忙しい朝、ごはんやおかずをはやく冷ますにはどうしたらいいのでしょうか。
また、夏の食中毒を予防するには、ごはんもおかずもしっかり熱を通した後、十分に冷ます必要があります。
どのくらいまで冷ますといいのでしょうか。
最高気温が30℃前後になる5月から9月。お弁当は、食中毒菌が繁殖するのに最適な場所になります。
冬場は、粗熱を取るだけでも大丈夫ですが、夏は、ごはんもおかずもしっかり冷ましましょう。
ごはんの冷まし方
ごはんはあたたかいまま弁当箱に入れて冷まします。
早く冷ます
冷まし方
・保冷剤で冷やす
・氷水+扇風機
・アルミホイルにのせて冷凍庫へ
1保冷剤が速くて簡単
一番簡単で、早く冷やせるのは保冷剤やアイスノンです。
さらに早く冷やすには、フタを軽くずらしてかぶせ、そこにも保冷剤をのせます。
大きい保冷剤が便利ですが、ケーキなどについてきた小さい保冷剤をいくつか使っても大丈夫です。
2冷凍庫は速いけど…
冷凍庫に入れると、早く冷やせます。アルミホイルをしくと、さらに早くなります。
ただ、冷凍庫の中の温度が急上昇して、ほかの食材によくない影響が。冷凍庫は、時間がない時の裏技にしましょう。
3扇風機やエアコンの風は
扇風機やエアコンの風で、粗熱はすぐ取れます。でも十分冷やすには、15分以上みておきましょう。
冷ます時はフタをする?
ごはんを冷ます時
・フタをずらしてのせる
・ふんわりラップをかける
・ごはんに海苔をのせる
保冷剤で冷やすなら、フタを少しずらすだけで大丈夫。
でも扇風機やエアコンで冷やすなら、表面が乾燥しないように、軽くラップをかけたり海苔をのせたりしましょう。
✔フタについた水滴は、お肉などに落ちて細菌を喜ばせます。きれいに拭きとりましょう。
おかずの冷まし方
おかずはしっかり熱を通してから冷やします。
おかずの冷まし方
金属トレーがベスト
・保冷剤
・氷水+扇風機
・凍らせたバット
*料理そのものを薄くする
金属トレーがベスト
熱伝導のよい金属のトレーが一番早く冷たくできます。
・・・保冷剤や氷水、水を入れて凍らせたバットの上に金属トレーをのせ、ラップをしいておかずを並べて冷ましましょう。
金属トレーがなければ、タッパーをのせて。扇風機もあてると、10~15分くらいで冷たくなります。
✔料理そのものを薄くするやり方も!
卵焼きはタマゴを薄く焼いて、さめたら巻いてつめる、肉も薄く焼いて巻くという方もいます。
しっかり味付けすれば、おいしさも落ちず、すぐに冷たくなりそうですね。
しっかり冷めた目安
冬のお弁当
冬は粗熱がとれたくらいでも、ほぼ大丈夫。
お弁当はすぐに冷たくなります。
粗熱がとれた目安
:ごはんやおかずの上に手をかざして、ほんのり温かさを感じる程度
寒くない時は
寒くなくなってきたら、常温まで冷ましましょう。
常温の目安
:手をかざしても、何も熱を感じないようになったらOK
夏のお弁当
しっかり冷まします。
冷やす目安
:手をかざして、ひんやりするくらいまで
夏は、お弁当にも保冷剤を
お弁当にも、小さい保冷剤を一つか二つ入れましょう。
中学校
冷房がないところが7割。お弁当は、ずっと常温にさらされます。
幼稚園や小学生
遠足などでは、リュックを背中に密着させるので、お弁当の温度が上がりがち。
5月でも、ゼリーを凍らせて入れるくらいでは心配です。
社会人
冷房の効いた所で働いていても、通勤の間は、熱気にさらされます。
また冷房が入っていても節電で気温は高め。
油断はできません。
終わりに
ごはんやおかずは冬ならすぐに冷たくなってくれますが、夏は時間がかかります。
一番簡単に、早く冷たくなる保冷剤に活躍してもらいましょう。
ひんやり冷ました夏のお弁当は、ほかの時期に比べるとちょっと味わいが落ちるかも。メニューなどで工夫なさって下さいね。