃらです。マイナス100℃でも生息。



蝶は、寒いところでは10月ころから蛹になり、半年近くそのままで暖かくなるのを待ちます。

By Alpsdake (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

キチョウなど、冬眠せず、成虫のまま冬を越すチョウやガもいます。


ーチョウが冬眠する場所は?

枯れ草や、家の軒下とか畑に建てられた物置などにも。

結構高いところに蛹がとまっています。



蛹は薄こげちゃいろ。木や枯草と同じ色合いなので、注意してみないとまったく気づきません。


4)てんとう虫 4月上旬~

てんとう虫 成虫のまま、日当たりのいい所にある、岩のすき間・木の割れ目・落ち葉の下など暗い所に、集団でとまって冬眠、春を待ちます。

ふだんは1匹で見ることの多いかわいいてんとう虫が、たくさん集まって身を寄せていると、かなりギョッとします。


冬眠中なので、さわるとコロコロ転がります。

出て来るのは、4月に入る頃から。


5)かたつむり 4月下旬~

PX
カタツムは昆虫ではなくて巻き貝! 1年以上寿命があります。



そこで、寒い冬は落ち葉の下などにもぐりこみ、粘膜で殻に蓋をして殻の中にこもって冬眠します。

外から見ると死んだカタツムリに見えます。でも殻の口に白い膜が張っていたら冬眠中。



20℃位になると元気に活動します。

東京で4月下旬に入ったら。



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カエルやへび、カメたち

1)へび 3月下旬~

へび
身近に見かけるのはシマヘビアオダイショウ

見かけたくはありませんが、どちらも毒はありません。



ヘビは、岩の下や石垣のすき間などで10月位から動きを止めて冬眠します。

最高気温が15℃をこえる頃、東京で3月下旬に目覚めます。



昔はへびも、気象台で観測していたそうです。さすがに、今は気象台の近くにはいないんですね。


2)カメ 4月上旬~

亀
カメは池や川底の土の中や、湿った陸地にもぐって冬眠します。

・・・暖かい地域では3月下旬に寒い地域では4月下旬頃に起きだします。



川の中の岩などでカメの甲羅干しを目にするのは5月以降ですね。


3)カエル 4月中旬~

冬は、地面の中で冬眠しています。

出て来るのは結構遅くて、4月中旬以降。それから繁殖期を迎えて卵を産みます。

*ここ関西でも4月12日ころから時々鳴き声を聴き始めます。


✔カエルの平年観測日


カエルの初見や初鳴き(その年初めて鳴く)が、気象台で観測されています。
「とのさまがえる」4月中旬~
トノサマガエル
By Alpsdake (投稿者自身による作品) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
トノサマガエルは、以前は各地で初見が観測されていたのですが、もう見つからなくなって観測対象ではなくなったところも多いようです。



準絶滅危惧種になってしまいました。


とのさまがえる初見
:福岡5/11、松江4/18

「にほんあまがえる」4月中旬~
カエルは、繁殖期にはオスが田んぼで大合唱をしますが、ニホンアマガエルは、繁殖期のほかにが降りそうなときにも、冬眠から目覚めた時にも「クワックワッ」と鳴きます。



その最初の鳴き声が、季節の変化を表す「初鳴き」として観測されています。


にほんあまがえる初鳴き
:広島5/6、新潟4/18


↓後ろでも合唱。



終わりに

昆虫は気温だけでなく日の長さによっても目覚めが決まる(光周性)ので、大体同じ時期に冬眠からめざめてきます。



春先にチョウが飛び始め、ミツバチが飛び回るころにはすっかり春。

カエルが鳴き始めるとそろそろ初夏!を迎えます。



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↑うぐいすの初鳴きやにほんとかげの初見、桜やつばめなどの平年観測日はこちらで。



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